解けない問題

ひとつずつ

分からない問題が山積みだ

全部まっさらにしてしまいたい衝動に駆られる

捨てる、逃げる、燃やす

しかし一度、目の前からその問題たちが消えても、追いかけてきた彼らがまた積み重なっていく

どう足掻いても、どう振り切ろうとも私の前から消えはしない

ならばひとつずつ取り組むしかあるまい

問題が解けた時の爽快感や達成感を知らないわけじゃないだろう

問題の答えは自分の力で見つけないと意味が無い

同じ問題を乗り越えた先輩たちに相談するのはいい

だが答えだけを聞くのはダメだ

解き方を学ばなければ同じような問題が来たとして、また答えを聞かなくてはいけない

先輩たちがずっと私についててくれる訳でもない、答えだけを欲しがる人間を、自分で努力して得た経験の先だけを吸っていく人間を、誰がそばにおきたいだろうか

同じような問いが来た時に、自分で解ける力を育てるんだ

生きるとはそういうことの繰り返しなのだろう

いつかは私にも後輩ができ、解き方のアドバイスをする日も来るのだろう

その時、自分の下手くそな生き方が誰かの役に立てばいい

みんなが皆うまく生きれるなら、問題の乗り越え方を教える人がいなくなってしまう

私は不器用

それでも私はそんなに弱くない

強くもないけど、弱くもない

私なりの答えを探していこう