名残
もう9月になったというのに
暑さは
日差しは
まだこの季節を終わらせてくれない
ひとつの終わりを受け入れられないまま
汗が首筋をなぞって落ちた
朝の肌寒さが
夜の静けさが
確かにそこにあるのに
キミのいた季節がこうして
ここにあり続けるなら
必ず来る終わりも
確かに
その中に居続けよう
ぼくひとりの
この世界に
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