第12話:再び、海底を渡るん
休憩を終えて、また狩りに戻り。
今度は、皆がある程度戦い方のパターンを学習し、難なく。
数度の休憩を挟んで、そろそろ、お開き、ってコトで。
入口まで戻って、そこで。
モンスターからドロップしたアイテムやお金の分配のやり方とかも教えてもらって、実際に分配したり。
「さて、ウチはこの後、ジョブチェンジのクエストする子のヘルプに行くんだけど……誰か、一緒に来る?」
ジョブチェンジ、かぁ。
まだ少し先とは言え、ウチもゆくゆくは。
一度、見学しておくのもいいかな?
「はい」
「はい、わたしもー」
「わたしも行きたーい」
「オレも行く」
うは。
参加メンバーのほとんどが。
ひとり、用事があると抜けたヒトを覗いて。
「んじゃ、海を渡って行きますかー」
ってことで、出発。
どうやら、大陸の村で待ち合わせらしい。
しかも、海を渡る、と。
またあの海底の行軍?
と、思ったら。
皆の後に付いて、海の中へ。
以前にウチが歩いた場所とすこし別の場所から。
海の中を進むと……。
すこっ、っと。
転落。
転落した先は。
「何、ここ!?」
平原?
海の底に落ちたと思ったら、水が消えて、
「なんか、バグってるみたいで、ここ走れば大陸のすぐそばまで行けるんよ」
なるるん……。
ウチのあの海底行軍は、一体……。
水が無いので、水圧も受けず、普通に走れる。
走って、大陸のすぐそばまで行くと、そそり立つ、壁。
「よーし、この壁ぎわで、帰還アイテム使ってねー」
ってことらしい。
帰還アイテムは、お店で売ってたり、モンスターからドロップするアイテムで、使うと近くの村へジャンプできる。
んー、この壁……登れないかな?
壁のてっぺんあたりを狙って何度かクリックしていると。
「あ」
水のある海中に戻った。
「なんか、登れた……」
「え? この壁、登れるん!?」
みんな驚いているけど、一部はすでに帰還アイテムでジャンプ済み。
残っているヒトも、アイテム使用中(発動まで少し時間がかかる)
「ウチ、このまま歩いて村まで……」
「いや、それ、結構時間かかるから、アイテム使った方が早いかと」
……なるるん。
今度時間がある時に試してみよう。
てな感じで。
大陸の村へと、再び。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます