第1話

学校、最低でもこのインドネシア共和国における義務教育は十二年間でやらなければならない。

小学校、中学校、そして高校、その義務教育も今、この日で終わりを迎える。

といっても、僕は何故か何の特別感もしてなかった。

「…エヴィ先生、よろしくお願いします」

ホストが発言、一年前で校長先生になった僕たちの英語の先生が舞台の方へ上り、別れの言葉を伝える

しかし、何話してるか一切耳を傾けず、イヤホンを付けながら中国のアニメスタイルのゲームをする。


「ファティ、お前何してるんだ?」

「…いえ、なんでもないです」

「エヴィ先生が話してる最中だぞ、良く聞きな」

「いやだよ、今日で鳴潮めいちょうが公式的にサーバーを開いてるから、急いで遊んでないと、他人にUIDを奪われてしまう」

「それ重要か?」

「重要です~、売るために重要です~」

「へぇ~」

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弱モブキャラの夢 Nakaitsuナカイツ @Nakaitsu

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