メイド学校①
りるる がこの街へやって来て
そして
このメイド学校、セント・カトレアに入学てから、早いもので1ヶ月余りが過ぎていた。
メイド学校とは
サクラ・フラワーを中心とする
各王族の家に使える者として
礼儀作法から身だしなみ
そして、その中から現れるであろう
妃の候補者としてまずはメイドとして
世に送り出す事を目的としている
そんな学校である。
が
「けっこうキツかったね、今日の授業……」
と、りるる が苦笑しながら言うと
「コレなら、カフェやってた方がマシだわ……」
と、次には、シナモンが体をグッタリとさせながら次き
そこへ
「ふたり共、だらしないのだ。みなな は全然平気なのだ」
みなな が得意気にそう返して来た
そう、りるる シナモン みなな の三人は実は、全員が15歳と同い年で、しかも三人が三人共に、このメイド学校を受験し合格していたのである。
更に、これもひとえに不思議な縁あってか三人は同じクラスに編入されている、クラスメイトになっていた。
りるる はそれがとても嬉しかった。
しかし、りりる はこの学校や街に出歩く時には、魔法を使い、けもの族特有の耳とシッポを隠し人間の姿に変身をしていた。
何時かは、みんなに正体を見せたいが、今はまだ……
と言う躊躇いの気持ちと
魔法を使える
この事が妙な誤解を招き騒ぎになる事を恐れてもいたからであった。
そんな りりる の思いを余所に
りりる の目の前では
得意気に なっている みなな に シナモンが
「だって、アンタ、さっきの授業中、居眠りしていたじゃない!」
それに対して みなな は即座に
「ぬわぁんだとぉ~~!、みなな はちゃんと起きていたのだ!」
反論し
そして
「ふん!、このツンデレメガネはカフェインを摂りすぎて、何時も酔っぱらっているのだ」
と憎まれ口を叩き
ニヤリと不敵な笑みを浮かべながら
シナモンを横目で見て返した
するとやはり
今度はシナモンが
「人をカフェイン中毒みたいに……しかもツンデレメガネって……」
と身体をワナワナと震わせながら、みなな に目を向け、そして、何処からか隠し持っていたハリセンをサッと頭上に掲げると
刹那にピッタっとそれが止まった。
りるる がやれやれ┓( ̄∇ ̄;)┏と呆れ混じりに二人を見ながら、右手の人さし指を二人へ向けていた。
魔法を使い二人の動きを封じたのだ
そしてシナモンが手にするハリセンを消す事にも怠らず、魔法を使いハリセンも消し去ると
序でに、心ほんわか の魔法を掛けて
そして りるる は魔法を解き二人の時の動きを元に戻した。
時が戻った時、心ほんわか の魔法の効力で シナモン と みななは それまでの事を忘れ、そして、心が穏やかになっていた。
二人はしばらく「アレ?、何があったの?」と言う様子で顔をキョトンとさせていた。
その様子を見て『頃合いかな』と感じた りるる は シナモン と みなな に
「さぁ、素敵なメイドになる為に、次の授業も頑張るよ!」
声を掛け
心、穏やかになったシナモン みなな の二人は笑顔でそれに
「おう!」
と、腕を上げて答えた。
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