第19話 「あの心の準備が「うるさい!!」……」


 海とドキドキしながらお風呂に入った。

 あのあとも色々されるんじゃないだろうかと身構えていたが

 そのあとはとくに何かされることもなく、ゆったりと二人で並んで湯船に浸かった。


 俺は先にお風呂から上がり髪をドライヤーで乾かし始めた。

 かわいいピンク色のパジャマを着た海が遅れてお風呂から上がり台所の方に向かっていった。


「お兄ちゃんも何か飲む?」


「あぁ、飲むよ」


「お茶でいい?」


「おう」


 そう返事すると、海は台所で2つコップを取り出し、冷蔵庫から冷たいお茶を注いで持ってきてくれた。


「サンキュー」


 そう言って俺はドライヤーをやめ、お茶を飲んだ。


「お兄ちゃんまだ生乾きじゃない?」


「男なんて髪短いんだからこのぐらいでいいんだよ」


「よくないでしょー」


 そう言いながら海がドライヤーを持ち俺の髪を乾かし始めた。


「おぉ……ありがとうな」


「いいよー、私もやってもらいたいから」


「……俺下手だぞ?」


「この髪の乾かし方見たらわかるよ。ちゃんと教えてあげる」


 女の子の髪を乾かしてあげるのって恋人っぽいイベントだから今後のことを考えて海に教えてもらうとしよう。


「あぁ、よろしく頼む」


「お任せあれー!」


 そうして、俺の髪を乾かし終わった海はドライヤーを俺に渡し、髪の乾かし方を教えてくれた。


「こうやって乾かせばいいんだな」


「うんうん! 明日もよろしくね!」


「……髪乾かすだけな?」


「お風呂もだよ?」


「俺の理性が持たなくなるので勘弁して欲しいのですが?」


「その理性を壊したいんだけど?」


「鬼かな?」


「妹だよ」


「……さすがにまだ一線超えるのは心の準備が……ね?」


「私も学生で妊娠はしたくないから一線はまだ待つよ」


「そこはしっかりしててくれて助かった」


「本番はまだしないよ、本番は」


「……他はするつもりと……?」


「どうせすることになるんだからよくない?」


「あー高校に入ってから子種提供が始まるからか?」


「そそ、一人でするつもり?」


「……そうだな」


「おかずとかどうすんのさ?」


「……脳内で性の獣を解き放つ」


「いつまでも脳内だけで放し飼いにしたら獣がかわいそうでしょ」


「外に出せと……?」


「私と時雨姉のところで放し飼いにしたらいいじゃん、ちゃんと可愛がってあげるよ?」


「そうするとすぐに一線超えるかもしれないだろ!」


「まだ妊娠は嫌だからゴム付けてくれるならいいよ」


「…………」


「お兄ちゃんもうあきらめよ? ちゃんとお兄ちゃんが私達を大事にしようとしてくれてるのはわかったから、本番も遅かれ早かれいずれするんだし、別にいいじゃん」


「しかしだな「うるさい!」……なんか俺の部屋に行ってから俺の扱い雑になってきてない?」


「ウダウダと理由つけて先延ばししようとするからだよ! ヘタレにぃ! そんなんで以前は彼女いたの?」


 海の精神的口撃 → 俺の心にクリティカルダメージ

 俺は地面に倒れた。

 だが、そんなことはおかまいなく、海は倒れた俺に追撃しようと座り込み口撃は容赦なく続く。


「私さ、前のお兄ちゃんが引きこもってる間に男性について考えようと、色々な恋愛漫画読んでたんだけどさ、お兄ちゃんみたいな主人公もいたんだよねー。それ見てこいついつになったら手を出すんだよってずっとイライラしてたんだよねー」


 もうやめて海! 俺のライフは0よ!


「恥ずかしいのはわかるけどさぁ、女の子から誘ってるんだからちゃんと答えてあげないとダメでしょー?」


「あい……」


「じゃあほら、いくよ?」


「どこに?」


「私の部屋、私の部屋で寝るんでしょ?」


「あ……あぁ……そうだな」


 そう言って俺が立ち上がるのを海に手伝ってもらい、海の部屋に向かった。部屋に入り、寝る体制に入ろうとするが、海がそれを許さない。


「ほらお兄ちゃん、日課の時間だよ」


「日課?」


「お兄ちゃんベッドに座って」


 海に言われ、とりあえずベッドの上に座った。

 そして海は当たり前のように俺の膝の上に座って、背中を俺の胸に預けてきた。

 お風呂上りの影響か、海の匂いを強く感じる。


「いいよ、お兄ちゃん?」


「何が始まるんです?」


「王様ゲームの時に言ったじゃん、よくお兄ちゃんに揉んでもらってたって」


「言ってましたね」


「やって?」


「あれ、嘘だろ?」


「だから?」


「……まじでやるの?」


「お兄ちゃんさ、妻の胸が大きいのと小さいのどっちがうれしい?」


「大きい方がうれしいです」


「じゃああとはわかるよね?」


 そういうと海はパジャマの上着を脱ぎ捨てた。

 グレーのスポブラから強調するように実っている胸は散々お預けをくらっている俺の中の獣を呼びこすのに十分に魅力的な物だった。

 もう逃げられないと悟った俺は素直に海の胸を揉み始めた。


「んっ、やっと揉んでくれたね、どう? 私の胸?」


「と、とても素晴らしいと思います」


「うんうん! でもどうせならー」


 そういうと俺の手を掴み、スポブラの中に俺の手を強引に侵入させた。


「な、生だと!?」


 や、やわらかい! 神乳に負けてないぞ! 海!


「こっちの方がいいでしょー?」


「最高です」


「むふふー! そっかそっか! それじゃこれから育成していこうねー?」


「は、はい!」


「でもでもー今ここは成長させなくていいんだよー?」


 そういうと海はお尻でグニグニとテントに気持ちのいい圧力をかけ始めた。


「あの、その……さすがに無理です……」


「そっか、そっかー♪ ちゃーんと私で反応してくれたんだねー!」


 そう言うと海は俺の腕を振り切り、膝から降りてこちらに向かい合うと、両手で俺の肩を突き飛ばした。


「うお!?」


 突き飛ばされた勢いに耐え切れず俺はベッドに倒れた。


「いきなり何をする」


「ナニをするんだよ」


 宣言した海は俺のズボンを問答無用で取り払った。


「えっ!? ちょ!? まっ!?」


「あぁ、そうだ。先にこっちからだよね」


 そう言いながら俺に覆いかぶさると俺の唇に海の唇が重なった。


「!? !? !?」


「はい! これであと850回位すればサウザンドキスできるよー♪」


「まだ、そのネタ引っ張るのか! いや、ま、待て海! 話し合おう!」


「いい加減あきらめなよお兄ちゃん。二ヵ月後にはどうせするんだから私も練習しときたいし、いいでしょ?」


「あの心の準備が「うるさい!!」……」


 そして俺の意思関係なく、俺の息子は文字通り食べられた。


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10万PVに向けてアンケートを行っておりますのでご協力の程よろしくお願いします。また、②と③に関しては人物の指定をお願いいたします。

明日で締め切ります。


8万PV突破! 閲覧して頂きありがとうございます!


1話から今書いてる27話まで全部段落とかの修正しました。

多分? 携帯とかでも見やすくなったと思います。

特に記念系は見やすくなったはず……


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