第52話 それからの中学卒業までの日常

 

 俺は海にも思いを伝え、海とも恋人になった。

 海と時雨が恋人になってからの日常は……とても甘い日々になっていた。


 ―――朝起きる時


「お兄ちゃんー? 朝だよー?」


 眠い……海が俺を起こそうと上から抱き着き、耳元で囁いてくる。


「お兄ちゃん、朝はほんとヨワヨワだねー」


「う……ん……」


「ふふ、しょうがないなー」


 そして俺の口に海の口が合わさり、海の舌によって口内が蹂躙され始める。


「ん……れあっ……んっ……あむ……んむ……」


 早く起きろと海が俺の口に舌を捻じ込み、覚醒を促す。


「んんっ……海……おはよう……」


「ふふ、おはよう、お兄ちゃん、気持ちよかった?」


「……あぁ、最高だよ」


「そっかそっか! じゃあ……こっちのテントもたたんじゃうね?」


 そう言って海は俺のテントを上から撫でまわす。


「……お願いしてもいいか?」


「うん! でも、もっとチューしたいから手でもいい?」


「あぁ、俺も海とキスがしたい」


「はーい! んんっ……」


 海は舌に唾液を絡ませ俺の口の中で暴れまわる。

 俺も対抗するため、舌を絡ませるが、もっとして欲しいと海の舌から伝わってくる。

 テントの片付けもされている為、旗色が悪い……

 だから俺は空いている手を使って海の胸を揉みしだく。


「んんっ! おにいひゃん……しゅき……♡」


 海の目を見ると中に♡マークがあるんじゃないかというぐらいに蕩けきっている。


「んむっ……おれも、すきだぞ」


「おにいひゃん……♡ んあっ……」

 

 海の攻勢が激しさを増し、無事に俺のテントが折りたたまれた。

 折りたたまれたのだが……


「んむ、ちゅぱっ、あむ、ちゅぅ……」


「……んむ、う、海そろそろ」


「んんっ、れあっ……はぁ、はぁ、はぁ……お兄ちゃん」


「ん?」


「エッチしたい……」


 正直に言えば……俺もしたい……したいが……ここで流されると、中学卒業までの休み期間ずっとエッチ三昧になってしまいそうで怖い……何が怖いって、干乾びて何も出来なくなりそう……


「……ま、まだ待ってくれ」


「どうしてぇ?」


「……流石にもう少し大人になってから、というか今からやってたら学校遅れるだろ」


「もう少しって?」


「……まぁ、世間的にみて大人の仲間入りしたぐらい?」


「……世間的に思われればいいんだぁ?」


「……あぁ」


「……じゃあそれまでは、お兄ちゃんの技術で満足させて?」


「……おう、俺の練習に付き合ってくれ」


 そして俺は海に聞きながらなんとか満足させることが出来たが、思った以上に時間が掛かり、朝からバタバタしてしまった。



 ―――学校では



「お兄ちゃん!」

「雪!」


「ん? 二人揃ってきたのか」


「今入口でばったり会っちゃった!」

「考えることは一緒よねー」


「二人揃って充電か」


「「そういうこと!」」


「ほら、おいで」


 俺はベッドの方に移動して座ると、二人は前と後ろから抱きついてくる。


「はぁー……もうダメね……数時間こうしないだけでずっと寂しく感じてしまうわ」

「そうだよねー。以前時雨姉が発情してた時の気持ちがわかったよ」

「海だって発情してるじゃない。今朝だって遅くなったのはそういうことでしょ?」

「お兄ちゃんとキスしてると歯止めが効かなくなっちゃった」

「そうよねー。雪が悪わね」

「うん、全部お兄ちゃんの所為だよ」


「二人が誘惑してくるからだろ」


「雪が私を惚れさせた所為よ」

「お兄ちゃんが優しくするから、甘えちゃうんだよねー」


 そう言うと二人は俺の体にグリグリと自分の体を押し当ててくる。

 摩擦で充電でもしてるのかな?


「いやー、本当に羨ましい関係だねー?」


 友梨佳先生も近くまで来て、そう言うと横から俺に抱きついてくる。


「えぇ、雪はとっても素敵な恋人ですから」

「私の大切な恋人なんです」


「おや、海さんも雪君の恋人になったのかい?」


「はい! お兄ちゃんから告白して貰いました!」


「へぇー! よかったじゃないか。おめでとう!」


「ありがとうございます♪」


「いいなー、私にも告白してくれないかなー?」


 友梨佳先生は自分もして欲しそうに腕に抱きついてくる。

 俺の腕が巨大な谷間にすっぽりと隠れてしまった……


「ツバつけるのはいいって言いましたけどダメですよ」

「お兄ちゃんは私達の恋人なんですから」


「私もそこに混ぜてもらいたいなーってね? どうだい雪君、巨乳好きならこの胸はたまらないだろ? 私と恋人になってくれたら揉んだり吸ったりいつでも好きにできるんだよー?」


 友梨佳先生は挟んだ俺の腕を自慢の胸でグニグニと挟みアピールしてくる……


「あの……その……「雪!」「お兄ちゃん!」んむぅ!?」


 俺の顔は時雨と海の胸によって封印されてしまった。

 

「もう! 雪はすぐに誘惑されるんだから!」

「お兄ちゃん巨乳の人には弱いよねー。買い物行ったりした時もすぐに目で追っちゃってたもん」


 ……バレテーラ


「そんなに大きいのがいいなら、私達の胸を大きくしなさいな」

「うんうん! 今日は一人一時間じっくり揉んだり吸ったりしてもらうから!」

「そうね、一時間と言わず二時間でも三時間でもいいわよ?」


 それ絶対合間合間に搾られるやつじゃん……


「あっはっは! いやー君達は見ていておもしろいね!」


 正直に二人に好き好き言われて嬉しいが、手加減はして欲しい……



 ―――家に帰ってからは



「さぁ、雪、お風呂に入りましょう?」


「あぁ、そうだな」


「今日は私がお兄ちゃんの背中洗ってあげるねー!」

「私は前を洗うから」


「俺は……どう洗えばいいんだ?」


「私達の前を洗えばいいんだよ」

「えぇ、私が雪の前を洗ってる時に一緒に洗って頂戴。その方が効率的でしょ?」


「……お、おう」


「まだ恥ずかしいの?」

「いい加減慣れなさいな」


「……見るのは大分慣れてきたが、触ってしまうとどうもな……」


「お風呂でタワマン建てても爆破して欲しかったらしてあげるよ?」

「むしろ、お風呂ですると片付けが楽だから今後お風呂で爆破させましょうか?」


「……俺は一日に何回爆破させられるんだ……」


「別に何回でも建築していいよ?」

「そうよ、こっちは雪限定の建築と爆破のプロになるつもりなんだから」


「爆破させられるのは好きだけどさ! ずっと爆破させられると何か大切な物を無くしそうなんだよ!」


「多分いらないんじゃない?」

「家の中でははずしなさいな。不要だから」


「そんな付けたり外したりできるもんじゃねぇよ……それにいつ一線越えても可笑しくない状況だからな。もう少し自重したいんだよ。その一線越えたらまじで止まらなくなりそうだからな。それが卒業式後から、高校入学までの期間に起きてみろ、干乾びる自信があるぞ」


「お兄ちゃんは干乾びてもおっぱい触らせとけば復活するだろうから、大丈夫だとは思うけどね?」

「えぇ、ちゃんとゴムつけたら妊娠もしないでしょうし、でも初めてする時は無い方がいいわよねー」


「……もう少し大人になるまで待って下さい!」


「世間的にみて?」


「そうだな。世間的に子供作ってても可笑しくない年齢がいいな」


「「ふ〜ん」」


「……理解して頂けたかな?」


「えぇ、よーく理解したわ」

「忘れないでね?」


「お、おう……」


「まぁ、それはそれとして、キチンと洗ってはもらうから」


「はい……」


 今日も俺は二人に洗われたり、洗ったりと楽しんだ生活を送っている。


 そして、卒業式の日を迎えた。


★********★


◆ミニコント

時雨「40 万PVが近いけど、いつもの記念はどうするつもりかしら?」

作者「……新作の準備で忙しくて」

時雨「私たちを見捨てるつもり? 高校生編も執筆が遅いみたいだけど?」

作者「いえ、決してそんなことは……」

時雨「なら、どうするの?」

作者「……サポーターコンテンツの『遊園地に遊びにきた!①』を、記念SSに更新しようかと……内容が54話以降の話なので、出来ればそれ以降に公開を……」

時雨「ふーん、50万PVの時はどうするのかしら?」

作者「……で、できるだけアンケートします」

時雨「……そう、アンケートで③を待ってる読者が多分いると思うから、一旦それで見逃してあげるわ」

作者「ははぁー! 有難き幸せ」

時雨「ということで、40万記念はサポーターコンテンツの『遊園地に遊びにきた!①』が公開されるわ。もしかしたら、少し手直し入れて、公開される可能性があるけど、待ってて頂戴」



 

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