第76話 Re:合コン定番のゲーム☆③
「それじゃ、いっくよー!」
「「「「「王様だーれだ!!!」」」」」
俺が引いたのは……4!
「あーしが王様だー!」
王様は愛羅のようだな。
「んー、どーしよっかなー……じゃあ、1番と2番も下着に!」
「私ね」
「私もだ」
時雨と海が1番と2番だったようだ。
「ニシシ! じゃあ二人とも脱いじゃお♪」
「わかったわ」
「はーい」
時雨と海は何のためらいもなく脱いでいく。
そして二人ともすぐに下着姿になった。
「……二人ともためらわないんだ?」
「私の下着姿なんていまさらよ」
「そうだねー、毎日一緒にお風呂入ってるし」
毎日脱ぐところ見てるし、なんなら裸も見てるんだ。
このぐらいでは動揺しない。
眼福ではあるけどね!
「はっ!? はぁぁ!? えっ、待って、ユッキーと毎日お風呂入ってるの!?」
「うん、毎日洗い合ってるし、一緒にお風呂浸かってるよ。上がったあとはお兄ちゃんに髪乾かしてもらってるんだ!」
「ほぇぇ……」
愛羅は理解できないのか放心状態になっている。
「ところで雪? あなただけ脱いでないのは違うんじゃないかしら?」
「えっ?」
「お兄ちゃんも脱ごう? 暑いでしょ?」
「暑くないけど?」
「お姉ちゃんたちだけ脱がせるの?」
「王様ゲームでそうなったんだろ?」
「ユッキー……脱げ!」
「なんでだよ!」
4人がジリジリと俺ににじり寄って来る……
「落ち着け、これは王様ゲームだ! 王様の命令でそうなったんだろ?! それで俺を脱がせるのは違うだろ!?」
「なら、4番も追加で脱げ!」
「……おい、なんでピンポイントで俺の番号がわかるんだ?」
「いいから! あーしらだけ脱ぐのは理不尽!」
愛羅は俺に近づくと、俺の服を脱がせようと俺の服を掴んできた。
「雪も脱ぎなさいな」
「脱がすの手伝うね!」
「弟のお着替えの手伝いやってみたかったんですよね!」
そのまま他の3人も、俺の服を脱がそうと囲んできた。
抵抗するだけ服が伸びるだけだし、あきらめるか……
「わかった、わかったから……脱ぐから!」
俺は4人に補助されながら、パンツいっちょになるまで脱がさ……違うな、剥ぎ取られた。
そのまま俺は立った状態で二人に触られ始めた。
「うわー! 男の子の裸、生で初めて見た! けっこうゴツゴツしてんね? お腹も見た目ではわかんないけど、けっこうカチカチじゃん!」
愛羅は、初の男の体にちょっと興奮気味にペタペタと正面からあっちこっち触りまくってくる。
「私も初めて生で見ましたけど、肩とかガッシリしてるんですね?」
桜は肩を中心に背中の方をペタペタと触ってくる。
「まぁ、海や時雨と一緒に筋トレしてるからな」
「へぇー、だからこんな硬いんだ? なんかちょっとカッコイイかも」
「漫画の男の子って感じがしますね! 雪君がカッコよくてお姉ちゃん誇らしい!」
「……ほら、次いこうぜ、次」
「ユッキー照れてる?」
「雪君照れちゃった?」
「まぁ、その、美少女に褒められたらやっぱ嬉しいし……?」
「ニシシ! そっか嬉しいんだー?」
「雪君かわいい!」
「ほら次だ次!」
愛羅と桜にイジられるので俺は次をするように促し、あぐらをかいてその場に座った。
「じゃあそろそろ、トドメさしちゃうね」
「なんだトドメって?」
海が不穏なことを言い出し、それぞれが棒を引いていく。
「それじゃ、いっくよー!」
「「「「「王様だーれだ!!!」」」」」
「私が王様ね」
王様は時雨だった。
……何を言う気だ?
俺の番号は―――
「1番に全員で抱きつくわよ」
「……なぁ、なんかズルしてるよね?」
「そんな証拠があるのかしら?」
時雨が俺の左側に抱きついてくる。
「お兄ちゃん言い掛かりはよくないよ?」
海は俺の右側に抱きついてきた。
「そうですよ? 疑ったら、メッ! ですよ?」
桜は後ろから抱きついてきた。
「えっ、えっ、えっ!? あーし、正面から抱きつくの!?」
「おこちゃまには刺激が強かったかしら?」
「ピュアピュアさんには出来ないかな?」
「愛羅ちゃん、頑張って!」
愛羅の顔が真っ赤になって行くべきか引くべきか、戸惑っている様子がわかる。
「愛羅、逃げるのも勇気だぞ?」
「あ、あーし……」
「ピュアピュアなおこちゃまでも俺は愛羅とマブダチだからな!」
「……ゆ、ゆ、ユッキーのアホおおおおおお!」
愛羅は、叫びながら正面から勢いよく抱きついてきた。
「お、おい、無理するなよ?」
「うっさいし! あーしだって大人になる! ぎゅうぅぅぅぅ!」
愛羅は、恥ずかしさを消すために力任せに俺に抱きついてくる。
力いっぱい抱きついているんだろうが、そこまで力強さを感じない。
むしろ、絶対に離さないという愛おしさが伝わってくる。
愛羅の良い匂いが俺の鼻孔をくすぐり、俺の胸板で愛羅の胸が潰れて実に素晴らしい……!
「じゃあ、雪、久しぶりに天国に連れて行ってあげる」
「えっ?」
「なんか思い出さない? この状態。お兄ちゃんの宿題を手伝った時のこと!」
まさか……!
「や、やめるんだ! 今の状態は非常にまずい! 正面には愛羅いるんだぞ!」
「おこちゃまにも少しは大人の感覚を味あわせてあげましょう」
「ということで、お兄ちゃん? 耳舐めヘブンの時間だよー!」
二人は両側から問答無用で俺の耳を蹂躙し始めた。
「「れろっ、んちゅ、んぁ、れあっ、んあっ、んんっ」」
「ああああああああああああああ」
こんなパターンはずるいと思う。
脳内天使よ、無理だよな? あ、もう性の獣と戯れてるのね。そっか……
俺は愛羅が正面から抱きついているにもかかわらず、薄い布のキャンプを張ることになった。
★********★
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