第45話 のんびりダラダラとファッションショー
起きた俺達は、とりあえず遅めの昼食を取ったあと、部屋に戻りダラダラしていた。
「さーて何見るかなー」
「お兄ちゃんの部屋の漫画ってけっこう色々あるんだね」
「そうだな。漫画もいいが……アニメか映画なんてのもありだな」
「いいね! お菓子食べながら見れるからアニメか映画にしようよ!」
「確かにそうだな! んで、このテレビなんだが……」
俺はテレビの近くまで近づき、裏側を見た。
LANケーブルが刺さってるってことはインターネットに接続出来そうだな。
「ネットには繋がる様になってるみたいだが、何処か映画とかアニメが見れるサイト契約してたりするのか?」
「リビングとか私の部屋だと【Nile River】なら契約してるから見れるよ」
Nile Riverは王手通販サイトでありながら、動画や本などのサブスクもやっているサイトだ。以前も大変お世話になりました。
「おっ、なら映画でも見ようか」
「ならこの間配信されたアクション映画見てみたい!」
「いいな! じゃあそれ見るか、時雨もそれでいいか?」
「えぇ、かまわないわよ」
時雨は返事はしているが、どうでもいいように思える。だって目を閉じて俺の腕にしがみついて離れないんだもん。
そういうことで、三人で映画を見始めた。
今回見ているのは洋画のスパイがメインとなったアクション映画だ。
まったく知らないシリーズ物のようだが、初めて見てみても面白く感じる。
あと見てて思うのは、男がまったく出てこないこと。エキストラにも男性がいない。
やはり、作品の完成度を高める為には演技が下手なキャストを追加しないことなのだろう。
そして洋画と言えばよく濡れ場のシーンがあったりするが……
「女性同士で絡み合うのか……」
「うん、洋画だとよくあることだよ」
それがこの世界の常識なのか。
「あれいいわね」
今まで黙っていた時雨がしゃべったと思ったら、びっくりすることを言い始めた。
「し、時雨は、女の子同士でしたいのか?」
「違うわよ。雪とあのキスをしたいだけよ」
「……今度な」
「今度って? 明日? 今日の寝る前? お風呂入った時? 流石に食事中は品がないと思うわよ?」
「なんでそんな急なんだよ!」
「……ごめんなさい」
急に時雨がしょんぼりとした。
「えっ!? いや、別に怒ってるわけじゃないからな!?」
「じゃあ……してくれる?」
「ち、近いうちにするから、待っておいてくれ」
「そう、楽しみにしてるわ」
それだけ言うと時雨は前から俺にしがみついてきた。
そのまま顔を俺の首元に顔を埋め、噛んだり舐めたりしている。
ダメだこれは……恋人になった時雨はブレーキ的な物が壊れてる気がする。
まぁ、今日は好きにさせて、自然と直るのを待つしかないだろう……
えぇぃ……今は映画だ映画を見よう。
そして、映画はクライマックスに入り、終わりを迎えエンディングが流れ始める。
「おー…おもしろかったなこの作品」
「だね! やっぱりこの作品のシリーズは名作ばかりだよ!」
「んで、時間は……晩御飯までには時間があるな」
「そうだねー。漫画でも読んどく?」
「そうだなー」
「あら、なら昨日買った服を見てもらうのはどうかしら?」
昨日買った服って……童貞殺しとゴスロリか……
賢者は……まだいるな? なら大丈夫だろ。
「あーいいね! そうしようか! じゃあお兄ちゃん待っててね」
そう言うと、時雨と海は各自自分の部屋に戻っていった。
さて、どうなるやら……
少しして先に戻ってきたのは―――
「お兄ちゃんお待たせー!」
海が戻ってきた。あの童貞殺しのセーターを着て……!
「どうかな? これかなり際どいね、これで外歩いたら間違いなく痴女だよ」
すごい……何がすごいって海がその場でゆっくり回ってくれているが、後ろから見えている背中のラインがものすごく綺麗だし、ほぼ足の付け根から見えてしまっている。発育よく育った太ももは俺のリビドーを掻き立てる。
そして言わずもがな、正面の胸部のアピールがすごい、すごいというかもはやエロスの化身だ。海の大きく育った胸は存在をアピールするかのようにそびえている。
谷間はもちろんのこと、横から見える胸のインパクトが思った以上にすごい。
胸は正面から見るだけじゃないんだな……
「いや……なんというか……すごいな……めちゃくちゃエロいわ……」
「あっはは! お兄ちゃん目が凄い開いてる! 今ならなんとお兄ちゃん限定で出血大サービス! キャストへのお触りもOKだよ♪」
そう言うと海はベッドに座る俺の膝の上に乗っかってきた。
出血大サービスというか、俺が鼻から出血大サービスしそうだわ。
俺は海を抱きとめるため腕を海のお腹に回すが―――
「違うでしょ? 腕はこっちでしょー?」
海は当然のように、俺の腕を掴み、服の隙間から海の胸を鷲掴みさせた。
いつも思うが、生乳揉んで冷静さを保てる自信はない。だが今は賢者が俺の中に滞在しているので、大丈夫だ。
「あ、あぁ、相変わらずいい揉み心地だぞ」
「……ふぅーん? まだ賢者さん滞在中なんだ? 暗殺しちゃおうかなー」
海はそう言うとお尻を左右に揺らし、俺のテントを刺激し始めた。
「おい、折角賢者様がお越しになってるのに失礼だぞ」
「外なら賢者さん居てもいいけど、家の中だと邪魔者でしかないんだよねー」
なんか夫婦家庭が終わってる主婦とサラリーマンが脳内で連想された。
「それなら……お兄ちゃんもっとおっぱい揉んでよ。先端部分も弄って?」
そして海は俺の返事を聞かずに俺の手のひらを山の頂上部分まで移動させ、俺の手の上から自分の手を合わせ揉み始める。
「あぁん♡ 気持ちいいよ、お兄ちゃん♡ あっ、あっ、あっ♡」
さらに海は喘ぎ声を上げながら、動かしていたお尻を左右から上下に変更させた。
「ま、待てそんなことすると!?」
賢者! まだ生きて……死んでるぅぅぅぅ!? 背中刺されてるじゃねぇか!? 誰だ! 賢者を殺したのは……おい、脳内天使よ。その背中に隠してる刃物はなんだ? 刃先から赤い液体が滴り落ちてるぞ。え、あ、おい、逃げるんじゃないよ! 俺の脳内天使がとうとう謀反起こしやがった!
「あは♪ お兄ちゃんのタワーマンションまた建設されちゃったね? また爆破してあげようか?」
「ひでぇことしやがる……賢者は何もしてないのに……」
「何もしないのが悪いんじゃないかな? ちゃんと答えてあげるべき時に答えてあげないのは良くないよ」
「もう、一回答えてるじゃないか」
「私は別に何もされてないから、満足してないよ? 時雨姉だけ満足させてひどいんじゃないかな?」
「……その……すまなかった……」
「じゃああとはわかるよね?」
俺は海を満足させる為、手を伸ばすが―――
「お待たせ、あら、もう楽しんでるのね?」
時雨が帰ってきた。セクシーなかわいいゴシックアンドロリータの衣装で―――
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