第15話

 

 我が世の春が戻って来た。美しさと魔術を取り戻してからのアスフォデルスの日々は、まさしくそんな感じであった。

 まず早朝は鏡に映る自分を見て、放っておいたらずっと見続けて陶酔の表情を浮かべ、更に手鏡を買ってからは四六時中自分の顔を見ては陶酔の表情を浮かべている。最近では日毎に髪型を変えてみたり、時折自らの報酬で化粧道具や服を買ったりし、まるで年頃の娘の様に着飾る事を楽しんでいた。

 今だって、酒場の卓の上で鼻歌を歌いながら新しく買った化粧道具を鏡の中で試している。道具からふわっと香る爽やかな匂いは山椒の物だ。これは王国でも一般的な化粧道具の手入れ方法である。

「ファングイン、お前も少しは化粧っ気を出した方がいいぞ。可愛い顔してるのに、何にも手を付けないなんて勿体ない」

 鏡の中で毛抜きで下地を整えた後、金の墨で細く――蛾の触覚の様な――眉を描きつつアスフォデルスはそう言うと、ファングインは少し渋る素振りを見せる。それに対し、アスフォデルスは右頬を人差し指で掻くと。

「ほら、こっち来て。ちょっとお化粧してあげる」

 そう言って、右手で眉を描く為の筆から白粉をつける為のパフに持ち変え、左手でファングインの分厚い前髪に隠れた右目を掻き分けようとしたそんな時である。おずおずとファングインが顔を差し出し両目を瞑るのと、ユーリーフがアスフォデルスに声をかけたのはほぼ同時であった。

「……アスフォデルスさん、すいませんが研究でちょっと見ていただきたい所が」

「――何だ、どうした?」

 黒髪の女魔術師が羊皮紙を片手にそう声をかけると、一瞬にして年頃の娘から練達の魔術師の顔に切り替わる。

 ユーリーフが訊ねた時、一切邪見にしない所にアスフォデルスの人格の一旦が垣間見えるだろう。彼女がユーリーフから羊皮紙を取り、目を走らせた少し後。唐突に〈見えざるピンクのユニコーン亭〉の扉が開く。

「ただいまー、言われた通りの材料買ってきたけど」

 茶色い編み籠を抱え、その中には肉や魚やオートミール。野菜と胡椒を始めとする様々な香辛料、そして果物等が入っていた。全て市場で買える物である。

 南方に遠出してきたというのに、人使いが荒いなとバルレーンは内心で思っていた。

「ねぇ、これで本当に教えてもらった武器が出来るの? これで出来るのは精々、豪華な朝ご飯ぐらいじゃない?」

「良い武器だろ? ご飯の材料にもなる、渡したレシピ通りに作ればどんな化物でも倒せる」

 訝しむバルレーンに対し、アスフォデルスは天才特有の醒めた感じに返す。その顔は娘や魔術師というより、友人同士という様だ。アスフォデルスは会話する者によって顔が変化した。時に二百年を生きた練達の魔術師、時に気楽な友人。そのどれもが彼女であり、彼女でないと言えよう。

「そう言えば、ファングイン。今日は私に付きあってもらうぞ、新しい口紅が欲しいんだ」

 そんな彼女の頼みにファングインはこくりと首を縦に振り、了承の意を示す。その姿は、小さな子供の世話をする頭の良い飼い犬の様であった。

 ――イシュバーンの街はどこもかしこも常に賑わいを見せている。

 それには勿論理由がある。迷宮だ。

 迷宮は必ず攻略しなくてはならない。そこには常に冒険者が生まれ、その冒険者を目当てに様々な商人が群がってくる。武器屋や防具屋、各宗教の教会に魔術師ギルド、飯屋に宿屋に酒場に娼館。服屋や劇場や本屋等と言った物まで。冒険者の欲望を満たす為に商売が生まれ、その商売を行う為にまた新たな仕事が生まれる。差し詰め経済の食物連鎖と言って良いだろう。その結果としての賑わいなのである。その中で酔っ払い達もまた騒ぐ。

「俺は見た、見たんだよ! バルレーン・キュバラムをよ!」

「それなら、俺だってバルレーン見た事あるぜ! 胸のデカい、口だけのバルレーンだけどな!」

「あんなのただの偽物だ! 俺は見たんだよ、あの男がエスカオズで暴れ狂う様を! 針を先輩の腕に刺した途端、死体に変わったんだ!」

 そんな喧噪の中をアスフォデルスとファングインは歩く。少女の服装は迷宮に潜る前と打って変わって服装は青いチュニックと、黒いスカートである。

 姿を取り戻してから様々な服をそれなりに買った訳であるが、彼女が一番気に入ってるのがこの服であった。着心地が良く生地も丈夫で色々楽なのである。

 不意に二人は市井の店の一つに入る。そこは雑貨店で、様々な日用品や食料が置かれていた。ファングインは薬に使う穂先の長い草を物色。アスフォデルスは店内を見回し、目当ての口紅を手にした後、ある商品の前で立ち止まる。そこには『髪飾り』と書かれた木箱があった。

「なぁ、ファングイン! 似合うかな?」

 そこに入っていた青い蝶をあしらった髪飾りを無造作に手に取り、前髪に翳す。すると、ファングインは左手を伸ばし一つ――黒いリボンを手に取った。青い蝶の髪飾りはアスフォデルス自慢の金紗の髪に良く似合う。対し、ファングインが手にした黒いリボンは金の髪にも似合うが、茶色い髪にも良く似合う代物であった。

「そっち? そっちの方が良く似合うかな?」

 しかし彼女の思いに気付く事なく、アスフォデルスは無邪気に喜んで黒いリボンを購入し外に再び出たのである。

 ここに来てアスフォデルスは常に上機嫌だった。経済的には以前より困窮していたかもしれない。しかし美しさと魔術を取り戻してからというもの、失われてた自分への自信が帰って来ていた。

 自分の半生を賭けた物が帰って来た。それがただただ嬉しく幸せであった。

 それに少し心境の変化があった。師匠に会う為、具体的な行動を取り始めた事だ。

 まず、バルレーンに依頼して魔術師・ファルトールを探して貰い始めた。それに箱庭村の再建もしなくてはならない為、かかる費用の試算もしている。……アスフォデルスの中で、止まっていた時がゆっくりと動き始めていた。

 一度息を大きく吸って、前を向くと晴れやかな青空がある。

「今、師匠何やってるのかなぁ……」

 ぽつり、と呟く言葉は何処か遠い。それを聞いたファングインは、ひょいと身体を持ち上げ金の髪に顔を埋めた。

「おい、どうしたファングイン。やめろ、くすぐったいよ」

「……」

 それは、嫉妬だったのかもしれない。未だアスフォデルスの胸の中にはファルトールが色濃く残っている。それが泰然としたファングインの心に障ったのだろう。

 アスフォデルスも銀髪の大女のその感情を読み取ったのか、少しばかり苦笑を浮かべ――

「大丈夫だ、師匠が見つかったから『はい終わり』なんてしないよ……お前は大切な友達だ」

「……うー」

「ここまでしてくれたのは、お前達以外だとアルンプトラだけさ」

 ――世の不幸と幸福は互い違いに編まれた縄の如くと人は言う。美しさと魔術を取り返したのが幸福だとすれば、故にそれは当然の如く訪れる。

 ファングインが身体を離して、しばらく経った後。人の通りもまばらな一方通行の道。道の端には足や腕を失った元冒険者の物乞いが、起きているのか眠っているのか分からず横たわっている。通りの名前は誰が名付けたか、『眩暈通り』という。裏通りに近く、都市の光と影の境界線の様な所であった。

「なぁ、ファングイン。次は――」

 『眩暈通り』を半分通った時。それはまるで風の様にアスフォデルスの身体を掴み取り、影すら残さず彼女の前から消え去る。

 とぷん、という音が聞こえた気がした。影から影へ、アスフォデルスは激流の中にある木の葉の如く突如起こった事に為す術なく翻弄される。そして、巡り巡ったその先は薄暗い石造りの地下室であった。部屋の広さは闇の濃さで測る事は出来ない。

「な、なんだここ?」

「――お前の為に特別に用意した部屋だ、■■■■■。いや、今はアスフォデルスと言った方がよいかな」

 忌まわしい名を呼ぶ声が一つ。直後、古代語が響きぼんやりとした光が灯ると。その先には白髪に白髭の老翁――ガノンダールがそこにいる。

「お、お前!」

「いかんな、周囲に気を付けなくては。お前を探す者からすれば、隙だらけだったぞ。突然売りに出されたミスリルにアダマンタイトから、酒場での奇妙な少女の話、そして突如金回りが良くなった徒党……然るべき伝手を使えば探れるのだよ」

 狂気染みた笑みを浮かべ、ガノンダールは滔々と語る。

「いやはや、運が良いなアスフォデルス。あれ程の爆発を生き残り、更には迷宮まで踏破するとは……」

「な、なんでそれを……」

 その言葉にアスフォデルスは淡褐色の瞳を大きく見開く。

「魔術師ギルド経由で冒険者を雇い入れてお前のあの箱庭一帯を封鎖、後は儂が屋敷ごと燃やした。そなたの言う、ちゃちい魔術――不死鳥の召喚によってな」

 顔を蒼白にするアスフォデルスに対し、くつくつとガノンダールは含み笑いを漏らす。何か嫌な余裕に満ちた汚らわしい笑い方だった。

 そこで、ガノンダールは彼女の目と鼻の先まで近づく。それに対しアスフォデルスは恐る恐る、喉を震わせながら問うた。

「復讐、なのか……あの時の?」

「それもある。だが、それが目的ではない」

「じゃ、じゃあ何の為に……」

「――この身は二百五十の齢を経て、限界が来ておる」

 ぽつり、と呟く様に言うと。ガノンダールは自らの老いた姿をアスフォデルスの目に焼き付ける様に見せつける。

「見よ、この姿を。そなたはファルトールの姿を模り若く美しいままで二百年を歩き、儂は醜く老いさらばえて二百年を歩いた……。

 肉体だけではない、目も心も衰えてきている。そなたが指摘した様にソーカルの論文の罠すら見抜けぬ程、本来は炙る程度で済ますだけだったのに森一帯を焼き払ってしまった程。この身は遠からぬ内に滅びるであろう」

 ガノンダールは淡々と自らの過ちを口にする。ただこれは過ちを認めているのではない、先に言葉にし自己防衛する為に口に出したのだというのがアスフォデルスには解った。

「未だ、魔道を究めぬ内にな……儂にはそれが耐えられぬ。ようやく、この技術を復古したというのに」

 そこで彼は右手に持った杖の石突でその場をとんと叩く。すると、アスフォデルスの足から太腿を這って黒い触手が絡まり両腕を締める。彼女は見た事がある。そう、この独特の感触。あの時箱庭村の工房で出会ったのと全く同じ物だ。

 魔族である。どの様な技術を用いてるのか分からないが、今は完全にガノンダールの制御下にあった。

「儂の古代魔術研究の一端だ、名を影喰い沼という。

 この魔族を呼び操る術。これこそ理性を以って、混沌を制御する今は失われし時代の魔術の再現である。そして、この齢まで生き永らえる事が出来た理由そのものだ。……この力、突き詰めていけば何れは存在その物の位階すら上げる事が出来るだろう。その位階、そこに辿り着けぬ事。それは侮辱や屈辱、没落よりも儂は我慢がならぬ!」

「何をするつもりなんだ……」

「……故に、儂は計画したのだ。本来であるなら、あの夜に全て手に入る筈であったのだが、ままならぬ物よ」

「な、何をするつもりなんだ!」

「――これより、そなたの全てを奪う」

 怯えながら尋ねるアスフォデルスに対し、ガノンダールはにやりと笑う。老翁は右手の人差し指でアスフォデルスの頭を、次に胸に収まった赤い賢者の石を指さす。

「ここと、これを。……恨みがないと言えば嘘になる、だが一番は儂は生き永らえねばならぬのだ。安心せい、結界を張っておるが故に徒弟の時と同様存分に悲鳴を漏らすがよいさ……」

 そしてガノンダールは再度杖の石突を叩くと、先端が針の様に尖った触手が彼女の右腕に突き刺さった。痛みと……致命的な侵入を許してはならない何かが流れ込んだ感覚が走る。

 咄嗟に彼女はその触手を掴んで引き抜こうとすると……鋭い痛みが走った。

「う、嘘……神経が……繋がってるの?」

「この影喰い沼には少々特殊な仕掛けを施していてな、対象の生命と同化する性質を持ち合わせている……そして影喰い沼が命を喰らえば、その知識や魔力が儂に流れ込んでくるのだ」

 ぞくり、と背筋に戦慄が走ったのは魔を恐れる人の本能である。一瞬の内にアスフォデルスは今言われた事を韜晦する。自分が、同化する? この化物と? ……そして、その意味を正しく理解できた後、漏れ出たのはあまりにもか細い声だった。

「や、やだ……助けて」

 淡褐色の瞳に涙が浮かぶ。

「……た、助けて師匠……」

 その時彼女が呼んだのはバルレーンでもユーリーフでもなく、ましてやファングインでもなく、師匠であるファルトールであった。その名を呼んだ時、飛竜の時と同じ様に彼女の身体からあらゆる力が抜ける。

 そこで、ガノンダールはほんの少しだけ絶望をもっと味わう事にした。

「お前はファルトールに盲従し、遂にはその姿すら模った。……だけど知っておるのか、お前はファルトールにとって何の価値もない存在だと」

「……何だと?」

「ファルトールがお前を救った理由、それは一重にお前の身体が欲しかったからだ。皇帝の玉体に、黄金の血……新しい魔術を生む実験生物としては申し分ない」

「嘘だ! 出鱈目を言うな!」

「ならば、何故そなたの前から姿を消した? 愛されているなら、どんな姿でも受け入れる筈だろうて」

 それを言われると、アスフォデルスが一瞬止まる。

 実験動物のくだりは勿論嘘である。しかし、それは今から言う言葉の前哨戦にしか過ぎない。今から言う事を考えたら、ガノンダールには目の前の彼女が酷く滑稽に見えて仕方なかった。何故ならば――

「何より、ファルトールは来んよ。奴ならもう死んどる」

「…………え?」

「知らぬとは言わせぬよ、アレは元々胸に死病を患っていた……長くはなかった」

 まるで熱が急速に冷める様に、アスフォデルスの顔から感情が消えた。それに対しガノンダールは内心の嗜虐心を堪えながら、そのとっておきの事実を彼女に告げる。

「嘘だ」

「嘘ではない、イシュバーンより南にあるスランに足を向けてみよ。奴の墓が無名者達の中にある――そらこれが証拠だ」

 ガノンダールは自らの白衣の中に左手を入れると、そこには金色の髪が一房地面に差し出される。どれだけ時を経ようとも見間違える筈なかった、それはファルトールの髪である。

「そなたとて、子供ではあらぬから気付いてるだろう。まさか、本当にファルトールが今も生きてると思っていたのか?」

「嘘だ、嘘だ嘘だ嘘だ……」

 そう言いながらも、身体はファルトールの遺髪であると確信していた。そしてアスフォデルスが自然と手を伸ばした矢先、ひとりでに炎が立ち上がると髪は瞬く間に焼かれ、後には何も残らなかった。追い打ちをかける様に、ガノンダールはアスフォデルスの指ごとその場を踵で踏みにじる。

「あぁ! うぅ……」

「髪では不足だったようだな、そらまだ行くぞ……」

 ガノンダールは次々にファルトールの遺物を懐から取り出す。

 それは髪飾りだった。それは首飾りだった。それは群青色のローブや赤い天鵞絨のマントの切れ端だった。それは真鍮製の義腕の欠片であった。……次々取り出しては灰すら残らず焼き尽くし、アスフォデルスはそれを泣きながら集めようとする。

 最後、ガノンダールはある物を取り出し地面に落とす。そこでアスフォデルスの淡褐色の瞳は大きく広がった。見間違いよう筈がない、それは間違いなく――ファルトールの目であった。

 アスフォデルスは脊髄反射で手を伸ばすが、師の淡褐色の義眼は直後炎が焼き尽くす。

「あぁぁあああ!」

「滑稽だな、アスフォデルス」

 泣きじゃくる彼女に、ガノンダールは一度も向けた事のない穏やかな笑みを浮かべてそう言った。胸がすく様な気持ちであった。しかし遊びはこれまでだ、本題に移らなくてはならない。

「当初の予定より二転三転したが、その分収穫の喜びは格別だ。果実は熟れるからこそ、もぎ取られる」

 そうして、杖の石突を何度も乱打する。その都度影喰い沼は触手を伸ばし、彼女の身体を貫き同化していく。身体は言うに及ばず、顔や性器にすらも触手は喰らいつき、彼女の身体は徐々に原型を失いつつあった。

「そうそう、一つ言い忘れてる事があった。そこにいる影喰い沼、そして不凋花の迷宮の死脳喰らい――双方そなたの子だ」

「な、なにを……」

「儂がどうして、魔族を使役出来ると思う? 簡単じゃよ、依り代を立てればよい。しかし……」

 その声は、痛みで我を忘れそうになるアスフォデルスにもはっきりと聞こえた。不意に鼻を自分ではない百合の香りが刺す。

 ありえない。だって、稀血の香りはその者だけ。例外は直系の血族だけである。

「愛されたい、愛されたいと叫ぶそなたが。食人衝動と同一願望が混じったとは言え、我が子を手にかけるというのは悲劇であるな。あれはそなたの中に還りたかっただけなのに!」

 叫ぶ。絶叫と共に、絶望をアスフォデルスは叫ぶ。

 殺してしまった、殺してしまった! 自分が、我が子を! いや、違うあれは私の子じゃない! 私の子じゃない!

 あれは還りたかっただけなのだ、愛されたかった、抱き締めて欲しかった、昏い虚の中で生きて来た。そんな憐れな子供を私は殺してしまった!

「ああああああああああああああ! あああぁぁぁあ――――」

 途中叫び声が途切れたのは、喉を触手が貫いて同化する事で声帯が失われたからだ。それでも影喰い沼を通して彼女の叫びは、声にならない叫びをいつまでもガノンダールに届けていた。

 それは、まさに彼女がガノンダールの徒弟だったあの時の様に。

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