第103話 みんな仲良く

 宴もたけなわ。

 母さんたちはお酒を飲んで騒ぎ、俺と時雨は空いた缶や皿を片付けていたが、そろそろお開きのようだ。


「はぁー! 眠くなってきたわー」


「お母さん、そろそろお風呂入って寝たら?」

 

「そうね、お風呂入って寝るわ。海もたまには一緒に入る?」


「いいよ! ママも一緒に入ろう?」


「えぇ? 私も?」


「いいわね! 凪さんも一緒に入りましょ! 裸の付き合いってやつよ!」


「ふふ、わかりました。じゃあ三人で入ろうか、海」


「わーい!」


 そう言って海は凪さんと母さんを連れて、お風呂に向かっていった。

 着替えどうするつもりだ?

 母さんのやつとかを使うのかな?


「雪君、私たちもあとで一緒にお風呂に入ろうか?」


 その場に残された干菜さんが俺にお風呂の提案をしてきた。


「えぇ、いいですよ」


 スパーン!!


「いいわけないでしょ! 何勝手なこと言ってるのよ!」


 久しぶりに時雨からハリセンで叩かれた。

 まだ持ってたんだなそれ?


「別にいいだろ? お風呂くらい」


「お風呂だけで済みそうにないから言ってるのよ!」


「時雨! 親不孝しないで頂戴!」


「親不孝とかそんな話しじゃないでしょ!」


「なら、何も起きないように時雨が見張ってればいいだろ? 時雨も一緒に入れば問題なしだ」


「そうね! たまには親子で入りましょう!」


「……下手なことはさせないからね?」


 そんな感じで、俺は干菜さんと時雨と一緒にお風呂に入ることになった。

 多少のお触りはあったが、一線を越えることはなかったとだけ言っておこう。

 お風呂からあがり、そのまま俺と時雨は一緒に寝ようとしたが……


「なんでお母さんもいるのかしら?」


「一緒に寝るからよ? いいよね? 雪君」


「えぇ、もちろんですよ」


「はぁー……寝るだけよ寝るだけ」


「わかってるわよ! 初めて男の子と一緒に寝るわ! ワクワクするわね」


 今日は海の変わりに、時雨と干菜さんと一緒に寝ることになったのだった。

 時雨二人から抱きしめられてる感じがして、これはこれでいいな。


**********


 朝、俺の口の中が舌で蹂躙されて、意識が浮上し始めた。

 俺は口の中を蹂躙する相手を抱きしめかえし、蹂躙に対する反撃を返しする。


「んむっ……んんっ……」


 少しその状態を続けていると……徐々に意識が目覚めてきた。

 俺は閉じていた目を開けて、いつものように色々触ろうかと思ったが……


「!?」


 時雨……じゃない!? 干菜さんだこれ!?

 まさかの相手にどうしようかと思ったが、相手から求めてきているのだ。

 断るのも失礼だろう。

 時雨にしてやっているように、頭をゆっくり撫でてあげることにした。


「んふっ……んん……あむっ……んあっ」


 まぁいつものことだが、こんなことされると俺のスペースシャトルが発射される準備が始まる。

 こうなったのは干菜さんの所為だし、俺も楽しませてもらおう。

 俺は抱きしめるのをやめ、干菜さんの胸を優しく揉み始めた。


「? ……!? んんっ♡」


 干菜さんも手を俺のスペースシャトルの発射準備を手伝おうとするが―――


「そこまでよ!」


 スパーン!


 干菜さんの頭がハリセンで叩かれた。


「んもう! 良いところだったのに! この親不孝者!」


 干菜さんは俺の上から起き上がり、横に座っている時雨を睨みつけた。


「親不孝って問題じゃないでしょ! まったく油断も隙もない」


「まぁいいじゃないか、時雨。明日から干菜さんとも会えないんだから」


「……私のお母さんを狙ってる訳じゃないわよね? お母さん私より胸小さいわよ?」


「狙ってる訳ではないけど……仲良くはしたいじゃん?」


「雪君、素敵! 私の息子になって!」


「はは、時雨と結婚するんですから、息子みたいなもんじゃないですか」


「本当にいい子ね雪君は……それに比べて時雨ときたら……これが俗に言う反抗期かしら?」


「自分の未来の夫が誘惑されてたら、誰でも抵抗するわよ!」


「まぁまぁ、時雨も干菜さんも仲良くしましょう」


「貴方の所為なんだけど? まぁ、いいわ。雪と朝のイチャイチャタイム終わったら、リビングに行くから、先に行っててお母さん」


「それって家の? それとも雪君の家の?」


「雪の家のリビングに決まってるじゃない」


「最近時雨が家に居なくて寂しいわ……」


「一人で寂しいなら、干菜さんもこっちに来ましょうよ。その方が俺も嬉しいです」


「雪君……私は本当にいい子を産んだわ……」


「お母さんが産んだのは私なんだけど?」


「しりませーん」


「干菜さんには、時雨を産んでくれて感謝してますよ。こんなに素敵な子が俺の妻になるんですから」


「時雨? 雪君に精一杯ご奉仕するのよ? 雪君を泣かせたら親子の縁切るからね?」


「私がいつも泣かされてるんだけど? もういいから、早く出てって頂戴な」


「なんでよ?」


「雪とイチャイチャするって言ってるでしょ? 今から雪の高層ビルが建築されなくなるまでするんだから」


「朝からそこまでしなくてよくね?」


 朝からイチャイチャするのは好きだけど加減は考えて頂きたい。


「ちゃんと時雨がご奉仕出来てるかチェックするから、このまましていいわよ?」


「お母さん……混ざる気じゃないわよね?」


「……ダメ?」


「ダメに決まってるでしょ! そもそも、お母さん経験ないでしょ! 経験ないのにチェックとかできるわけないじゃない!」


「まぁまぁ、いいじゃないか時雨。家族仲良くしようぜ?」


「雪はどっちの味方なのよ……」


「二人の味方だよ」


「ふふふ、雪君は素敵ね。私のことも食べる?」


 干菜さんはそう言うと俺の横に寝転がり、提案してきた。


「干菜さんが嫌じゃなければぜひ」


「もう! 雪! いい加減にして頂戴な!」


 時雨は怒りながら、俺の上で寝転がり、顔を近づけて来る。


「そう怒るなって時雨。愛してるよ」


 俺はそのまま時雨の口を塞ぎ、舌で口の中を丁寧に舐めながら、優しく抱きしめてあげると、最初は怒っていた時雨も次第に目がトロンとしてきて、俺の舌に自分の舌を絡めてくる。


「んっ……んむっ……」


 そのまま、時雨の胸を優しく揉んであげると、時雨は俺のズボンに手をかけた。


「んん……もう、お母さんとはたまにだからね?」


 時雨が許可してくれたが、干菜さんは初めてなので神秘合体はせず、俺のレバーの扱い方を時雨から聞いて練習する形で、時雨と干菜さんと朝からイチャイチャすることになった。

 

★********★

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