第135話 私も混じりますよ?
桜と凪さんからのご奉仕を受けて癒された俺は、3人で下に降りると時雨と海が晩御飯を並べているところだった。
「あら、ちょうどよかったわ。晩御飯の用意が出来たところよ」
「お兄ちゃんたちは終わった?」
「あぁ、終わって少しゆっくりしてたよ」
「雪君のおかげで直ぐ終わったよ!」
「雪さん頑張りましたからね」
「そう、ならご飯食べたらゆっくりお風呂に入るわよ」
「お兄ちゃんいっぱい労ってあげるね!」
「おう」
そのままみんなで食事を始めた。
凪さんは母さんと干菜さんに混じって酒盛りを楽しんでいる。
海と時雨が作った晩御飯を食べ終えた俺達は俺が食器を片付けている間に、海と時雨と桜は着替えを取りに、部屋に戻っていった。
食器を洗っていると先に戻ってきたのは海だった。
「お兄ちゃん手伝うよ!」
「おぉ、頼む」
海は俺の横に並んで、俺が洗った食器を拭き始めた。
「お兄ちゃん、雌猫桜姉の部屋で何もなかった?」
「何かって?」
「搾られなかった?」
「……ご奉仕されたよ」
「……ママも一緒に?」
「あぁ」
「はぁー……まぁ、家族になる以上絶対そういうこともあるだろうと思ったけど、初日から搾られたかー……」
「搾ったのは凪さんだけどな」
「えぇー……お兄ちゃんがいない時とかにママと色々話するんだけど、お兄ちゃんのことよく聞かれるんだよねー。お兄ちゃんの好きな物とか、好きな女性の髪型とか、休みの時何やってるかとか」
「そうなのか」
「うん、ママが若かったら絶対お兄ちゃんの妻になろうとして、なれなかったらストーカーになってるよ」
「ストーカーになってるのかよ」
「お兄ちゃんが合宿に行ってる時とか毎日お兄ちゃんのベッドで匂い嗅いだり、擦り付けてたし、お兄ちゃんの下着はどこで買ってるのか聞いてきたもん」
「正直、毎日のように誰かと一緒に寝てるからたまに匂い嗅ぐけど絶対俺じゃない匂いがするんだよな。というか下着とか聞いてどうするんだ?」
「新品と交換してお兄ちゃんの匂いを嗅ごうとしてるんだよ」
「……直接俺から嗅げばいいのでは? 凪さんならウェルカムだし」
「私と時雨姉に気を使ってるんだよ。基本は私たちが優先って理解はして大人しくしてるから、下着位なら許そうと思って許可したんだ」
「お前が許可したのかよ……というか恥ずかしいからやめないか?」
「そしたらママ、ビーストモードになってお兄ちゃんのこと襲っちゃうからダメ」
「ビーストモードの凪さんか……」
「……お兄ちゃん見たいって思ってるでしょ?」
「……ソンナコトナイヨ?」
「……ママにお願いしたら見せてくれると思うよ」
「ちょっとあとで来週の予定聞いてくるわ」
「一日だけにしてね。あと頻繁にお願いするのもダメ」
「わかったわかった! というか凪さんなら海的には色々OKなんだな?」
「ママだから許すの! 他の雌犬は許さないから」
「じゃあ、雌猫の私はビーストモードになってもいいってことですね?」
俺と海が会話しているところに桜もやってきた。
「雌猫姉桜にそんな権利はありませーん」
「雪君、海ちゃんに虐められるのー! 助けてー!」
「……海、桜も姉になるんだから仲良くしようぜ、なっ?」
「……考えとく」
「いい子だ。さっ、食器も洗い終わったし、風呂にいこうぜ」
「うん!」
「あら、丁度終わったところかしら?」
終わったと同時に着替えを持って時雨もやってきた。
「あぁ、終わったから今から風呂入るぞ」
「そう、じゃあ行きましょうか」
「おう」
「うん!」
「はい!」
「なんで桜も返事してるのよ」
「? 私も混ざりますよ?」
「……狭いからダメよ」
「ダメに決まってるじゃん!」
「雪君!」
「……今日は4人で入るとして、今後は入るメンバーは調整しよう」
「えぇー……」
「……日によっては雪と一緒に入れないってこと?」
「まぁ、一緒に入れない変わりに、一緒に寝るとかでいいんじゃないか? その辺はあとで考えよう」
「「はぁー……」」
「ふふ、雪君、大好き!」
肩を落としてがっかりしている海と時雨を尻目に桜は俺の腕に抱きつきながら、風呂場に引っ張られていく。
そのまま脱衣所で服を脱いで、風呂場に入りみんなで洗い洗われ、湯船に浸かったのだが―――
「……狭い」
「流石に4人で入るのはきついわね」
俺の横で海が不貞腐れながら湯船に浸かり、反対側には時雨が座っている。
桜は海の隣に座り浴槽に横並びでみんなで体操座り状態で入っている状況だ。
4人で入ったことにより浴槽からお湯が溢れそうになっているが、ゆっくりお風呂に入った気分には……ならないな。
「そうですねー。今後は仕方ないけど、順番に雪君とイチャイチャしようねー!」
桜がニコニコとしながら海に向き直って提案をするが―――
「この……雌猫姉桜ー!!」
不満が爆発した海が桜に向き直り、桜の胸を鷲掴みにして、揉みしだき始めた。
「あん♡ ちょ、ちょっと海ちゃん」
「この胸が……このデカ乳がお兄ちゃんを誘惑して……何さこの大きさと柔らかさわ!」
問答無用で桜の胸を揉みしだく海を桜は咎めることなく、好きにさせている。
「んんっ……そんなに揉むと……出ちゃう……」
「出るって何!? こんないやらしいおっぱいで出るとか頭おかしいんじゃないの!?」
「ふふふ、雪君がいっぱい揉むから♡」
「デカ乳牛姉桜……」
「モー、モー♪」
海がブチギレていようがお構いなしに桜が煽るので、海の怒りが頂点に達しそうで体がプルプルと震えている……
「ほーら、海そこまでだ」
俺は海の方を向きながら、海をこちらを向かせて、正面からいつものマッサージをし始める。
「んっ、ちょっとお兄ちゃん!」
「仲良くな? 仲良く。ちゃんとマッサージしてやるから」
俺も問答無用で海の胸をマッサージしてあげると海は少しだけ艶のある声をだしながら、黙って揉まれている。
「ちょっと、私は?」
そのまま放置されている時雨が、後ろから抱きついてくる。
「あとでなあとで」
「じゃあすぐ終わるように、私も手伝うね!」
桜がそう言うと海の後ろから抱きつき、後ろから海の胸を揉み始めた。
「んっ、ちょっ、雌牛!」
「海ちゃんも十分大きいのに柔らかいね! 雪君が夢中になる訳だー」
正面で海が桜に好き放題されて、嫌嫌いいながらも気持ち良さに顔を歪めている。
女の子同士でイチャイチャか……実にいいな!
「あら? 雪、ああいうのも好きなの?」
桜と海のやりとりを眺めていると、後ろから忍び寄ってきた時雨の手が俺のビルを握っていた。
「最高だな」
「そういえば、私と海じゃああいうことしなかったわね。ああいうのも雪は興奮するのね……。プレイの幅が広がるわね?」
「ほー? 時雨も混じるのか?」
「気が向いたらね。私は別に女に興味ある訳じゃないから」
海が桜に弄ばれるのを眺めながら、後ろから時雨がイチャついてくる状況に、たまには4人で入るのもありだなと考えながらお風呂を満喫した。
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