第19話

第5章 1月〜。僕は、君のことが、好きだと思う。


1月31日交換 〜小児科〜

「やっ!」 

「今日は君に言わないといけないことがある。」 

「なあに?聞かせて!」 

「僕は、君のことが、その、好きだと思う。」 

「わあ!気づいてはいたけど、あなたって勇気出せるタイプだったんだ!」 

「死ぬ勇気も奮い立たせた。この告白は、もっとだったかな。でも死ぬ気になれば。」 

「じゃあ、今回のノートは、恋文かな?」 

「君は占い師?推理探偵?もしくはエスパー?」

「なりゆきでそうでしょ!」 

「そうなの?僕の命を救ってくれた君に、僕は何が出来る?僕は医者じゃないから、君の病気

を治すことが出来ないんだけど。」

「お医者さんでも、治せないよ。」 

「治る、って言ったじゃないか。」 

「あれは、ただの切実な希望。現実逃避。」 

「そんなに悪いの?君の容体。」 

「もうちょっとは、生きたいな。」 

「僕と付き合ってください。」 

「まだ私たちは小学生。未来を決めるのは早い。あなたには私より適したひとがいる。」 

「返事、待ってるから。」 

「……。」 

「じゃあ、またね。」 

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