ねこ耳のりるる③

『魔法が解けちゃっている~~~っ!!』


りるる は思わぬ事に驚いていた


そして確か[尻尾も]の言葉を思い出し、直ぐさまにその尻尾のあるお尻の方を見た。


スカートの中から足元へと長くその先は白色の茶色い尻尾が伸び落ちていた。


『な、なんて事に……!!』


りるる はまるで身包みを外された様な気持ち、その羞恥心と共に、ようやく友達に慣れた人たちに飛んでも無い姿を見せてしまった、と言う思いから


『これでもう二人に嫌われちゃう』


その思いは絶望感となり、りるる の全てを支配し、全身から血の気と力が抜けて行くのを感じ、立つ力も失った りるる は今にも床の上に崩れ落ちそうになっていた。


その刹那の事だった、りるる の横合いから

魔力を帯びた光が伸び、りるる の足元に砕け散らばっているティーカップの破片をその光で包むと次にはそれを光の粒子に変えて消し去った。


しかし、この光は みなな と シナモン の目には見えず、まさかその様な形で陶器の破片が消えている事すら気づかなかった。

それは、りるる も同じく気づいてはいなかった。


ドサりと りるる はカフェアップルミントの床の上に崩れる様に座り込み、そして、目の前に居る みなな シナモン を見てから


「うわぁぁぁぁ~~~~~~~~~ん、どうしよう!、魔法が、魔法が切れちゃった、嫌われちゃうよぉ

ぉぉ~~~~~っ!!」


子供泣きだった


りるる は思いっきり、みなな や シナモンの前で声を上げて泣いた。



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