第2話 「非リア脱却?!」

「ねぇ私と付き合ってくれない?」

好きだった人にそんなことを言われて否定をする人はいるのだろうか?


入学前、俺は彼女に助けてもらったのだ。

書類などのはいった袋が風で飛ばされ入学ができるかもわからないようなところまで俺は堕ちていた。

それを見つけてくれたのが彼女なのだ。その時からずっと俺は六華に恋をしていた。


そんな彼女に告白されたのだ。

俺には思いがあるが彼女には何があったのだろう?

その時の俺にはなにも、そう何も考えていなかったのだ。

それもそうだろう。何せ初めての告白、それも好きな人にだ。

「よろしくお願いします!!。」

僕はすぐに答えたであろう・・・・・・

「私は六華。秋野六華っていうの。これからよろしく・・・・ね。」

「はい!」


こうして俺のリア充生活が始まった・・・・・・・

家に帰るなりすぐに彼女に連絡をした。

告白された時と同じような自己紹介を。


実際俺たちはそこまで知り合っているわけでもなく、僕は彼女に助けてもらったが

彼女は俺のどこを好きになったのだろう?

疑問に思って彼女に聞いてみることにした

「ねえ秋野さんは俺のどこを好きになったの?」

15分?いや30分は経っただろう。

ほぼ同じ帰宅時間なのにどうしたんだろ?

そのころに連絡が来た。

「雰囲気」

ん~~~~わからん!

学校でも人気な彼女に付き合えたのだ。雰囲気に感謝しよう。

雰囲気に感謝ってなんだよ!


次の日_____


朝から夢じゃないかと思ってもスマホには会話した雰囲気という文字が残っている。

どうやら夢ではないらしい。まさかほんとに秋野さんと付き合えるなんて。

学校が楽しみだ。


教室に入るのに緊張するなんて4月以来だ。

なんとなく・・・・・怖い。なんて挨拶しようか・・?

「オ、オハヨ」

「そうね。おはよう」

1言それだけなのに。小さく弱いおはようだった・・・・・。

なんか泣けてきちゃうな・・・・。


そのあと何事もなく4時間目が終わった。

幸田が呼んでいる。

「ごはん食べようぜ~~」

しかし今日は秋野さんと食べたい!

「ごめん今日は学食にいくつもりなんだ」

「分かった。」


さぁ秋野さんを探しに行こうか!



走って注意されたのはここだけの話にしよう。

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