第15話 BIGな祝日とお魚バーグ+白いご飯はミスマッチだった

 皆様、お久しぶりです!

 前回の更新が6月21日だったので、まさに『今日も生きてます』報告となってしまいました。


  元気で田舎暮らしをしてますよ〜。


 この間は、なぜか思い立って、カクヨムコンに出した短編小説を加筆して、短編コンテストに出したりしていました。


 そんな感じで日々、あれして〜、これして〜と作業をしていたら、やってきました。


 BIGな祝日です。


 当地では、週末も含めて、かなり大がかりに過ごす人が多い、とあるBIGな祝日。

 実家の家族を訪問する人、旅行に行く人も多いですし、どこにも行かない人でも、庭でバーベキューを楽しんだり、湖や川へ遊びに行きます。


 ところが、この田舎で生まれ育ったわけではない私は、すっかり忘れていたのでした。


 普段、鶏 →七面鳥 →豆 →魚……と順繰りに晩ごはんのメニューを考える私は、その日もいつも通り、「そろそろ魚の日かな」と、お魚バーグを用意したのでした。


 晩ごはんは基本的に、白いご飯がお供です。


 日本食が恋しくならない? と聞かれることがあるのですが、特に恋しくなることはありません。


 30代で海外にいた時には、なぜかカツ丼が食べたくて食べたくて、かなり現地の日本食レストランに通いましたが、それもはるか昔のことに。


 今は白いご飯があれば、それにおかずと野菜で、十分満足。

 お米は日本のお米のような短粒種だけでなく、長い粒のも好きなので、「気に入ったお米が買えなくて困る」ということもありません。


 隣町のスーパーで、普通にご当地ものの長粒種のお米を買います。



 さて、BIGな祝日の夜に戻りますね。


「ごはんだよー」と夫に声をかけると、食卓を見た夫が固まっていました。


「これ、何かな……?」


 恐る恐る、といった感じで言葉を絞り出す夫。


「お魚バーグだよ〜。よく作るでしょ? ほら、お気に入りのバーベキューソースだよ〜」

「………………」


 普段、「ご飯はおいしい。毎日でも大丈夫」と言っていた夫の顔が、どことなく悲しげに見えます。

 そして彼は言いました。


「……BIGな祝日には、バーベキューが定番なんだよね……お肉を焼いて、ハンバーガーを作ったり、ホットドッグを食べるんだ……魚じゃなくて」

「あ」


 そうか。

 アンガスビーフを使った、おいしい焼きたてのハンバーガーと、お魚バーグは、ちょっと違いますね……。


 この日はこれが出るだろう、と体に染み付いているのに、全く違うタイプの、お魚バーグと白いご飯が出たら、そりゃ悲しくなるだろう。


「ごめんね。でも、うち、バーベキューグリル、なかったよね?」

「うん、それはそうなんだけどね」


 夫はボソ……と、「バーベキューグリルを買ってなかった僕の落ち度だな」なんて呟いています。


 普段から、祝日は嫌い、どこに行っても混んでいるし、ホテルも高くなるしね、と言っている彼でも、外せないものがあったのか。


 そんなことを学んだ祝日になりました。

 せめて、と、夜はテレビで特別番組を見ましたよ。

 花火と懐メロ(主にロックとかモータウンとか)のライブです。


 そして、白いご飯と、庭から採れたてのキュウリとトマトのサラダを添えたお魚バーグは、私にとっては、とてもおいしい晩ごはんだったのでした。


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