りるる頑張ります!③
キツく ツラらかった坂道を登り切ると街道は繁華街へと向かって延びていた。
りるる は先ほど迄の疲れも忘れて
その石畳の道を真っ直ぐに歩き
その繁華街へと歩を進めた
街の中は賑やかで
道の両側には様々な商店やカフェや食事処が並び立ち
そして、路上には様々な種族の人達で溢れていた。
長い耳が特徴の妖精のエルフ族、 猫耳やウサギ耳が可愛らしい、けもの族たち。
そして、りるる と同じヒト族たち。
そんな様々な種族の人たちが行き交う街の中を りるる は『凄いな、楽しそうだな』とわくわくしながら歩いていた。
と、その時
パフっと何か柔らかな物が りるる のお腹に当った。
りるる は「えっ?」と驚き足を止めて、その柔らかい物の感触のある、お腹の方へと目を向けた
小さな女の子がいた
両手を大の字に開いたまま
前のめりになり
顔を りるる のお腹の中に突っ伏していた。
それに気付いた りるる は
「ええっ?!」
と驚きの声を上げた
そしてその女の子が
「うぬぬぬぅ~~ぬ……」
呻き声を上げながらその女の子は自ら脱出を図ろうとその両手でむんずと力強く りるる の胸を掴んだ
すると りるる は
当然ながらに
「Σ!?、きゃあぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーーーーっ!!!!」
と大きな悲鳴をあげながら
その女の子をドンと両手で無意識に力任せに前へと押し出し
押し出された女の子は
「のわぁぁぁーーっ!」
と小さな呻き声を上げながら、押し出された勢いもそのままに仰を描きながら、パタリと道の上に仰向けになって倒れた。
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