第119話 食休みもクラスの子と交流を!

 午前中の授業を終えて、昼食も朝食を取った会場と同じ場所なので、クラスみんなで移動を開始した。

 昼食も朝食と同じようにバイキングだ。

 それぞれが好きな物を取り、食事をしたあと休憩時間があり、総合施設内にある広場でのんびりしていた。

 そこには俺以外に時雨と桜、クラスの子が数人傍に居た。

 愛羅は一人で他のクラスの子と親交を深めに行ったようだ。


「雪様、お昼寝などいかがですか? 私の膝でよろしければ、お貸ししますよ? もしくはベッドで添い寝致しましょうか?」


 俺のことを雪様と呼ぶ子が両手を俺に向けて広げて、おいでと言ってくる。


「雪の膝枕と添い寝は私の役目よ」

「雪君、お姉ちゃんのおっぱい枕使う?」


「おっぱい枕は使いたいが、寝る気分ではないな」


「じゃあ、夜してあげるね!」


「桜、枕までだからね? アブダクションは禁止よ」


「雪様、アブダクション付きおっぱい枕はいかがですか? 大きさが足りないなら、存分に大きくして頂いてけっこうですよ?」


「はい、アウトー。許す訳ないでしょそんなの」


「坂間さんちょっと厳しいのでは? 第二夫人だからと何でも許されると思ってませんか?」


「厳しくしないと、雪がクラスの子全員と結婚することになりそうだからよ」


「それは雪様がお決めになることでは? いかがですか、雪様?」


「流石に全員は勘弁してくれ……」


「そうですか……では、雪様と交友を深めるために、私たちのバンガローでご休憩はいかがですか?」


「させるわけないでしょ! 雪、今日は朝までコースだから」


「俺何も言ってないよね!?」


 そのまま時雨とクラスの子が口論を始める……昨日もこの二人で口論してたよな? 案外相性がいいのかもな。


「御主人様、お飲み物はいかがですか?」


 クラスのメイドっ子が水筒を俺に渡してくる。


「ありがとう! でもいいのか? これ君のだろう?」


「いえ、理事長のコックを勤めている方に雪様用の飲み物を相談したところ、これを持っていってあげて欲しいと」


「そうなのか、わざわざありがとうな」


 お礼を言って俺は水筒を開けて、中から湯気が立っていた為、俺は少しだけ口に含んで飲んだ。


「紅茶かな? 美味いなこれ」


「雪君、一口貰っていい?」


「おう」


 俺が桜に水筒を渡すと、桜も一口飲んだあと、目を見開いていた。


「これゴールデンニードルズのダージリンじゃないかな?」


「流石です、桜様。その通りでございます」


「何それ?」


「最高級の茶葉だよ。100gで数万円するんだよ?」


「ま……まじかよ……」


「コック様が理事長のお気に入りの茶葉を持ってきたそうです」


「よくこれを飲んでるってことか……桜もよくわかったな? 紅茶に詳しいのか?」


「そこまで詳しいわけじゃないけど、いつも飲んでる味だから」


 いつも飲んでんのかよ……


「御主人様、ここではご奉仕できる手段が少ないので、お部屋に移動しませんか? 室内でなら、メイド式マッサージも出来ますよ。もちろん、御主人様が望まれるなら下の方もスペシャルマッサージ致します」


「ふふん! 雪君はお姉ちゃんメイドで満足してたから、けっこうです!」


 なんで桜が返事するんだ……


「なんですか、お姉ちゃんメイドって?」


「昨日の夜、私がメイド服を着てご奉仕してあげたの!」


「愛羅様がメイド服を持ってきていたのでは?」


「それを私が着てご奉仕したの!」


「……雪様、こんななんちゃってメイドより、私の方がメイドとして相応しくありませんか?」


「雪君はそんな堅苦しい服のメイドより、いやらしい服のメイドがいいって!」


「ちなみに昨日はどのような衣装を?」


「んとねー、胸は上部が露出するような感じで、スカートが屈んだらパンツ見えちゃうような長さでフリル多めのメイド服だよ!」


「くっ……この服はお気に入りなのですが、雪様の為……背に腹は代えられません!」


 メイドっ子がハサミを取り出し、自分の服を切ろうとした段階で止めに入った。


「待て待てステイステイ! 勿体ないから切るんじゃないよ!」


「ですが……」


「というか、俺何も言ってないよね? どっちのメイド服もいいと思うぞ。昼とか外ならそのメイド服がいいと思うし、昨日のメイド服は室内限定……公共の場では合わないと思うぞ」


「なるほど。では、私の服はこのままでよろしいですか?」


「もちろんだ」


「ですが、夜、御主人様の近くで過ごすなら、昨夜の方がいいと?」


「あれはどっちかというと、奉仕を口実にイチャイチャする為の物じゃないか? まぁ、嬉しいのは嬉しいけど。もちろん、今着てるのでもいいと思うぞ」


「その衣装なら御主人様とイチャイチャしてもいいと?」


「イチャイチャするならあっちの方が楽しめるってだけだぞ?」


「……承知しました。雪様用のメイド服も準備しておきます」


「雪君の夜のメイドはお姉ちゃんがするから不要だよ?」


「なんちゃってメイドに負ける気はございません」


 それだけ言うと、メイドっ子は俺の傍に立って口を閉ざした。


 準備していつか着てくれるのだろうか? ちょっと楽しみだ。


 さて、このあとはレクリエーションをやる予定だが、何をするのだろうか?


★********★

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