独楽

 宇宙の中心には、ものごとのはじまりからずっと回りつづける独楽こまがある。


 星も、銀河も、超銀河団も、巨大な恒星から極小の微粒子にいたるまで、すべては独楽から流れ出たものであり、すべては独楽の模倣、分身にすぎない。


 そして独楽の回転が止まるとき、宇宙も終りを迎える。

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