第5話 初めてのお出かけ

僕は学校から帰り、家に帰った。


家に帰ると改めてスマホを開き、mineのチャット欄を見た。


すると朝比奈さんから一件のメッセージが来ていた。


朝比奈「ねぇ!今週の土曜日楽しみだね!」


影密「うん!」


僕は真剣にメッセージに対する返答を考えた結果…

そう二つ返事になってしまった。


僕は今…朝比奈さんとメッセージしてるんだ…


そして、時が経ち、今週の土曜日…朝比奈さんとマニメイトに行く日がやって来た。


僕はベットから起き上がり、朝比奈さんとマニメイトに行くために、準備をしてた。


「あら〜?日陰?どっか行くの?」


そう、僕のお母さんが話しかけて来た。


「うん…ちょっと友達と出かけてくるよ!」


「……そう!!よかったじゃない!」


お母さんは、喜びながらそう言った。


思えば…僕がその前に友達と出かけるなんて言ったのはいつのことだろう…


「楽しんで来てらっしゃい!日陰!」


そうお母さんに言われて僕はバックを持って家を出た。


僕たちは、マニメイトが近くにある、町屋駅に集合となっていた。


僕は町屋駅に向かうため電車に乗った。

すると、通知が来たのでスマホを見た。


朝比奈「ねぇ?影密くんは、もう着いた?」


そう彼女からのmineメッセージだった。


影密「今…電車に乗っている所だよ!」


僕は丁寧に今自分が何をしてるのか答えた。


朝比奈「そう!私も、もう少しで着くから一緒ぐらいだね!」


影密「うん!」


彼女からのメッセージの後…うん…そう送った。すると彼女から可愛いうさぎのスタンプが送られて来た。朝比奈さんって…本当にうさぎが好きなんだ…

僕は改めてそう思った。


そして、僕は程なくして町屋駅に到着した。


しばらく駅内を歩いていると


「おーい!影密くん!!」


そう、話しかけられた。


「朝比奈さん…こんにちは!」


「うん!今日は楽しみだね!」


そう挨拶を交わした。


僕はいまだに…学校一の美少女とこうして普通に挨拶して、どっかに出かける…そんな事が信じられないでいた。


「こっちだよ!影密くん!」


そう言う彼女の後ろをついて行って僕たちは、駅を出た。


「ねぇ?朝比奈さん…マニメイトってこっからどんぐらいあるの?」


僕は彼女にそう聞いた。


すると彼女は、にやけながら


「ふふ!もうすぐ見えるわよ!!」


もうすぐ…見える?


そう思いつつ彼女と一緒にとても高いビルの横を右に曲がった…すると!


とてもでかい建物看板には、マニメイトと書いてあった。


「で、でかい!」


僕は思わずそう呟いた。僕がいつも行くマニメイトとは、明らかに大きさが違っていた。


「ふふ!驚いたでしょ!ここのマニメイトは、なんと言っても!大きさが段違いだからね!」


そう彼女は、自慢げに語って来た。


確かにこれは…想像以上だ…


「よし!行こう!!」


そう僕は彼女に言われ、マニメイトへと足を運ぶ。


マニメイトに入ると、さまざまなグッズが置かれていた。その中でも、一際人気…人の目を集めていたのは…「アニマルカート」と言うゲームコーナーだった。


「アニマルカート?」


僕は疑問に思いそう呟いた。


「なに?影密くん知らないの?」 


「ごめん…」


僕は彼女に言われてそうついつい謝ってしまった。


「なんで!謝るのよ!別に怒ってないよ〜」


「いや、その…なんとなく…このゲームもしかして、アニマルダンジョンとなんか関係あるの?」


僕は率直な疑問を彼女にぶつけた。すると

彼女は、首を横に振り


「違うよ!これは全くの別物!同じアニマルついてるだけでアニマルダンジョンとは、似ても似つかない遥かなる別物よ!!」


そう笑顔で首を縦に振りそう答えた。続けて


「このゲームはね!レースゲームで!初心者も勝ちやすいし、楽しめやすいから大人から子供まで世代を通して愛されるいわゆる!神ゲーというやつよ!」


そう言われて僕は、ちょっとやってみたくなったのか…


「そうなんだ…今度やってみようかな…」


そう呟いた。すると…彼女は、目を光らせて


「うんうん!!面白いから是非!!ていうか!今度一緒に対戦とかしようよ!」


「わかった…対戦しよう」


僕はそう答えた。


「えへへっ!約束だからね!!!」


そう僕は、彼女と約束した。


そして、しばらくゲームコーナーを進むと……


「あった!!アニマルダンジョン!!!」


そう彼女が笑顔で指を差して、そう言った。


本当にある…これは!すごい!!アニマルダンジョンのいろんなグッズがたくさん置いてある!!

僕はとても興奮していた。それもそうだずっと大好きだったゲームのコーナーに立ち会えてるんだから。


「わぁ!見て見て!!このうさぎ超ー!!可愛くない!!」


彼女は、うさぎの人形を手に持ってそう答えた。


「完成度…意外と高い…」


「そうだよね!私びっくりしちゃった!!」


僕がそう言うと彼女は、笑ってそう答えた。


「ねぇ!こっちには!ガチャガチャがあるよー!」


そう言って彼女は、目の前にあるガチャガチャの方へ向かって行った。


ガチャガチャ?なんの…?僕はそう思いつつ、彼女の後をついて行った。すると…


これは!?アニマルダンジョンのガチャガチャ!?

初めて見た!!!


僕はとても興奮した。


「これ!アニマルダンジョンの!ガチャガチャ!!すごい!!噂には、聞いていたけど…本当にあったんだー!!!」


僕はつい興奮気味でそう言い放った。


「へへっ!なんか影密くん…楽しそうでよかったー!!」


そう彼女が笑顔で言った。その笑顔は、まさに女神そのものだった。


「ねぇ!よかったらさ!二人でガチャガチャ一緒に回わさない?」



「うん!」


僕は二つ返事でそう答えた。


「じゃあ!まず!私からやるね!」


そう言って彼女は、ガチャガチャを回すための200円を入れる。そして、レバーを回して…しばらくするとカプセルが飛び出して来た。


「なーにーが!でーるーかーな!!」


彼女は、ウッキウキでそう言ってカプセルを開けた。


すると中からは、コアラが出て来た。


「んー!コアラか!私!うさぎがよかったけどまぁ!コアラも可愛いし!嬉しいー!!」


彼女は、手をぶらんぶらんさせながらぴょんぴょん飛び跳ねながらそう言った。


僕はその後ガチャガチャをした。


「じゃあ…開けるね…」


そう言って僕はカプセルを開ける…すると!

うさぎが出て来た。


「えっ!うさぎ!やったじゃん!!影密くん!」


彼女が自分の事のように喜んでそう言った。


そこで僕はある提案をする。


「ねぇ?朝比奈さん…もしよかったらなんだけどさ…うさぎとコアラ交換しない?」


そう提案をした。


「えっ!?いいの?本当の本当にいいの?」


そう彼女は、目を光らせて言って来た。


「うん!それに、朝比奈さん…うさぎ好きでしょ!」


「うん!大好き!!」


そう言って僕はうさぎを彼女に手渡した。


「ありがとう!影密くん!大切にするね!」


そう彼女が喜んでくれた…僕は彼女が喜んでくれてとてもよかった…そう思った。


それから僕たちは、アニマルダンジョンのグッズコーナーからいくつかグッズを買った。


やっぱり…朝比奈さんは、うさぎのグッズを買っていた。僕はと言うと、キリンや、ゾウなど僕がよく愛用しているキャラのグッズを買った。


それからレジで買い物を済ませ、僕たちは、マニメイトの外へ出た。


「ねぇ?影密くん!お腹空いてこない?」


彼女から突然質問をされ僕は戸惑いつつそう答えた。


「えっ?まぁ…」

すると彼女は、


「この場所の近くにさ!とてもオシャレなハンバーグ屋があるの!よかったら食べに行かない?」


そう提案された。


「うん…朝比奈さんがそう言うなら僕も…いいよ…」


僕はそう答えつつ、思った嬉しい…


そして、彼女と一緒にハンバーグ屋に向かって歩き出した。


僕は歩きつつ、彼女の顔を横目で見て


僕は今、朝比奈さんと出掛けていてとても楽しい…朝比奈さんもそう思ってくれてると…嬉しいな…そう思った。









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