第141話 遊ぶメンバー紹介!


 昨日はなんとか海と時雨を宥めて、買い物して過ごした。

 そして、日曜日。


 今日はクラスの子と遊ぶ約束をしている。


 実はオリエンテーション合宿を終えてから、ちょくちょくクラスの子と会話をすることがあったのだが、その場には時雨や桜が目を光らせていて、クラスの子と談笑したりしていると、話題を変えてきたり、機嫌が悪いと俺に正面から抱き着いてきたりして会話を妨害してくる。


 邪魔だとは思うが……嫉妬しているような感じがしてちょっと嬉しくも思う。


 以前の世界ならちゃんと彼女の相手をして嫉妬させないように心するところだが……

 重婚がデフォルトのこの世界ではそういう訳にはいかない。


 まだ妻の数は足りないのだから。


 それに前世ではほとんどいなかった女友達がこっちでは普通に出来るから素直に嬉しい。

 連絡先が欲しいなと思っていたが、まさか捨てられているとは思わなかった……

 通りで机の中にさり気なく連絡先が入れられている訳だよ。

 メモの中身も―――


『雪様、こちら私の連絡先です。良かったら学校が終わったあとBeamでお話しませんか? 雪様と二人っきりで会話したいので通話はせず、チャットでやり取りしましょう。アカウントはこちら【XXXXXXXXX】です。都合が良い時で構いませんのでお返事お待ちしてます』


『我が悠久の伴侶よ。我の魂の共鳴回路の暗号を下記に記す。誰にもバレぬよう心得よ。バレれば光の追ってが我の存在に気付き、襲われる可能性がある。まだ我の魔力は封印されて解かれておらぬから、基本はこの共鳴回路を使った文通形式でやり取りを行うこととする。なお、この文章を読んだら直ぐに燃やし処分するように』


『御主人様。こちら私のBeamのアカウントです。学校が終わったあと、もしくは休日にメイドのサービスは必要ありませんか? 御主人様が望まれるならお泊りも可能です。あとは……御主人様のことをもっとよく知りたいので、毎日少しだけチャットして頂けませんか? チャットでなら、奥様方の相手をしながら片手間にお相手できるかと思いますので。御主人様のお返事をお待ちしております』 


 と言った具合のメモだった。


 通りで全員チャットでやりとりを希望してきたわけだよ。


 そんな感じでさりげなく、みんなとチャットで会話していたんだが、数日前にこの日曜日に会う約束をした。

 さて、この三人とよく会話教室で会話するんだが、よく会話することから名前で呼んでいる。


 一人目は俺のことを雪様と呼ぶ黒髪のショートカットの女の子だ。

 目がくりっとして可愛らしい感じで、工藤くどう賛美さんびと言う名前だった。

 周りからは、さんちゃんなんて呼ばれているので、俺も同じようにした方がいいかと聞いてみたが、賛美と呼び捨てで呼んで欲しいと言われたので賛美と呼んでいる。

 スタイルは細くはないが、太っているわけでもない。

 筋肉トレなどはほとんどせず、食事制限と軽めの散歩だけで体型を維持しているらしい。

 普通に運動した方が良いと思うが、運動は苦手だから食事制限なんだとさ。

 ただ、俺が胸の大きい女性が好きと聞いて、最近寝る前にマッサージをしてわざわざチャットで現在のサイズがわかるように写真を送ってくれる。

 年齢からして前の時雨より小さそうだが、標準的な気もする。

 おかげで俺の携帯が賛美のバストアップ画像が増えていく一方だ。

 あとこの学校に入る為に猛勉強したとのこと。

 それでも前の学校では上位にはいたらしいので、それなりに頭がいいと思う。


 二人目は中二病全開で銀髪のサラサラ髪で長さが肩より少し下ぐらい。

 時雨に似てツリ目で右目に黄色のカラコンを入れており、名前はアリス・レイク・フォン・エリザベート……と本人は自称しているが、実際の名前は三井みついナナメと言うらしい。

 らしいというのは本人から直接聞いた訳ではなく、お喋りしている時に周りの子が教えてくれたからだ。

 本人はアリスと呼べと言うが、周りは無視してミッチーだったり、ナナちゃんだったり可愛らしい愛称で呼んでいる。

 ちなみにこんな中二病全開だが頭はかなりいいらしい。

 入学テストでも自己採点で平均90点以上だったとか……嘘だろ?

 だが、運動はダメだ。

 持久力が皆無と言っても過言ではない。

 普段から運動はせず、部屋で魔術書を読み漁っているらしい。

 いや話を聞く限り、魔術書というかただの漫画か、小説っぽいけど…………

 だからと言って体型は太っている訳ではない。

 むしろ細い。

 普段は野菜ばかり食べて、たまに肉を食うような食生活だそうだ。

 本人曰く―――『我は魔術を極めているから、体術など不要だ!』と運動出来ないのを誤魔化そうとする可愛い一面を持つ。

 

 三人目はよく俺のメイドとして振舞っている春夏冬あきなし清香きよかだ。

 清香もキレ目のクール系で、髪は暗目の青い……群青色だろうか?

 何もしなければ肩甲骨位までありそうな髪だが、邪魔にならないように纏めている。本人に聞いたらよくするのはロウボーンヘアと言うらしい。

 その日によって色々とアレンジするらしいが、種類が多すぎて正直わからん……

 スタイルは……個人的に思うことだが、薄い本に登場してもおかしくないグラマラスなスタイルをしている。

 身長が高く、スタイルは流石に桜には負け……いや、いい勝負すると思う。

 ちょくちょく誘惑されるが、時雨や桜が妨害するので進展はない。

 正直あの体でセクシーな衣装を着て迫られたら余裕で釣られる自信がある。

 休日はメイドとして家の家事全般の作業をしながら勉強をしているらしい。

 勉強とは学業も含まれるが、主にメイドの技術向上に役立つものを探しているだとか。

 あと最近は俺がアニメや漫画が好きってことを知って同じ作品を読んだり、見たりして話題作りをしてくれる。


 ―――と言った具合に三人とはクラスで喋ったり、チャットで話をして仲を深めている。

 そして清香から代表で日曜日に遊ばないかと連絡があり、遊ぶことにした.


★********★

更新遅れてすみません、ちょっと色々とやることがあって書く時間が……

次話はなるべく早く更新します。


ギフト頂きました! 送って頂き、ありがとうございます!


応援、フォロー、星を付けて頂き誠にありがとうございます!

創作意欲に繋がるので応援、星を何卒・・・!

コメントもお待ちしております!

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る