第3話 図書委員会

僕は、思わずこの場に立ち尽くした。

そう、朝比奈さんがイケメンの生徒から告白を受けていた。

朝比奈さんは、とても可愛く美少女であるから、きっと誰かから告白を受けるのだろう、そう思っていた。


「私に告白してくれてありがとう!とても嬉しい…けど、私まだ、恋とかそう言うのわかんなくてその…ごめんなさい!」

そう朝比奈さんは、告白して来た男子にそうお断りいれた

「どうしても!ダメか!?」

そう再度聞いた。

「ごめんなさい!」

彼女が再度お断りを入れる。

「頼む!!付き合ってくれ!!」

「ちょ、ちょっと」

その生徒は、朝比奈さんの腕を掴んだ。

「なに!?するんですかやめてください。」

朝比奈さんは、困っていた。

僕は、それを見て気づいたらその場から飛び出していた。

僕は男子生徒の腕を掴むと


「彼女、困っているだろ!手を離すんだ!!」

そう言い放った。

何やってるんだー僕はーーーーー!!!

僕は考えるよりも先に体が動いていた。

「えっ?影密くん!?」

彼女は、びっくりしてこっちを見た。

「あ?何だおまえ?」

男子生徒が俺にそう一言言うと。

「ちっ!なんかしらけたわ」

そう言って朝比奈さんから手を離し体育館裏から去っていた。

「ふっ〜助かった!」

朝比奈さんは、そう一息つくと、僕に言って来た。

「今のなんだか、姫を守るナイトみたいでなんだかかっこよかったよ!」

そう言われた。

「おぉ、ぶ、無事でよかった」僕は、そう言った。

僕は胸が高鳴った。何だこの胸の高鳴り…?


この後5時間目と6時間目が行われた。

5、6時間目が終わると先生が教室に入ってかた。


「今日、放課後委員会の集まりがあるので!みんな忘れず行くように!!!」

今日は、放課後に委員会があった。

帰りのホームルームが終わると


「影密!よかったら一緒に委員会行かない?」

そう寺島さんが誘って来た。

寺島さんとは、同じ図書委員会に配属した。

僕は承諾すると一緒に図書室に向かって歩き出した。


図書室に着くと、同じ図書委の生徒たちが続々と集まって来た。


そして、図書委員会担当の先生がやって来た。

「はいはい!!みなさん席に着いてくださいね!」

そう言って先生は、僕たちを図書室にある席に座るように促した。

僕は、空いてる席に座ろうとした。

その時1人の生徒にぶつかってしまう。

「ご、ごめんなさい」

僕は誤った。

ぶつかった人は、こっちを見て「いえ」そう答えた。

僕はその時背筋が凍った。

ぶつかった人は、さっき朝比奈さんに告白していた人だった。

そして委員会の話し合いが始まった。


僕は話し合いの時とても、きがきじゃなかった。理由は、朝比奈さんに告白した男子生徒が時々こっちを見て睨んでくるからだ


「それでは図書委員長を決めたいと思います!!誰か立候補する人は、いますか??」

そう先生は、言った。

すると1人の生徒が「はい!」名乗りを挙げた。


その生徒の名は、川崎瑠奈と言った。彼女は、朝比奈さんに負けないぐらいの美少女だった。


「あの子、すごい可愛いね!」

そう隣にいた寺島さんが話しかけて来た。

「そうだね」僕はそう答えた。


「じゃあ!図書委員長は、川崎瑠奈さんでみんな異論はない?」

そうみんなに聞いた。

もちろん異論なんかあるわけなく委員長は、川崎さんに決定した。


それから、図書委員会の仕事である、昼休みなどの、図書室の仕事のスケジュールが配られた。

スケジュールを確認すると、明日にシフトが入ってた。


そして、今日の図書委員会の話し合いは、解散となった。

僕は話し合いが終わると足早にこの場から去ろうとした。

すると

「おい!そこのお前!」

そう話しかけられた。

僕はビビりながら話しかけられた人を向くと

朝比奈さんに告白した男子生徒が声をかけて来た。

「ひぃっ!ごめんなさい」

僕は咄嗟に謝った。

この場にいた生徒は、これを見て何事だとこっちに目線をやった。

「どうした!?影密?」

寺島さんが心配してこう話かけて来た。

すると男子生徒は、

「ちげーよ!何もしないよ!!」

そう僕に言った。続けて

「俺よ〜可愛い子には目がないって言うか、付き合いたいって思ったら周りが見えなくなるんだよだからよ、あの時お前が止めてくれてお礼を言いたくてよ」

僕は殴られるじゃないかと思っていたのでとても今の話を聞いて安堵した。

「それとよぉ、その…朝比奈さんに代わりに謝っておいてくれねぇーか?」

そう聞いて来た。

すると横から

「ちょっと!そう言うのは自分で謝りなさい!」

寺島さんが男子生徒にきっぱりそう言った。男子生徒は、

「やっぱりそうだよな…今度謝ってみるよ」

そう言ってこの場を去って行った。

「あの人、日向になんかしたの?」

そう寺島が聞いて来た。

僕は事の経緯を話した。

「へぇ〜やるじゃん影密!」

僕は寺島さんにそう褒められた。


そして、家に帰ると

「アニマルダンジョン」をプレイした。

やっぱり安心する。この実家のような安心感!!

僕は今日色々あったことから「アニマルダンジョン」をやってるととても落ち着いた。


次の日、学校に登校すると。

朝比奈さんが挨拶をして来た。僕はその挨拶に答え、席に着いた。

「なぁ!影密、影密!!これどう思う!」

寺島さんが僕の席に来て見せて来た。

そう言って彼女は、指に塗ったネイルを見せて来た。そのネイルは、動物のネイルだった。

「すごい!かわいいね。」

僕はこう答えた。

「でしょ!でしょ!影密ならそう答えてくれると思っていたよ!!!」

彼女は、嬉しそうにそう答えた

僕は朝比奈さんと喋るようになってから話せる人が増えた。

そして午前授業を受けて、昼休みの時間がやって来た。

僕は昼食を食べて、今日図書委員の仕事のシフトがあったため、図書室に向かった。

「ガラガラガラ」図書室のドアを開けた。

図書室に入ると1人の生徒が話しかけて来た。

「やぁ、君が影密くんかい?」

話しかけて来た彼女は、川崎瑠奈、図書委員長だった。

「こ、こんにちは…」

僕は緊張しながらそう答えた。

どうやら今日の図書委員会の仕事は、彼女と一緒みたいだった。

「影密くんは、何組?」

彼女は、僕が何クラスなのか?と言うことを聞いて来た。

「B組です。」

そう答えた。

「私は、D組だ!」

そう彼女は、答えた。

「私は、より多くの人と仲良くなりたいと思ってる、ぜひ仲良くしてくれると私としても嬉しい!」

そう彼女は、答えた。


彼女は、生徒が貸し出しするためにバーコード読み取りの仕事をしていた。僕はと言うと図書室の棚整理をしていた。

僕はこの学校の図書室の本の多さに感動していた。


そして昼休みが終わろうとしていた。彼女が僕に話しかけて来た。

「今日は、ありがとう!また、同じ日のシフトになったらよろしく頼む!」

そう言って来た。

僕は「はい!」そう答えて、図書室を後にした。


図書室を出て、教室に帰ってくると朝比奈さんが話しかけて来た。


「ねぇー?図書室どんな感じだった?」


僕は、「本がとてもたくさんあった」

そう図書室の感想を述べた。

感想を述べると彼女が聞いて来た。


「そういえばさ!今度マリメイトでさ!「アニマルダンジョン」のコーナーが期間限定でできるんだって!!よかった一緒に行かない!?」

僕は彼女に誘われた。

「いいの?」

僕はそう聞き返した。

「もちろん!」彼女は、そう元気いっぱいに答えた。

僕は朝比奈さんと出かける約束をした。

友達とどこかに行ったりするのは初めてだ!

僕は嬉しくなった。

午後の授業が終わり僕は家に下校した。

家に帰えってる途中徐々に太陽が沈んでいっていた。

昼間は、鳴りを潜めていた月が少しずつ輝きだす。僕はそれを見ながら、

僕は、朝比奈さん、彼女と出会えて本当によかった!!そう思った。

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