第3話〜僕はそそり勃つしか出来ないのか
僕は悲しくて…泣きながら部屋の隅で
レインに言われて悔しかった、タインさんに見られて情けなくて恥ずかしかった…
僕は【ピンロタ】という親指ぐらいの卵形をした人の顔の書いた物を掴む。
弱い僕はいつも何かにすがってしまう。
タインさんから貰った大事な
振動が心地良い…まるでタインさんに撫でられてるみたいだな…ふぅ~…
心が落ち着いてくると昔の事を思い出す。
「多分…レインの事が…好きだったからかなぁ…」
昔を思い出すと…いつも幼馴染の剣聖ヒナタと賢者サラシダに嫉妬していた。
パーティーの恋愛禁止を提案したら2人に『別に禁止にしなくて良くない?』とあっさり拒否…今考えると村を出る時から、レインはどちらかと付き合っていたのかもなぁ…
―待ってよぉ!?僕も冒険に出たいんだよぉ!待ってぇ!―
それ以前に3人に無理矢理付いて行ってさ…それで…ずっとどちらかとイチャイチャしてたな…
―俺が勇者だからギルドが強力な仲間を用意してくれるってよ!―
募集に女性のみって出した時に僕は我慢の限界を迎えた。
―なに考えてるんだよ!冒険を馬鹿にするな!―
―そんなに怒るなよナスビン…良いじゃん、それよりお前は危なっかしいし、ビクビクしながら後衛いるなら拠点でメイドでもやる?―
僕の冒険も、強さも、勇気も、全部否定された!
道具士は駄目なのか?そんな訳無い、活躍している人だって知っている!
じゃあ何だ!?僕に勇気が無いからだ…男らしく無いからだ…
僕は半ばヤケクソになって、以前、ドロップアイテムで出てきた呪いのアイテム【ニセイキ】を使った。
使用効果は魔力量によって『一つ上の男になれる』という装備品だ。
付けた直後、股間から棒が生えた…だけど性別は女性のままだ…何処までも中途半端な、僕だった。
仕方無く棒が生えたまま男として、僕らにはヘルプメンバーと言っているが、要は指南役として3人の各ギルドや騎士団から高ランクの強者がやって来た。
3人…で気付くべきだったんだ…僕には指南役がいなかった…
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