第20話

1月。

1月1日 ハッピーニューイヤー!あけましておめでとうの英語版!テンションが高いのは、薬

のせいではなく、君に告白をすると決めたから!これを1月31日、君が読む前に言うよ!

1月2日 今日もドキドキしてる。君に恋したんだ。初恋だよ。生きてる感触で今までで一番気

持ちいい!

1月3日 給食、三ヶ日までおせち出るんだね!ちょっとずつだけどおせち料理。美味いね!

僕は全部食べたよ! 

1月4日 フラれたらどうしよう。新年早々、落ち込むよー。勝手に落ち込んでるなよって?そ

ーだよなー。 

1月5日 君がいると、僕は楽しい。君はどう?いつか言ってたね!なんだっけ?君と出会って

やっと僕が動きだした日の僕が言った台詞。

1月6日 君にどこまでもついて行くよ!どこがいい?って言ってもまだ僕たち小学生だから結

婚とかはだいぶ先だね!でもずっと君といたい。君のとなりで眠りたい。 

1月7日 普段の何気ないちょっと贅沢も、夢のような大きな幸せの贅沢も、君に与えられるよ

うになりたい。そしてその君が笑ってくれることで、僕は幸せになれる。

1月8日 どんどん大切なひとを幸せにしたい。だから、まず迷惑をかけないでいたい。一般的

な普通のひと、になれなくても、総合的に普通を上回ることは可能だ。 

1月9日 僕のこと、君は本当はどう思っているのだろう。僕の思い上がりかな?2人でなら笑

って生きていけると思うんだ。僕も病気を治して、君の病気も治って、大人になったら、結ば

れたい。 

1月10日 いつまでも、大切なひとに死んでほしくない。いつまでも、大切なひとと一緒にい

たい。でも、限りがあるからこそ、こんなに想うのかな。大好きだよ、無くなっても、生まれ

変わっても、いつまでも。

1月11日 大切なひとのために、頑張れる。あなたのためなら、僕は頑張りたい。弱くて、持

ってるもの、何にもないけど、これから、どんどん強くなっていきたい。僕は頑張る。だから

ずっとそばで、君に笑っていてほしい。

1月12日 何を言われても、無理矢理変えられても、拒み続け、結局、放って見守りの日々。

そんな毎日が、心からの愛で、溶ける日が来るとは、誰が思っただろう。

1月13日 恋はひとを変え、愛はひとを動かし、巡り逢って現れたのは、巡り行く『世界』。 広かった、怖かった、それが愛おしくなった。心境も、体質さえも、変化していた。 君の人生を、幸せにしていきたい。 

1月14日 とても大事なものをなくしたとき、僕は立ち直れない。それに、立ち直りたくない

。だって、そのもののことを忘れ去る、ってことだから。ずっと悲しみに浸り、今まで、死の

うと何度もしてきた。極めて大事なものなら尚更。でも、君が告白を断るのに圧をかけたい訳

じゃない。そんな野蛮な、ごめん。

1月15日 こんな日々が来ることは、僕も予測していなかった。予想とはパラレルワールドの日々。 ああ、現実に、隣に、君は笑っている。 

1月16日 自分が辛い思いをしてきたことを、誰かの役に立たせたいと思えるようになった。

僕が元気になってこれたのは、薬でもなく、生活でもなく、君への思い、想う愛があったから

だった。君はどうかわからないけれど、いい返事が返ってくることを祈っているよ。 

1月17日 自分の意思で自分を殺すなんて、生きたい君は、怒り心頭だっただろう。今は生き

る幸せがわかる。君がこの世界の煌めきを見せてくれたから。その煌めきは、君自身だよ。 

1月18日 君が僕に幸せを、いっぱいくれた。なのに、僕は迷惑をかけ続けている。地道に努力、大きな夢にも届くさ。叶える。僕は君を、銀河一、幸せにする。

1月19日 許してくれる?こんな僕でも。君を愛している、心だけが自慢。愛しかないけれど、君への愛なら、僕は、他の誰にも負けやしないよ。 

1月20日 君がいつまでも、僕の側で、笑って生きてくれることを願う。いつか、君は僕より

先に、旅立つのだろうか。僕の方が寿命は早いだろう。歳上だし。君のことが、愛しくて、愛

しくて。

1月21日 僕には未来がないと思っていた。でも、君という希望が現れた。君となら、未来

が見られると思う。 

1月22日 大切なひとが、自分のことを大切にしてくれて、お互い想い合って、特別になって

いって。そんな当たり前が、そんな幸せが、何十年後も、君と続いていきますように。

1月23日 一緒に生きていきたいひとと出会えたここと。僕は心から誇りに思う。ありがとう

。僕と出会ってくれて。

1月24日 僕は自己中で、生きたい君に、死ねるのが羨ましいと言っていた。それを今では反

省している。ごめん。生きたい、って気持ちが、君ほどじゃないだろうけど、理解出来た。それは、君が僕に教えてくれたこと。 

1月25日 君に依存してしまったのだろうか。僕にまだ客観的に見られる余裕が少しあってよ

かった。好きでたまらない。

1月26日 このノートを届けにいくときに、君に告白するよ。すごくドキドキする。断られた

らどうしよう。 

1月27日 大切なひとと、暮らせること。遠くても思うことはできるし、近かったら一緒にい

られるわけでもない。でも、大切なひとと、暮らしたい。大人になった君は、僕の隣にいてく

れる? 

1月28日 生きるか死ぬかを選べるの、って贅沢なのかもな。生きたいひとと、死にたいひと

と、健康なら選べる。生きたくても生きられないひと。それが一番、選択肢がないひとなんだ

よな。 

1月29日 もし君がいなくなったら、僕は絶望するだろう。こんなに大好きで、こんなに愛を

感じて!告白を断られて遠くへ行ってしまったら。僕は死ぬ。脅しているように聞こえる。ご

めん。本音を書いてしまった。悪気はない。こういう病気だと思ってくれ。君は何も悪くない

よ。君の人生だから、君には関係のない話だ。 

1月30日 ごめん。君に負担をかける内容ばかり書いているね。僕はなかったものとして生き

る。いつか死んだときも、決して君のせいじゃない。君が現れる前は、僕はずっと、ひとりだ

ったんだから。それに戻るだけだ。 

1月31日 今日、君に会いに行くのが楽しみだよ!メンヘラと付き合わせてごめんね。でも、

僕は君と生きて、君を幸せにしたいんだ! 

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