第3話 魔法を科学的に解釈してみる

 なろう作品でお馴染みの魔法や魔法使い。


 ロマンですねぇ〜!


 この魔法のイメージは、手からボワッと炎が上がり簡単に敵を倒します。

 魅力的ではありますが、ふとした時に冷めてしまうのはなぜでしょうか?


 おそらくそれは、あまりにも簡単に習得でき、簡単に大魔法を出せてしまう所ではないかと思います。

 瞑想や本を読むなど、それらしく鍛錬している様に見えますが、なんかウソっぽい。

 100歩譲って努力しているとしましょう。でも、その理論は? どの部分の何を鍛錬しているのでしょうか?


 精神力ですか? それとも想像力ですか?


 剣であれば、筋力、動作、動体視力など、どの部分の何を鍛錬すれば強くなるのかを理論的に説明する事ができます。


 しかし、魔法は空想の産物なので理論がなく、取って付けた理論ではブレブレになり冷めてしまうのだと思います。


 剣の鍛錬は大変なのに、瞑想するだけで剣以上の威力を出せる魔法って、なんだかなあ〜!?(苦笑)


 それなら勝手に魔法理論を作ればいいじゃないかという事で、私なりの科学的理論を作ってみました。


 最初に魔法を構築する元になる物質、いわゆる魔素について考えてみましょう。

 まず、魔法の定番ファイアーボールのイメージですが、指の先の何も無い所に火の玉が浮かび上がり、かなりのスピードで敵にぶつけていますが、ここに大きな疑問が2つあります。


 1つ目は、何も無い所から火の玉を作り出す所で、等価交換の法則を無視しています。

 2つ目は、かなりのスピードにもかかわらず火が消えない所で、作用反作用の法則を無視しています。

 どちらもニュートン力学を無視しており、違和感しかないです。


 しかし、近年出てきた新しい物理学である量子力学を使えば、もしかすると理論的に魔法を説明できるかもしれません!


 さっそく私は、量子力学について調べてみました。

 まず、量子力学とは量子の世界で成り立つ物理学です。そして、量子とは物質世界の最小単位であるナノレベルの物質で、電子や陽子や中性子、ニュートリノなどの素粒子が量子と呼ばれます。

 しかし、現在確認されている量子自体に魔法の様な力は無く、0か1か?かの3択で外観を変えるのが精一杯です。


 なんかこう、もっと強いパワーを持った素粒子の登場が必要だと考えた時に、思い浮かんだのがブラックホールです。

 ブラックホールであれば、未知なる凄いパワーを持った素粒子があるのではないかと考え、今度はブラックホールについて調べてみる事にしました。


 次回は銀河系中心にある「いて座A」のブラックホールについて、主人公の創真が転移した異世界(実は惑星)の姿を絡めてお伝えしたいと思います。


== つづく ==



 

 

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