第3話 告白の本当の意味
昼休み____
秋野さんとごはんを食べようとおもった。
幸田の誘いを断り今日は秋野さんと食べる!
空き教室。秋野さんと友達の川崎みのりといたようだ。
「いっや~~まさか本当に六華が付き合うなんてね~」
「いや私も驚いたわよ。ここからどうすればいいのよ!」
少し恥ずかしくなってしまった。
「まぁこの前テストで負けてジェットコースター乗せられた恨みってことで」
「もう・・・・まさか本当に1か月付き合うことになるなんて思わなかったわよ!本当に・・・・あんなよくわからない男となんて。」
え?・・・・・・・・・・・・
1か月?
よくわからない男?
「さすがに罰変えようよ・・・・・」
「私も怖いの苦手だったのに?」
「うっ。それは・・・・・ね?」
罰・・・・?
え?いや何の話だ?
頭では理解しているのに理解できない。なんだこれ・・・・・
「ま、1か月の間に絶対にデートを週1ではしてもらうからね!
ジェットコースターの恨みは重いよ?」
「いや、だとしてもよ・・・・。やっぱりちょっとでもいいから変えない?」
「誰かさんが負けたのが悪いんですぅ~~」
やっと。
理解した。
これは罰ゲームでの告白なのだ。
本当の・・・・本当の「好き」じゃないんだ。
間違いだと思いながら走った。周りの注意なんて聞こえなかった。わからなかった。
1か月。これが期間。
胸が苦しい。
あの「雰囲気」も好きじゃないから。
学校で話さないのも全部。全部。
午後の授業は何も聞こえない。頭に入らない。
気づいた時には家のベットにいた。
夜は寝れなかった。連絡を見るのが怖かった。
ずっと好きだったのに相手は何も意識していないらしい。
だからなのだろう自己紹介から始まったのも。
思えば急だった。うれしさで忘れていたが本当にかかわりがない。
そんな人が急に好きになるなんて本来おかしかったんだ。
ずっと頭の中でぐるぐるしている。「罰ゲーム」という言葉。何分?何時間経っただろう?
気づけば枕はぐっしょり濡れていた。
電話が鳴った。怖いけど見た。
幸田だった。俺は恥ずかしいけど言おうと思った。
「幸田。俺付き合えたんだぁ。グスッ。俺のさ。彼女。すごくかわいいんだ。でも相手は俺のことそこまで好きじゃないみたいなんだぁ。グスッ。俺どうすればいいのかなぁ」
「っ・・・・・・・(こんな重い話されるなんてな)」
「聞こえてんだよばかぁ」
「彼方は好きなんだろ?」
「うん」
「だったら何回もアタックしないと!」
幸田の言葉は強いかった。少し、押された気がした。
それでも。
勇気が俺には出なかった。
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