変態の手記②俺達は何も悪い事をやってないとは言ってない、悪いと思ったら謝る

「そんな事より!おい!ナスビン祭りが始まるぞ!早く!タイン!早くしろ!」


 俺は泣いているナスビンが気になったが、こいつ等は全然人の話を聞かず自分の欲に忠実に動く。

 まぁ俺も人の事言えないが…と思いながらスキルを使用する。


【隠密】✕3 対象の存在感を消す

【無音】✕3 対象の行動音を消す


 これでほぼ存在を消せる。特に戦闘行動を取らなければ1時間はいけるし重ねがけすれば良いだけだ。


 俺達はナスビンの部屋に侵入した…


 ヴイイイイイイイ


「レいンンンヒッ!♥ぅ゙♥お前なんかアッ♥嫌いだ!♥」

 

 ヒソヒソヒソヒソ


『始まっているな…凄いな…愛が♥』

『良いのう♥若さ故の過ち♥無知ゆえの暴虐♥』


 ヒゲとババアが嬉しそうに何か言ってる…


 【ナスビン祭り】とは我々の隠語…にもなってないが、ナスビンという呪いの股間をつけた女性がハイテンションで1人アクメチオンを敢行する祭りで2〜3日に一回行われる。


 それを性欲が強すぎるババアと腐女子のヒゲとロリコンの俺が存在を消して同じ部屋で観察するという…自分で言っててヤバい、ナスビンの誇りと尊厳を踏みにじる祭りだ。


 僕っ娘だから…かどうか知らんがナスビンは性的な行為、男女が行う行為について良く分かってない。

 そもそもチ◯コについて良くわかっていない。

 だからいつも俺達を驚かせる。


「僕はっ♥要らないんだ!♥僕ナンっ♥てぇ♥」


 今、ナスビンは俺が間違えて御守として渡した振動する卵型ローターを自分の胸に当てながらもんどりうっている。

 知識がない割に的確に自分の弱点を責めているようだ。


 後、ナスビンは男性のイチモツへの知識が無いのか、通常で15センチ砲、猛ると幅3〜4センチ、長さが25センチ砲になる御立派なものを持っているのに、格好が胸の下から始まるホットパンツの様な足の付根からお尻を包み込むような股周りの、スク水みたいな装備を着ている。

 上から首と肩当てと胸当てとグローブが一体になった上着を着ている。

 それにレザーのサイハイブーツ…まぁこれは冒険者なら付けている奴も多い。


 何が言いたいかと言うと普通に女の子冒険者がする格好なので25センチ砲が股から下腹部に浮かび上がっている。

 普通の男のする格好というか、まともな人間の装備ではない。

 

 出会った時から【男です】みたいな顔しているが、まぁボーイッシュではあるけど明らかに女なのだ。 


「絶対言えないけど!♥タインさんも悪いんだ!♥思わせぶりで!♥僕はっ♥ボクぅ♥アハァっ♥オトコなのにぃ♥」


 祭り中、俺の名前を連呼する事が多々ある、愛されてると思うと嬉しいが…

 いよいよ祭りも股間も盛り上がってきたのか片足だけブリッジして腰を天に向かってカクカクし始めた。



※今回は連続更新予定!


  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る