第75話 Re:合コン定番のゲーム☆②


「それじゃ、次いっくよー!」


「「「「「王様だーれだ!!!」」」」」


 俺は―――


「王様だあああ!」


 早速きたぞ! 俺の時代!


「あら、今回はさっそくね」

「お兄ちゃん、ギアあげて行きたいから王様に何かするように命令してね?」


「えっ、まじかよ」


 桜レベルで適当に過ごして行きたかったのに……

 なら―――


「あー、じゃあ、3番と4番が王様に抱きつく」


「私が3よ」

「お姉ちゃんが4番だよ!」


 時雨と桜が対象だったようだ。


「お、おう、じゃあよろしく頼む」


 俺は胡座をかいているので、時雨が正面に座り、後ろから桜が抱きつくだろうと、そう思っていた……


「じゃあ私が「お姉ちゃんはこっちですね!」あ、ちょっと!?」


 桜が俺の膝の上に乗ってきた……なんで!?


「え、え、え、さ、桜が正面に来るのか!?」


「はい! 一度雪君を正面から抱きしめてみたかったんです! ということで、ぎゅ~!」


 桜が正面から抱きついてくる。

 豊満な胸は俺の胸板で潰れ、その柔らかさをアピールしてくる。

 うん、とてもいい匂いがします。


「まったく……雪、あとでお仕置きね」


 そう言いながら時雨も俺の後ろから抱きついてくる。


「なぁぜなぁぜ……」


「前回はこのまま首にキスをしたんですよね? じゃあ、同じようにしますね」


 そう言うと桜は俺の首にキスの雨を降らし始めた。

 ぞ、ぞくぞくする……


「雪、こっちを向いて頂戴」


 時雨に呼ばれ、顔を向けると俺の唇が時雨の唇に寄って防がれた。

 そのまま時雨は俺の口の中に舌を入れ、蹂躙を始める。


「んん!?」


 今回ペース早くないか!? まずいって!?

 俺の意識がそっちに持っていかれる前に……!

 俺はたまらず、時雨と桜を叩いてギブアップ宣言をする。


「あら、もういいんですか?」

「んん、もうなの?」


「も、もう十分だ! これ以上はちょっと色々と!」


 そう言うと、素直に二人は俺から離れてくれた。

 脳内天使よ、大丈夫か? あ、多分、次重いの来たら落ちるね。

 もう顔が蕩けきってるぞ。


「し、シグシグ? 今、口から糸引いてたけど……?」

「雪とキスすると入れちゃうのよね。こっちも気持ちいいし、気分も高まっていい事尽くめよ」

「へ……? 日常的にやってんだ? へぇー……」

「おこちゃまの愛羅にはまだ早い大人のキスよ」

「あーし、おこちゃまだわ……」


「お兄ちゃんもうちょっと頑張ってよー? じゃあ、次いっくよー!」


 海が棒を配りそれぞれに、行き渡る。


「「「「「王様だーれだ!!!」」」」」


「私だよー!」


 海が王様か……

 俺の番号は……1だ。


「じゃあねぇ……2番と3番は下着になって!」


「「えっ!?」」


 2番と3番は桜と愛羅か……!?


「えっ、ちょ、本当に!?」

「あらあら、ちょっと恥ずかしいですね」


「めすね……桜姉と愛羅さんなんだぁ? ぬ い で ♪」


「……そうですね、王様の命令は絶対ですもんね!」


 桜は意を決して、上着から脱ぎ、続けてスカートも脱いでいく。

 

 風呂場以外で女の子が服を脱ぐのを見るのは新鮮だな……というか、なんとなくは気づいていたけど、改めて見るとデカいな!


「ふふふ、どうかな雪君? お姉ちゃんけっこうプロポーションには自信あるんだけど?」


 桜はピンクのかわいらしい下着を身に着けており、俺によく見せるために近づき、ゆっくりとその場で回ってくれた。


「あ、あぁ、すごく、綺麗だと思う」

「よかった! 雪君の大好きなお胸はどうかな? 一応Gカップはあるよ?」

「G!? 道理で大きいと思った……」

「もっと大きいほうがいいんだよね?」

「今のままでも十分だとは思うが、大きくてもいいというか……?」

「なら、雪君のためにもっと大きくしますね? あの保健室の先生くらい目指します!」


 桜はそう決意するとさっきまで座っていた場所に戻っていった。

 そして、愛羅は……


「…………」

「愛羅、ギブアップか?」

「……い、い、いいいいける!」


 愛羅は声に力を入れると、一気に脱ぎ始めた。

 愛羅は白い少しセクシーな下着を身に着けており、さすがファッションモデルをやるだけの魅力があると言ったところだろう、出るところは出て、引っ込むところは引っ込む理想の体型をしていた。


「どどどど、どうよ、ユッキー!」


「……あー、そのー、すごく良いです。普段の愛羅は可愛いって感じだけど、今の愛羅は大人の魅力が溢れてるというか、なんというか……」


「……ドキドキする?」


「……します」


「……ニシシ、そっか!」


 愛羅はちょっだけ嬉しそうにしながら、桜と同じように俺の前でゆっくりと回ってくれた。


「ちなみにあーしはFだよ!」


「マジか……り、立派な物をお持ちで……」


 愛羅もデカいとは思っていたが、やはりか……


「ニシシ! ちょっとだけやり返せたから満足!」


 そう言う残すと愛羅も自分の席へと戻っていった。

 魅力的な子が多すぎて、俺の理性崩壊が近い気がする……

 そして、次の王様ゲームが始まる……



★********★

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