第2話 原点を求める旅
「…………」
光に包まれてから気を失っていたようだ。
目が覚めるとそこは彼が存在していた世界ではなかった。
元居た世界と似ている…、まさか本物か、と男は思った。
しかしどこか違う、
似ているだけで自分がいた世界とは違う。
「まさか…僕が住んでた世界の別バージョンか?」
思わず声に出た。
まだここが別世界だと明らかになったわけではないが、自分の世界が滅んだ…滅亡へ追い込まれ最終的に消え去ったのは、確かに事実だ。
信じたくもないがな
別世界があるというのは信じていたが実際にあるという事を知ると、なんというか、驚く。
でも確かに僕の世界は消えたはずだ。
妹が犠牲になり僕が助かった。
しかし、いつまでも暗い過去に縛られてはいけない。
だからと言って彼らを忘れるようなことはしない。
「さて…これからどうしようか。」
ここは僕の世界にもあった大きな崖があり、そこから僕が住んでいた世界を見渡すことができる。
後ろは海でどれだけ進もうが何もない。
逆に崖から見える先には僕が住んでいたあの‘‘現想‘‘と呼ばれる場所がある。
現想は国というか…その土地の名称として呼ばれてると言ったほうが正しいのかもしれない。
とりあえず何が起こったかわからないがこの世界を見て回ることにした。
現想 @aniandkou
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