【裏カジノ】 智呂の話




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━━━━━裏カジノ内新設バー━━━━━



家族会議から少し後、葉が智呂に話しかける


葉「智呂、家族会議の件なんだが、何を聞こうとしていたんだ?」

智「あ!そうそう!すっごく気になることがあってね!」


ニコニコとした笑顔のまま、葉に問いかける


智「葉兄ってディーラーとすごい仲良しじゃん?昔ながらの友人なんだっけ

どんな事してたのか思い出話してほしいなーって!」


葉は少し悩むような様子を見せたが、すぐに顔を上げて話した


葉「あいつから話すのは止められてるんだが...まあお前ならいいだろう、何から聞きたい?」


それを聞いて智呂は「うーん、うーん」と何を質問するか考えている


葉「聞くくらいなら最初から質問決めてろよ...」

智「仕方ないじゃーん!さっきのでちょっと忘れてたんだもん!」


質問に悩む智呂に、葉はしょうがなさそうに言う


葉「時間がある限り何個でも答えるからそんな悩まず聞いていいぞ」


その答えにパッと顔を上げ、ワクワクしたように色々な質問する


智「葉兄ってディーラーの何だったの?恋人?」

葉「恋人なわけねぇだろ!普通に友達だよ友達!」

智「にしては意思疎通ができてそうな...はっ!まさかこれが以心伝心ってやつ!?」

葉「もうそれでいいよ...」


呆れる葉を横目に

「ディーラーと2人で遊んだことある?」「ディーラーとの記念日とかある?」「カジノ創立日っていつなの?」「きのこの山しか勝たん!」

と質問を繰り返し、葉はそれの勢いに少し引きながら答えていた


葉「お前質問しすぎだって、きのこの山に関しては質問ですらないぞ?」

智「まあまあ、次が最後だから!」


智呂は今までの笑顔を消し、葉と目を合わせて真面目な顔で口を開いた


智「ディーラーって何者なの?なんで私達をカジノに集めたの?」


初めて見るほど真面目な顔の智呂に対し、葉もその心意気に答えるように真剣に話し出す


葉「...........すまんな、それは流石に俺からは言えん」


智呂はその答えを知っていたように「やっぱりかー」と溜息をつきながら諦めたように下を向き、顔を上げた時には笑顔に戻っていた


智「色々教えてくれてありがとうね!ディーラーのことは私で調べてみようかな!」

葉「ああ、その方がディーラーも助かるだろう

隠れながら調べるより気になったことを気になった時に聞くって方が答えてくれると思うぞ」

智「本当!?教えてくれてありがとねー!また!」


そうやり取りし、智呂は去っていった


葉「あいつも、そろそろ自分から話してくれたらいいんだけどな」






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