第16話 ちょっと面貸せよ!詫びってもんがあるよなぁ!?
「神なんているんだな」
「うん、僕も迷信としか思ってなかったよ。出会うまでは……」
「どうやって出会ったんだ?」
「家の階段から落ちたら向こうからやってきた」
「…………」
「うん……本当だからそうとしか言いようがなくてね……?」
「……それで?」
「こんな感じで女神様と対話したんだ」
「女神なのか」
「うん、金髪で髪が長くて露出多めな服きた胸の大きな人だったよ」
それ俺も見てみたいんですけど!?
「……で? 女神はなんて?」
「『死にたい君と後悔してる君が別世界にいて、ちょうど器が合うから後悔してる君の魂を君に入れていい?』って言われたんだ」
「それで俺とお前が入れ替わったのか」
「そうだよ」
「ふーん……確かに死ぬとき後悔してたし、積極的に女の子と関わりたいって思ってたからいいちゃいいんだけどさ……普通俺の方にもそういう話しない?なんでお前の同意だけで一方的に決められてんの?」
「あー……それねー……伝言があるんだけど……聞く?」
「伝言?」
「うん」
「聞かせて頂きましょう」
「僕がこの話に乗った時にね、君の同意……聞き忘れちゃったらしいんだ」
「……」
「だから一言だけ……『やっちゃった! ごめーん☆』……って言ってたよ」
おい女神、ちょっと面貸せよ。詫びでそのデカ乳揉ませろ。
「だから、代わりに僕からも謝らせてもらうよ。ごめんなさい」
「そっか……まぁ、謝罪は受け取っておくよ」
「……もっと怒ったりするかと思ってた」
「まぁ、後悔してたところにこうやってチャンスが舞い込んできたんだ。だったらそれを活かすだけだ」
「ポジティブなんだね」
「それぐらいしか取り柄がないからな」
「僕からしたらうらやましいよ」
「まっ、お前が今後どうなるか知らんが次の人生では平和に暮らせることを祈っておくよ」
「……ありがとう」
「というか、なんでわざわざ女神はこんなことしたんだろうな?」
「こんなこと?」
「死にたい俺と後悔してる俺の入れ替え」
「あー……女神様が言ってたんだけどね、この世界の男性って傲慢な奴か臆病な奴のほぼ二種類って話したよね?」
「してたな」
「だからなんとか普通の男の人を増やしたいんだってさ」
「それでたまたま俺達が選ばれたってことか」
「そう、ちょうどよかったからだって」
「ふーん……別にこの世界にきたから何かやれって訳じゃないんだな?」
「うん、好きに暮らしていいってさ。女の子達と仲良くすごしてくれれば何も言うことはないって」
「そうか、なら俺は好きに生きさせてもらうよ」
「うん、それでいいよ」
「おう」
「……最後に君みたいな男と話が出来てよかったよ」
「あー……友達は管理されてたみたいだからな?」
「というより、ちゃんと会話ができる男友達が欲しかったって感じ」
「そうか」
「うん、だからありがとう。そしてさようなら」
「あぁ、達者でな」
会話を終えるとまた、まばゆい光に襲われ、目を閉じた。
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……
……そろそろいいかな?
目を開けるともう一人の俺は消えており、代わりに露出が多い巨乳の美女が立っていた。
「……」
「やっほー☆ 女神様だよー☆」
えっっっろ!? 何その衣装!? 乳暖簾とかエロ本でしか見たことねぇよ!? というか隠しきれてないじゃん! ほぼ丸出しじゃん! めくったらもう見えちゃうじゃん! 太ももとかもろ出しちゃってるし、痴女じゃん……!
「あっはは☆ でも好きでしょ? こういう衣装☆」
「心読まないでもらえます!?」
「神に隠し事はできません☆」
「……まぁ、いいですけどね。で、何のようですか?」
「いやー本当にね? 君に聞かずに魂の移動しちゃったから謝っておこうって思って」
「……別にいいですよ。さっきも言いましたけど、後悔してた人生をやり直すチャンスなんで」
「そっかそっか☆ でも一応悪いとは思ってるからね? 怒られそうだったから会うのやめとこうって思ったけど、おっぱい揉ませたら許してくれそうだったから来ちゃった☆」
俺は思わず、目を向けるが……めちゃくちゃデカいですね!
「あっはは☆ ほらほら詫びおっぱいだよー☆」
そう言うと女神は俺に近づき、俺の手を取り、自分の胸を掴ませた。
こ、これが本当の神乳!? めっちゃやわらかい!!
「本当におっぱい好きなんだねー☆ これぐらいで許してもらえるなら揉んでOKOK☆」
「ゆ、ゆるします!」
「あっはは☆ それじゃあ、言いたいことはほとんどあの子が言ってたから私から言うことは何もないよー☆」
「……本当に好きに生きていいんですね?」
「うんうん☆ 好きに第二の人生生きてね☆」
「ありがとうございます」
「そうそう、お詫びに特典付けといたから☆」
「特典? なんか特殊能力的な物があるんですか!?」
異世界転生のお約束がこのタイミングできたあああああああああああ
「あっはは☆ 漫画の読みすぎ! そんな物はないよ☆」
上げて落とすなんてひどくなーい?
「特典って言うかー、元々君の物でそれをちょっぴりいじっただけだからねー☆」
「元々俺の物?」
「うん☆ その体はあの子の体だけじゃなくて君の体でもあるんだよ☆」
「? ? ? ? ?」
「あっはは☆ まぁ、すぐにわかると思うから気にしなくていいよ☆」
「そっすか……」
「うんうん☆ だから人生楽しむといいよ☆」
「ありがとうございます!」
「うん☆ じゃあまたおっぱい揉みたくなったら会いにおいで☆」
「え、また会えるんですか?」
「特別だよー☆ 君の家の近くに神社があるから、そこに菓子折り持っておいでー☆」
「……もしかしてお菓子食べたいだけとか?」
「そうだよー☆ たまには神様だってお菓子たべたいのー☆」
「わかりました……気が向いたら、持っていきますよ」
「神との約束だからねー☆」
そういうと女神は消えていき、まばゆい光に包まれた。
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