第25話 コロラド旅行⑤ロッキーマウンテン国立公園(3)4つの湖を巡る(後編)
皆様、こんにちは。
ロッキーマウンテン国立公園のエピソードは、今回で最後になります。
ベアレイクから始まる、4つの湖を巡るハイキング、2つ目の湖はその名も『ニンフレイク』(Nymph Lake)。
ニンフとは、川や湖など、自然の精霊、妖精さん。
この小さなニンフレイクには、ここだけ湖面いっぱいにハスが育っていて、お花の時期はさらに幻想的な美しさではないかと思います。
このハスのお花の美しさが、ニンフという名前が付いた由来のようです。
ネットで画像を探してみたのですが、意外にも鮮やかな黄色いハスのお花のようです。
ベアレイクからすぐ、上り坂が続いているので、ニンフレイクに着いた時には「ずっと登りか……」という予感がしました。
果たして、ニンフレイクから次の湖、ドリームレイク、そして最後のエメラルドレイク。
針葉樹の森を間近に眺めながら、絶景をひたすら上がっていきます。
ベアレイクの標高は2,888メートル。エメラルドレイクは3,064メートルです。
息も切れるので、ともかく無理はせず、若者に道を譲りつつ(笑)、ゆっくりと歩きましたね〜。
大変疲れたのですが、湖の景色がご褒美でした。
ニンフレイクを見たら、次のドリームレイクが見たくなる。
ドリームレイクまで来たら、エメラルドレイクを見ないで降りることはしたくない。
そんなわけで、また歩き始める、といった具合です。
ちなみに、エメラルドレイクからも、まだ先に進む標識があり、健脚の方はさらに先に進めます!
この4つの湖は、細い水の流れでつながっていまして、Googleマップで見ると、エメラルドレイクに流れ込む小さな川は、ティンダル氷河に続いていました。
氷河!!!
エメラルドレイクからその先は登山のようです。
ティンダル氷河への登山の様子が、あのモンベルさんのサイトに「フィールドレポート」としてありました。
ボルダーのショップのレポートのようですね。
(URLを載せていいかわからなかったので、載せませんが、興味のある方は、「モンベル」「ティンダル氷河」で検索すると出てきます)
おそらく、未来においても、氷河まで登山することはないと思いますが、壮大な自然に想いを馳せたのでした。
こんな感じのハイキングでしたが、無事にニンフレイク→ドリームレイク→エメラルドレイク、と歩くことができました。
ドリームレイクは細長い湖で、お魚(トラウト)がたくさんいました。
普段、お魚がなかなか食べられない暮らしをしているので、「美味しそう……」と思ってしまったのが、夫にバレていたようで、チラリと呆れた目で見られましたね。
夫よ、このお魚を食べたりはしませんから、安心しなさい。
そして、ようやく着いたエメラルドレイクでは、終点、という感じで、皆さんぼんやりと岩の上に座り込んで湖を眺めていたのが印象的でした。
木は少なく、岩が露出した山肌。
ぽっかりと空いた空間に湖が現れた感じでした。
わぁ、空が近い……!
水は透明で冷たく、確かにエメラルドグリーンの美しい湖でしたよ〜
気分は山頂! なのですが、峰々は連なって果てしなく続き、もう永遠に歩いていけるんじゃないか、そんなことを思いました。
何となく神様にお願いしたい気分になり、夢が叶うようにお願いしました。
***
私は自然が好きです。
美しい景観を見るとイマジネーションが湧きますし、歩くのも好きです。
でも、決して若くもなければ、健脚の足自慢でもありません。
偏頭痛持ちなので、偏頭痛発作が起きたらどうしよう、とも思いますし、山の中でトイレに行きたくなったらどうしよう〜、お花摘みはちょっと嫌かも、なんて思ったりします。
なのに、ひいひい言いながらなぜ歩くのかと言うと、恐らく、人生において一番基本的なことを思い出させてくれるからかもしれません。
それは、歩くこと。
雨の日も、晴れの日も。
楽しい時も、ちょっと悲しい時も。怒っている時はもちろん!?
どんな時でも、人生は止まらないし、少しずつでも歩くしかないんですね。
それに、歩けなくなったら、人間の体はどんどん弱くなるような気もします。
少なくとも、この田舎暮らしでは、歩けなくなったら、ここに住むことを含めて、今後を再考しなければなりません。
そんなわけで、歩く、のです。
今日も、明日も。
コロラド!
ロッキーマウンテン、ありがとう〜!!
楽しい旅行でした♡
次回は、番外編として、「それでバッファローは食べられたの!?」編をお届けします。
▼近況ノートに載せている、今回のお写真は、ドリームレイクへと続く山道を選びました。
https://kakuyomu.jp/users/sakuraikinka/news/16818093088360981627
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