第53話
「でっかいなぁ」
「前より大きくなってませんか?」
「そうだろう?特急で仕上げたからね!」
「特急で大きくなるの~?」
「で、でも……あ、相手も大きくなるし……小さいよりはいいんじゃないかな?」
「まぁ、大きさも強さのうちだといいますからね」
「なんかスピードが落ちて帰って弱体化してそう」
「バトル漫画か?」
パンパンとてを叩いたエデソンははい、おしまいとと言いながらとりあえず乗ってねと指示をする。
「ここでどうするの?」
「操縦はできなさそうですが……」
「ああ、ここにいいるだけだよ。退避って言ったら退避してね。君たちにのアジトはどこ?」
「どこもなにも、さっきまでいた場所やろ」
「オッケー、じゃあ問題ないよ」
まぁ、アジトか実家のどっちかが浮かべば問題ないだろうしね。
これで崩壊した地球防衛軍本部だったら意識改革までしなけりゃいけないから助かったよ。
「転移装置は壊れてないよね?まぁ、最悪の場合は手を繋いでおけば連れて行ってくれるよ」
「2人で飛べるんですか?」
「2人は流石に出力不足の可能性があるかも、もしくはちょっと精度が狂うかな?せめて3人なら制御はできるかな」
「じゃ、じゃあみんなで手を繋げば安心だね」
「そうやな、もしもの時じゃなくてそうすると決めておけばええやろ。実際いまは確認しておかないんか?」
「ここ最近使ってないのかい?」
「帰るときだけ使ってるかな?」
「私も、急に現れるのは問題ですが、急に消えるのは気をつければいいだけですし。みんな思ってるより自分なんて見てませんから」
「そ、そうだよね……」
「まぁ、帰れるのなら問題ないか。戦いの時に壊れる可能性はあるから気をつけてね。一応ここの守りは厚くしてるけど」
「この防音室みたいなカベは?」
「あー……防御装置だよ」
実際はただの吸収装置である。
漏れたハーツの力をすくい取るだけの小さな構造。ないよりはあったほうがいいだろうと余った時間で取り付けたもの。
エデソンですら役にはたたないけど一応漏れてるし……という程度のもの。
現状のピュアハーツでは走ってる最中に屁をしたら少しだけ早く走れる程度の価値しかない。
もしも皇帝が莫大な力をぶつけた際に、その力を吸い取った際に爆発しないようという気休めでもある。実際そこまでの攻撃が来たらどっちにしろロボも5人も爆発する。
「ふーん……」
「転移だけは必ずしてね」
「あ、今から行くんか?」
「いや……近々ではあるけ……」
その時、エデソンの電話がなり失礼と言いながら5人から離れる。
「問題かい?鉄壁くん」
「いや、問題と言うほどではないが……旧アメリカの諸島を買い取れるようだが……」
「買っちゃって、それ契約成立で権利が移るのいつ?後並行して買ってるものは?」
「いや、そこまではわからない。旧インドの島を買うらしいタクラマカンだかククルザカンだか」
「どこだい?それは」
「地図が添付されていないからわからないが……」
「まぁ詐欺でもいいか、撹乱にはなるだろう。あとそれって西インド?」
「たぶんインドだと思うんだが……小さな島だとわからない。実際は手当たり次第に買っているからな。それらしい理由付けはあるが」
「まぁここまで買えればどうとでもなるだろう、覚えた?」
「無人島らしき島への物資搬入はしている」
「無人島は全部終わらせておいてね、有人島は……まぁ一応程度でいいよ。そっちに飛んだんだったらどうとでもなるさ」
「じゃあ、引き続き買い増すぞ」
「ああ、ちゃんと無人島に物資搬入は命令しておいてね?僕らがいなくなったとしても……」
「まぁ不要になるかもしれないがね」
「協力者は転移するからね」
「ふむ、でもまぁアパートとかに行くんじゃないか?」
「戦って壊れるかもしれないからね」
「ああ、なるほどな。それでは……ああ失礼、デルゾ議員。アルバート社長は全部買うとのことです、持て余していたら全部買います。ええ、ええもちろん!金銭以外でもいい?ああ、DVD?……初代の戦隊のやつのDVDあるか?ブルーレイじゃないぞ?どうだ社長?あるか?」
「保存用と観賞用と……5セットあるよ」
「何用だ?まぁいいや、送ってくれ」
「じゃあちょっと待って……ん?デルゾ?元老院議員の?」
「ああそうだ、それが……?」
「DVDだけ送るね……」
「そりゃ構わないが」
「DVD今はないって言った?わからないって言った?」
「いや、確認を取っているからあるとはいってないが?」
「社長室にあると伝えて持っていってくれたまえ、転送しておくから」
「ああ、わかった。デルゾ議員、社長室にあるそうです。ええ、ええ、全部?社長?全部あるんだよな?」
「セットで転送しておくよ、当たり前だろう?」
「全部あるそうです、え?アリューシャンもセットでいただける?完品ならタヒチも売る?本当に?え?タヒチの権利も持ってたんですか?本島タヒチ?ポリネシアの?オタハイト島のタヒチ?喜んで!すぐに取ってきます!」
君負けた後タヒチで優雅に暮らす気?
でもまぁ、悪くないかもねぇ、夕日を見ながらコテージでくつろぐのも悪くはない。
いや、普通に日本の何処かがいいと思うんだけどねぇ?撹乱かな?
「電話終わりましたか?」
「ああ、うん……終わったよ。じゃあ……1週間以内かな。好きに遊んでおいでよ」
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