第12話 リングと縫ぐるみ
Q界隈の女の子達は、「パパ」を持ちながら「彼氏」を持っている子が多い。女の子達はいつでも「彼氏」を求めている。瞳が大きく見えるファッション用コンタクトレンズを入れ、目尻は三角の部分をしっかり埋め、涙袋を強調したアイメイクに真っ赤なルージュを塗った、通称「地雷系」と呼ばれる性格の女の子が多い。女の子達は髪を黒く長く伸ばし、毛先や耳横の頭髪だけをピンクや紫色に染めていた。茶髪のキッズは少ない。そして情が深く「彼氏」が出来ると徹底的に尽くす。女の子達は愛着障害があるのか、ウサギともブタとも見えるピンク色の毛を持ち、おむつを履いた「おぱんちゅウサギ」と呼ばれる縫いぐるみを大切にするのが流行していた。リングで避妊手術を受けた女の子が縫いぐるみを後生大事に持っている。面白い取り合わせだ。
そしてQ界隈で過ごす男の子もセフレになってくれる女の子を求めている。路上ではSEXこそしないものの、ハグやキスを人前で行っている姿が目につく。男の子の中にはSEXするためのテントを購入し、Q界隈脇の緑地で彼女を連れて行き楽しんでいる者すら居る。
俺は女の子には積極的になれなかった。
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