第21話

2月〜。あなたには、生きてほしい。最後の願い。


2月28日交換 〜小児科〜

「おっ!」 

「よう。あれ?今日は点滴しながら?」 

「増えちゃって。でも、元気になるためだから、問題なーし!」 

「そっか。よかった。ちょっと痩せた?」 

「もともとこれくらいじゃなかったっけ?」 

「そうだね。君は痩せ気味だ。」 

「あなたもひょろひょろもやし!」 

「僕は健康的には問題ありません。で、考えてくれた?」

「何を?」 

「とぼけないでよ。告白の返事のこと。」 

「んー、ダメ、かな。」 

「どうして?僕のこと嫌い?嫌いではなくても、好き、ではない?」 

「好きだよ、とても。本音で言うと、ライクじゃなくて、ラブ。」 

「じゃあなおさら、なんで!」 

「私には、病気があるから。」 

「僕もだよ、病気持ちだ。」 

「あなたは、生きようと思えば、この先も生きられるでしょう?」 

「死のうとすれば、いつでも死ねるよ。」 

「あなたと生きていきたくても、それが叶わないのが、私の病気。」 

「なら、一緒に死のう。」 

「バカなこと言わないで!あなたには、生きてほしい。最後の願い。部屋戻る。ごめん。」

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