桜梅桃李
雪駄
プロローグ
プロローグ
春の季節、そのモノ達はそれぞれ違うものを持っていた。
成長など何もかも。
信念、生き甲斐、それぞれのものを持って生きている。
成長をするために必要なのは、人と関わり、支え合って生きていくこと。
この奇怪なことが起き続ける日本で何を待っているか。
彼らはまだ知らない。
* * *
桜を見るたびに、出雲美琴はまたいつもの季節が巡り巡ってやってきたのだと実感する。
お茶を啜り、フーッと一息つく。
美琴はどこか人を惹きつける美女だ。自慢の銀色の髪は足先まであり、赤く光る目はどこか儚げ、黒い着物を着ていれば尚更だろうか。
彼女の手に黒い蝶が止まった、美琴はそっちへ目を向け微笑んだ。
「さて、今日は何があるかな」
蝶は反応するかのように空へ飛んでいった。
それを見送ると、美琴は立ち上がって部屋に戻っていった。
桜梅桃李 雪駄 @yumemigokoti
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