変態達の反省会〜王様は後日思う、若者にお前等の性癖を押し付けろとは言ってないが?

 詳しく説明すると怒られそうだから言わないが、どうやら俺は…ナスビンに後ろから、前はアザスに、サンドイッチされていたらしい。


 後出しのようで申し訳無いが、アザスの加護は処女性ではない。

 スピカと言う乙女の女神の加護。

 乙女だから処女でなければいけない…そんな事は無いらしい。

 ただ1人と決めて、生命力を結合させる。

 

 帝国サイドの俺と王国サイドのアザス…2人で結託して戦争を終わらせた。

 無論、無傷でとは言えない。戦争を終わらせる為に様々な者が犠牲になった。


 俺は肉体的には問題無いが、色んな人に大量の貸しが出来てしまった。

 皆、平和が好きかと思っていたがそうでもなかったからだ。


 そんな事を考えながら、何故俺は昨日、ナスビンにやられたんだと考えるていると謎の紳士風のジジイがいきなり部屋にいた。


「いきなり入るのは失礼ではないですか?」


「皇帝からの伝言ですのでご容赦を…貴方なら問題ありますまい」


 いや、普通に考え事をしてたから気づかなかったが?昨日みたいに床使ってやってたらどうするつもりだった?


「何やら勇者パーティにて模擬戦をやるとか?皇帝はパーティに【鎧の聖女】を入れたいと考えておりますゆえ、一度実力の程をみたいと」


「はぁ…そうですか…」


「会場も既に決まっているとの事、向こうの王が決めたと思われます」


 俺は色々思う所があるが成り行きに任せる事にした。どうでも良いからだ。

 ただ、鎧の聖女か…気になるな…確かあの娘は…


―――――――――――――――――――――――


「久しぶりじゃのう?タイン、息災か?」


 ツルペタロリ帝がお忍びで来ていた。

 脇舐めさせてくれねぇかな。


「お久しぶりです、皇帝。その後王国とは?」


「良好じゃよ、ただ、あの大戦の傷跡は深くてのう…」


 ロリ帝が何か言ってるが脇以外興味ないので話を流しながらロリ帝の横を横にいる女を見る。

 目の下が膨れている、クマが凄い、明らかにノイローゼな、身長の低い少し歳下の女が、聖女のローブに身を包んでいても分かるくらいガクガクしている。


「お?おぉ、そうじゃ!初めてかのう?会うのは。コイツが【鎧の聖女】リンネ、大戦で七将の肉鎧・ドズルと一番槍を合わせた『ギャアアアアアアアアアアアア!ヒイィィィッ!!肉鎧はいやぁッ!ゆるして!赦してぇッ!』


 急に女が叫んだ…この人知ってる…【鎧の聖女】…大戦で自分より一回りデカいエ◯ァみたいな人形兵器に乗って登場してドズルさんに突っ込んだ馬鹿女だ。

 七将、肉鎧のドズル…人五人分ぐらいの巨体で女を鎖帷子みたいに紡いで鎧にすると言う、しかし本人のフィジカル…肉体が厚すぎてほぼ無敵と言うそもそも壊れ性能で鎧なんか必要無いと言う矛盾。

 つまり頭が悪い将軍だった。

 大戦前から言ってたからな、ドズルさん。


―鎧の聖女の肉鎧?最高だズルぅ―


 戦争が始まって彼女はドズルさんの肉鎧軍(自称)に単騎で突っ込んで来たが、速攻兵器から引きずり出され囲まれて、生身のまま肉鎧にされ泣き叫んでいたな。


 アザスに言わせると調子に乗ってたから自業自得らしい。何でも『四聖で最強なのはアタシでしょ?だったらあんな巨漢一発で仕留めるわ!あんたは盾でも構えてなさい(笑)』と言ってたにも関わらず秒殺…まぁ仕方ない。

 

「まぁそれはともかく、模擬戦ってなんすか?」


 俺も知らない事を進められても困るが…


「フム、追放をかけて御前試合をすると聞いておるよ?だから空いた穴に彼女のリハビリを兼ねて参加させようと思ってな。回復役がいないと聞いておるし?」


 へぇ~そんなんやるんだ。王様が勝手に決めたのか?

 俺は先日、ナスビンに掘られアザスに逆レイされ働かない頭をぼんやりさせながら一緒に会場へ向かった。


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〜雄すの娘〜  Sランクパーティーにお荷物は要らないと追放されたら、化け物が一緒にヌけてズルムケを希望していた クマとシオマネキ @akpkumasun

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