第九節 滅びの運命の村へ(主人公視点)
「ティウィ」
「はい、主様。主様の予想通りでした。魔族と生態的に敵対関係にあるブラッディスワンが北の湖で確認できません。おそらくは魔族の動きを野生の本能で察知し、魔族が通らない地域の湖に移動したものであると思われます」
薄暗い部屋で、僕はティウィ君の報告を聞く。
僕が腰掛けたバカデカい椅子が小さく軋み、ティウィ君は淡々と報告を連ねていく。
これがディプル学園における、今のアルダ・ヴォラピュクの朝の恒例行事だ。
なんだろうこのバカみたいにデカい椅子。
ティウィ君は風の魔法と最速攻撃を得意とするが、そのスタイルはエスペラント様の記憶曰く、『ヨーロピアン忍者』のそれ。
長距離を一瞬で移動できる『疾風』の
エスペラント様の記憶の断片から引き出した『イベントが起こる土地』の情報と組み合わせれば、いくらでも先手を取って動けるのだ。
この椅子なんでこんなバカみたいなんだろう。
僕はあたかも自分の直感ですみたいなツラをして情報を仲介し、ティウィを動かし、その報告を聞いて、報告を元に動いて行けばいい。
この椅子、なんでこんな肘掛けがバカみたいにデッカいんだろう。
僕がエスペラント様から引き継いだ記憶が断片的なものであるということ以外に、不安要素はない。いや、今更不安になってきたけど、僕が認知してないイベントいくつあるんだろう……?
ってかなんでこの椅子全体テカリ金色なんだ?
「ご苦労。授業まで休め」
「はっ」
本当にお疲れ様。
ゆっくり……する時間は無いだろうけど、ゆっくり休んでくれ。
かなり助かったから。
ごめんね君が夜通し調べて来てくれたのに、僕は学園の寮でぐっすり寝てて。ほんとごめんね。
……しかしなんだよこの薄暗い部屋は!
自分で学園に確保しといてなんだけど、足元見えにくいし転びやすいしバカの部屋だろ。
僕が座ってるこのデカい椅子なに?
椅子にこんなサイズ要らねえだろ。
なんなんだよこの椅子は。
でも、ティウィ君こういうの好きなんだよね。
薄暗い部屋にデカい椅子があって、自分の主がそこに座ってて、跪いて報告したりするの。
だからこういう演出すると、ティウィ君の好感度と忠誠心がグングン上がるんだよなぁ。
ティウィ君の主君の好みって『ちょっとダークな感じだけど常に正道を行く、大人っぽくて清濁併せ呑む感じ』だもんな……難儀な好みしおって。
でも、この椅子必要か?
「……ティウィ・ティグリニャ」
本当にかわいそうな少年だ。
周囲からは一見して、貴族の歪んだ思想に囚われ、初代聖王の再来とぶつかり、手も足も出ないまま降参して、その後に初代聖王の再来のカリスマに心酔し、歪んだ貴族の思想から解放されて大きく成長した少年にも見えるだろう。
だけどそうじゃない。
父に従うだけの人生から、僕に従うだけの人生を選んだだけだ。
ティウィ君はそこまで大きく変わってない。
人はそう簡単には変われない。
だけど、変わり始めてはいるんだ。
彼が本当に変わるのはこれからだ。
僕がそれを導かないといけない。
そして、彼が自分の意思で歩き出さないといけない。
フリジア先輩とティウィ君がピピルちゃんの仲間になれば、魔皇討伐がグッと楽になる。
仲間集めはひとまず順調だ。
だけど、その前に。
まずは第一章のボスを倒しに行くか。
うん、いい朝だ。
こういう日は果樹の花が綺麗に咲くんだよな。
入学式以来、初めて来た休日。
遊びに行く人も居る。
学園を探検する人も居る。
街に繰り出した人も居る。
だが、僕らは違う。
「行くぞ、準備は出来たか」
僕の声に、四人が頷いた。
「携帯用の杖でなく、ボクが二年前に誕生日祝いにいただいたミスリルとサファイアの杖を持って来ましたわ。防護用のローブも。どの程度の戦闘規模になるかは分かっていませんが……」
フリジア先輩は制服姿ではなく、仕立ての良い白シャツに青のジャケット、紺色のロングスカートに、銀のブレスレットとネックレス。
それをすっぽりと覆う黒い防護ローブに、銀と青の杖。さらりと銀紫の髪が流れている。
ヤバいな。
美人が着替えるとそれだけで火力が出る。
童貞の心が熾烈に惑わされてしまう。
おしゃれな仕立てだけれども、どの服・どのアクセサリーにも強い魔法効果があるのが分かる。
一番ガチな装備だ。
この杖、エスペラント様の記憶によると2000万リングアくらいだっけ。僕の家よりたけーや。
「うち、意外と弓扱えるんよー。害獣退治でちょっとやってたんよー」
ピピルはよく手入れされた弓に、桃緑の髪を留める新品の白と水色の髪飾り、白いインナーにピンクのカーディガン、髪と同じ桃色と緑色の差し色が入ったミニスカート。毛玉みたいなアクセに、あとスカートのすぐ下まである長い白タイツ。
こいつが一番ふざけてる。
こいつが一番楽しそう。
戦闘あるって言ったよな僕?
なんだその服装は、デートか?
その服見せたい好きな男でも居んの?
まあ、可愛いのは認めるが……可愛いな。
いや、マジで可愛いな。
「オレとフリジア先輩が居れば大抵の敵は倒せる。ピピルは何もしなくてもいいぞ。……それを言うなら、主様が居る時点で、オレもフリジア先輩も要らないかもしれないが。足手纏いにはなるなよ」
ティウィのこの先祖伝来の高性能戦闘服は、エスペラント様によると『ヨーロピアン忍者』らしい。
ニンジャってなに?
でも個性ある服装なのは分かる。
武器が背中に背負った刀なのも分かる。
渋い緑色の服が濃淡緑二色の髪に合ってるね。
これがニンジャ?
そうか……お前はニンジャなんだな……是非今日は頑張ってくれ。
「兄ちゃの手を煩わせるまでもなく、わたしが大活躍して全部最速で解決するにょだ」
アイカナは可愛いなぁ。
アイカナに頼まれたので、アイカナの今日のコーディネートは僕仕様だ。
僕が選んだ物理防御が上がる灰色ワンピース。
魔法防御が上がる金と赤のネックレス。
回避力が上がる、赤橙の髪の補色に合わせた、鮮やかな水色の差し色のある白ポンチョ。
そして武器は杖としても使える紫のナイフ。
装備性能の方にこだわったちゃったから、外見は多少こだわり切れなかったが、お前はどんな服を着ていても世界一可愛いぞ!
お前の可愛さより優先することなんてないぞ! それはそれとしてお前には怪我してほしくないぞ。それはそれとしてお前には実戦経験を積んで強くなってほしいぞ。
自己矛盾で破裂しそうだ。
「うちと、大活躍するアイちゃんと、生徒会長が揃っていればアルダさんのお手を煩わせるまでもないというのはそりゃそうなんよー!」
「おい! オレを数えろよ!?」
「あ~、ティウィさんの即反応ツッコミ気持ちいいんよ~。この反応の速さがティウィさんのいいところなんよ。アルダさんもそう思うでしょ?」
「そうだな」
「主様まで!?」
事実だろ。
「ボクが呼んだ時間から逆算すると馬車がそろそろ……あ、来ましたわね。皆さん乗って下さいませ」
センキューフリジア先輩。
フォーエバーフリジア先輩。
こういう細かい手回し気回しだとこの人の右に出る人は居ないな。
「とっとと乗るぞ。我は無駄な時間を好かん」
「うち、アルダさんの膝の上座るんよ! ……なーんちゃって」
「! それがありにゃら、わたしが兄ちゃの膝の上がいい! 兄ちゃ乗せて乗せて!」
「お前ら! 主様に面倒を掛けるな! ささ主様、一番奥の席にお座り下さい。隣でお守りします」
「み、皆さん? あんまり乗る前から騒いでると呼んだ当人のボクの顔が立たないのですが……」
さて馬車に乗ったことだし、再確認しとくか。
今日は普通に遊びじゃないからな。
「結論から言う。我がいずれ潰す人類の大敵、魔族の尖兵が国内に侵入した可能性がある」
馬車内の空気が引き締まる。
「知っての通り、我らのこの国は初代聖王エスペラントが貼った結界によって守られている。国1つを千年覆っても揺らぎはしない大結界だ。この国に侵入する魔族は、この結界によって弱体化を受けるため、多くがこの結界の解除を目標としている」
「アルダ様。ボクが言う筋合いは無いかもしれませんが……流石に初代聖王様には様を付けて呼んだ方が良いと思いますわ。不敬と思う人間がどこに居るかも分かりませんし……」
「我に顔も知らん奴を様付けで呼ぶ義理はない」
「まぁ……」
なんでこんなやり取りでフリジア先輩の好感度上がった感じするんだろうな。いやティウィ君の好感度も上がった感じするわ。なんだこいつらは。
「今回侵入した魔族は、結界の要として七つ置かれたある石を探している。七つの内一つでも破壊されれば結界は崩壊するだろう。家屋の柱のようなものであるからな。魔族は石の在り処を調べるため、今回は初代聖王が結界を貼る直前に訪れた村……テティス村を攻撃し、無人になった村をくまなく調査する目的だ。我らはそれを迎え撃つ」
「はいはーい! アルダせんせー! うち質問質問! なんでそんな詳細に魔族が考えてること分かるんよ?」
馬鹿野郎そこ突っ込むな! 僕がそこまで魔族の内心分かってるのはおかしいんだよ! 空気で流せ! 『エスペラント様の原作知識です』なんて説明できるわけねーだろ!
僕のこと疑ってるわけでもないのに純真な目で致命的な質問してきやがって!
「全てとは言わんが、分かるものは分かる。目の前の砂糖に蟻が向かっていくのを予想できるのと同じだ。我の判断を疑わしいと思うなら、結果を見て貴様自身で判断しろ」
「疑ってるわけじゃないんよ! アルダさんがどう知ったのかな~って思って。アルダさんは皆にちゃんとした判断する人だと思われてるから、うっかりしがちなうちは同じ視点が欲しいんよ!」
くそっ基本的に何も考えて無いくせに致命的なところに突っ込んで来やがって!
目をキラキラさせて尊敬の目で見てくるな!
「初代聖王も『そう』だったのだろう。そのために生まれてきた人間というものは居る。この時代ではそれが我だったというだけの話だ」
「……アルダ様」
「フリジア。この話はここまでだ」
よし。
なんか匂わせた感じに着地したぞ。
フリジア先輩とティウィ君は納得してくれた。
ピピルちゃんは何も考えてないから、周りの納得した雰囲気に流されてよく分からないまま納得してる。
アイカナは馬車の横を飛んでる蝶々に夢中だ。
よし。
よし。
「魔族の目的は手がかりを得て、結界を破壊し、全力をもってこの国を破壊することだ。我らはそれを迎撃し、魔族の襲来を学園に報告、その実績をもって有志を募る。魔族と戦う気概がある人間を集める。負けても後があると思うなよ」
「はい、主様。腕が鳴りますね」
でもこれで魔族来なかったら怖いな。
マジで怖い。
信用度ガン減りするよな?
魔族って今日はお腹痛いので行くの止めまーすとかすんのかな……? するなよ……?
「我ら人類は動物から進化した知性体だ。対し魔族は植物から進化した知性体。魔族は本能で人類を受け入れられないように出来ている。人類の生存圏が食い破られればそのまま人類は絶滅させられるということを自覚しておけ」
頑張ってくれ。
僕は、BADENDなんてまっぴらごめんだ。
ここがテティス村かぁ。
エスペラント様が、国を覆う聖王結界を展開する前、結界を張るために必要な道具を作るため、足を運んだ場所。
聖なる巡礼地。
聖王まんじゅうとか聖王結界ストラップとか聖王温泉とかで結構知られてるらしい。
……観光地化してる!
でも、空気はかなり肌に合う。
村を覆う4mくらいの背の高い金属製の柵があって、その内側に広い畑があって、それが村のほとんどを占めてるのとかかなり良い。
馴染む。
馴染むぞ。
都会の空気に蝕まれていた田舎者の肉体が急速に蘇っていくような感覚すらある。
そうそう、建物の周りにうっすら家畜の糞の匂いがしてるのが良いんだよな……落ち着く。
「兄ちゃ、兄ちゃ、この村どんなとこなの?」
「フリジア」
「はい、アルダ様。ボクが詳しく解説致しますわ。ここテティス村は初代聖王エスペラント様ゆかりの地として観光地として発展しつつも、近隣の大都市に食料を供給する耕作地帯としても発展した珍しい村ですの。居心地良く、飢餓にも強い村とされていますが、戦闘を想定された拠点ではないため、おそらく防衛戦に使える設備はなく……」
この人本当に掛け値なしにいい女だな。
博物館の案内人やってても人生大成功しそう。
「……といったものがあります。アルダ様、こんなところでよろしいでしょうか?」
「ああ。よくやった」
「お褒め頂き光栄ですわ。……ふふっ。いけませんわね。アルダ様に褒められるだけで浮ついた気持ちになってしまうの、本当にいけませんわ」
いけない雰囲気を醸し出すな。
やらしい空気を作り始めるな。
「主様。事が起こる前に、地形を把握する目的で村を見て回っておくべきかと思います」
「ティウィの進言を受けよう。まずは村を見て回り、各々使えそうな場所を探しておけ」
「アルダさん! 腹が減っては戦はできぬと言うんよ。一緒にあそこのお団子屋さん行くんよ!」
「……ピピルが空腹で動けなくなる可能性を考え、一旦団子屋で食事とする。各々食べすぎない程度に注文を選び、我に報告せよ」
なんだこの空気感。
緊張感あるのかないのかどっちかにしろ!
戦いに来たのか旅行に来たのかどっちかにしろ!
案の定頼みまくったピピル、お茶を渡しているフリジア、ピピルの奔放さに頭を抱えているティウィを横目に見つつ、僕とアイカナは団子屋の向かいの雑貨屋に入る。
うん。
田舎の雑貨屋って感じだ。
心が蘇っていくのを感じる。
このクソダサ手作り風車に値札が付いてるのが、まさに田舎の雑貨屋……素晴らしい。
「兄ちゃ、兄ちゃ、これ使えにぁい?」
「うん? ……これは、録音結晶か」
音楽を未来に残すための水晶だな。
誰かの演奏が入ってるんだろうか。
「掘り出し
少し考える。今後の予定。これが使えるシチュエーション。原作設定。原作人物。原作イベント。魔族の習性。音楽を嗜好するのは誰だ?
結論が出たので、録音結晶を購入し、アイカナを物陰に引っ張り込んで、頭を撫でてやる。
「確かに使えるな。よくやった、アイカナ」
「えへへ」
「また夜に、部屋でな」
あんまり長く物陰に隠れてもいられない。
かといって堂々とするわけにもいかない。
妹をベタ褒めして頭を撫でているだなんて、『僕』の『我』としてのイメージに大いに反する。
よしよし、よしよし。
……寂しい思いをさせてたらごめんな。
「ピピル、そろそろ食べ終わったか。我はそう長くは待たんぞ」
「
なんでまだ食ってんだよ。
「ほら見ろピピル! お前はいつまで主様を待たせるつもりだ! だいたいお前は戦力として期待できる実力も無いのに、主様に無理を言ってついて来た人間の自覚を……」
ティウィ君怒ってるなぁ。
「うっ……痛むんよ……ティウィさんに掴まれた腕が痛み出してきたんよ……」
「えっえっえっえっえっえっえっえっ」
ティウィ君うろたえてるなぁ。
「ううっ……ティウィさんに痛めつけられそうになった記憶が蘇ってきたんよ……心に刻まれた傷はそうそう消えないのが定説なんよ……」
「えっあっえっそのっごめっ」
ティウィ君、なんでそんなメンタル弱いの。
「アルダさんもうちの痛みを理解してほしいんよ……よしよししてほしいんよ……そう、愛する家族にするようにしてほしいんよ……愛を込めて優しく暖かに……」
「5分以内に団子を食い切れなければ潰す」
「はいなんよぉ!」
お前はお前で調子に乗るな!
「アルダ様、ボクが思うに、ティウィ様は弱みを握られてはいけないタイプの女子に弱みを握られてしまったのではないでしょうか……」
「知るか」
かわいそうに。
でもティウィ君に絡まれてた時のピピルちゃんもかわいそうだったからな。
ある程度は飲み込んどけ。
「兄ちゃ、北から熱いのが来る」
何?
いや、反射的に表情を動かすな。
計算して動かせ。
0.01秒で表情を作れ。
「ああ。我も分かっている」
ここですべき顔は……『全て分かっている』という顔だ。周囲の人間に、僕に対する全知のイメージを植え付けろ。
軽やかに跳び上がったティウィ君が風を踏んで、空中で二段、三段と連続で跳び上がって行き、頂点で北の方向を視認し、帰還する。
「主様。北から火の飛竜、数は12、来ます」
「だろうな。準備をしろ」
「誰よりも速い気取り、流石です」
うーん。
まあ。
見かけ上はそうだね。
めちゃくちゃ強い人が何もかも分かってるような振る舞いをしたらそう見えるよね。
でも実際は『事が起こってから「予想していましたよ」ってツラする知性派気取りのカス』でしかないんだよね、僕のこれ。
ああ、恥ずかしい。
顔に出せないけど恥ずかしい。
何も分かってないのに訳知り顔で分かってましたみたいな顔すんの恥ずかしい。
後出し名軍師とかネタにもならんて。
まあいい。
始まるぞ、第一章のボスとの戦いが。
エスペラント様の記憶の断片によれば……本来の歴史では、テティスの村の人々はここで全員殺される。もののついでで。意味もなく。この村の人を全員殺した竜の討伐依頼が出て、そこから第一章のボス戦が始まる。
記憶の断片によると、『チュートリアルの履修完了確認が目的』……だそうだ。よく分からん。
そうだよな。歴史に名を残さない農民なんてそんなもんだ。戦いが起これば真っ先に死ぬ。命が軽い。いくら死んでも住民台帳の数の変動としか認識されやしない。
でもきっと……
だって、今此処に生きてるんだから。
だから。
皆、頼んだぞ。
「アイカナ、フリジア、ティウィ」
僕の言葉に、彼女らが耳を貸す。
僕は、響く言葉を選ぶ。
「貴様らを試す。完璧に勝て。建物、住人、そして貴様らの身体。全てに傷一つなく勝ってこい」
仲間達が奮い立つ、そんな感触があった。
どうやら、ここでするべき言葉選びは、なんとか間違えなかったらしい。
「できるな? ───行け」
三人が頷き、駆け出した。
間違いなく勝てる。
絶対に勝てる。
僕は、この三人を、信じているから。
……。
……。
……。
ピピルちゃん。無言で睨むな。
「うちは秘密兵器……というわけかな?」
「村民の避難誘導でもしていろ、絶対に前に出るなよ。今の貴様の実力では絶対に死ぬからな」
「うわーん!」
お願いだから無理しないで原作主人公ちゃん。
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