第4話 影(ぼく)を導く太陽(彼女)


次の日、僕は学校に登校した。


「おはようっ!影密くん!!」


僕は下駄箱から靴を取ろうとすると、彼女、朝比奈さんから話しかけられた。


「お、おはようっ朝比奈さん」


僕はそう挨拶した。


僕は彼女と一緒に教室に向かった。


教室に入ると寺島さんと、金森さんに話しかけられた。


「「おはよう!影密!」」


そう挨拶された。俺は

「おはようございます!」


そう丁寧に答えた。

なんだか…そう朝比奈さんと出会ってから、寺島さんと、金森さんとのお話しが日常になりつつあった。


「影密〜今日、実は抜き打ちテストがあるらしいよー!」


そう寺島さんが僕に教えて来た。


「その…抜き打ちテストって知ってたら、抜き打ちじゃないのでは…」


俺は思わずそうツッコミを入れた。


「………」


俺たちは、沈黙の時間が流れた。

えっ…やばい!なんかやらかしたか…!?


「プッ!フハハハハ!影密!それ面白い!!フハハハハ」


どうやら寺島さんのツボに入ったらしい。


「うん!今のは、80点やろう!」


「おお!鈴音にしては、高得点よかったじゃん!影密!!」


なんだか知らんがよかった…僕はそう思った。


「でも…抜き打ちであるにしろ…ないにしろ…テストは、あるんだよね?」


そう朝比奈さんが呟いた。


「うっ、確かに…日向助けてー!!」

そう言って寺島さんは、朝比奈さんに泣きついた。


「わかった…じゃあ、教えてあげる…」


「ううっ!女神様ー!!」


そう言ってる彼女らを横目に俺は自分の席に行こうとした。すると


「ねぇ、影密くん?どこ行くの?」


朝比奈さんが俺に聞いた来た。


「えっ?じ、自分の席に戻ろうかと…」


「えーなんで、影密くんも、一緒に勉強しようよ!」


「えっ…いいの?」


「いいに決まってるじゃん!ほらほら、こっち来て!」


俺はそう言われて嬉しくなった。俺は彼女の席に言って勉強に混ざった。


「影密は、数学は、得意なのか?」


金森さんが俺に聞いて来た。


「それ!気になる!!」


寺島さんも続けてそう言った。


「いや…まぁ…得意ってわけじゃないけど…苦手ってわけでは…」


「へぇー!私と一緒だね!!」


僕がそう言うと朝比奈さんがそう答えてくれた。


「そ…そそ…そうなんだ」


僕たちは、そう会話しながら勉強をした。


そしてお昼休みがやって来た。


僕は今日お昼ご飯を学校の自電車置き場の奥の階段の所で食べていた。


この場所は、ちょうど太陽の光の位置によっては日陰となりとても涼しかった。


ここは…影がちょうどあたって涼しい…


「やっぱり…僕には影がお似合いだ…」


僕はそう心の声が漏れてしまったらしいすると


「ねぇ、なに一人でぶつぶついってるの?」


っ!?……朝比奈さんが話しかけてきた。


「あ、朝比奈さん!?どうしてここに?」


「いやー私、先生に頼まれ事されちゃってそれで、ここ通りかかったらちゃうど影密くんが見えたから声をかけたの!!」


「僕、今…なんか喋ってた?」


「うん!なんか影がどうとか?なんだ言ってたの?」


嘘…!恥ずかしい聞かれてたのか…


「いや…ごめん思い出せないや」


僕はなんか言うのが恥ずかしいかったのでそう答えた。


「ねぇ!影密くん!こんなところで一人で食べてたら寂しいし!教室来て!私たちと一緒に食べよう!」


そう言って彼女は、俺を呼んで来た。


僕は彼女に呼ばれるとその場から動く。


僕は彼女の元へも歩いた。進んでいくと日陰から太陽の日が当たる日向へと移動していた。


僕は彼女の後ろをついていくと


「…日向ぼっこ…」


そう呟いた。


「影密くん!また何か言ったでしょ!今度こそ何言ったか教えてよー!!」


「えっ…ごめんちょっと思い出せないや」


「もう!さっきからそればっかり」


僕はなんで今日向ぼっこと呟いたのかわからなかった。


俺は朝比奈さんと一緒に教室に戻って来た。


「お!影密どこ行ってたんだ?」


「影密も!一緒にお昼だべよう!」


二人…金森さんと寺島さんも僕を一緒に食べようと誘ってくれた…二人ともとても優しい…僕はそう思った。


「うん…ありがとう…」


僕は一言例を言い彼女たちとお昼ご飯を食べることにした。


「それでさ!鈴音がさ!急にふとんが吹っ飛んだーとかギャグかまして来たの!それがあまりにもシンプル過ぎて私もう笑いが止まらなくて…」


「おいおい!シンプルとは、どう言う事だ!これは最強のダジャレなんだぞ!」


「最強…ってぷっ…やっぱり面白い!」


「鈴音は、やっぱり鈴音らしいね!」


「なんだそれ!日向!」


そう彼女たちの賑やかな声を聞いてるだけで僕はなんだか新鮮な気持ちになった。


「最近さ…学校が始まってしばらく経つけど…やっぱり中学と違って難しいよね!高校の授業は!」


そう朝比奈さんが言った。


「そうだなーもうすぐ中間テストだしなー」


「うっ!それを言うな、お主!」


そう寺島さんと金森さんが会話をした。


「ねぇ?影密くんは、勉強ついていけてる?」


朝比奈さんは、僕にそう質問をして来た。


「まぁ…一応は、ついていけてるけど…難しい所は、やっぱり…難しいよ…」


僕はそう答えた。


「だよね!応用問題とか、もう難すぎてやになっちゃう」


そう寺島さんが続けて答えた。


「ねぇ!よかったらさ!今度勉強しない?」


そう朝比奈さんが提案して来た。


「お!いいね!日向!!やろうやろう!」


「名案だ!ぜひ開催しよう!」


寺島さんと金森さんは、すごい乗り気でそう答えた。


「もちろん!影密くんもね!」


朝比奈さんがそう言って来た。えっ…僕も誘ってくれてるの?


「いいの…僕も参加しても…?」


「いいに決まってるじゃないかよ!影密ー!」


「うむ!みんなで勉強したほうが楽しいしな!」


僕はそれを聞いてとても嬉しくなった。



そして、お昼休憩が終わり午後の授業がやって来た。


うっ!なんか勉強の進みが早いな…


僕はそう思いつつも勉学に励んだ。


勉強が終わった後、朝比奈さんが話しかけて来た。


「ねぇ、影密くん!今度アニマルダンジョンのコーナーがある、マニメイト行こうって話してたじゃん!あれ!いつ行く?」


僕は考えた。だが…僕はほとんどの日が空いてる


「僕は、いつでも空いてるよ!」


「そう!じゃあ!今週の土曜日行きましょう!」


僕がそう返事を返すと彼女は、そう返事を返して来た。


「うん!わかった…」


「楽しみだなー!ねぇ!!影密くん!!!」


「そうだね…アニマルダンジョンのコーナーなんて初めてだから…とても嬉しいよ…」


僕がそう言うと彼女は、にっこり笑い自分の席に戻って言った。


こうして、ホームルームが始まった。

そういえば…もうすぐ職業見学もあるな…

僕がそんな事を考えていると後ろから紙が飛んできた。

なんだ!?なんかくちゃくちゃの紙が飛んで来た。

僕はそう思ってそのくちゃくちゃになっている紙の中を開いた。

すると…中に文字が書いてあった。僕はその文字を見た。するとそこには


影密くん…後で日程とか話す時に連絡先知らなかったら不便だから…mine交換しようね!


そう朝比奈さんからの手紙だった。


僕は、それを見ると彼女の方を振り返った。すると彼女は、笑顔でピースをして来た。


僕はそのピースを見て、なんだか朝比奈さんらしい他思ってしまった。


そしてホームルームが終わると…


「影密くん!mine交換しましょう!!」


そう声をかけて来た。


僕はそれを了承して彼女とmine交換をすることになった。

「mine!!」

そうお互いの登録完了を知らせる通知音がなった。


すると朝比奈さんからmineメッセージが来た。


朝比奈「よろしくね!」


僕は初めての女の人とのmine(親を除いて)だったこともあり…えらく考え込んでしまった。彼女が隣にいるにも関わらず…


「ふふっ!影密くん、悩みすぎ!もっと軽くでいいんだよ!」


そう彼女に言われて僕は


影密「よろしくお願いしますー!」


そうメッセージを返した。


朝比奈さんが人生初の女の人のmine相手となった。


これは僕の宝物だ……


僕はmineのメッセージチャット欄を見てそう思った







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