第7話
第2章 7月〜。正直、君が羨ましい。ごめん。
7月31日交換 〜小児科〜
「……。」
「君だろ。気づいてるよ。さすがに毎回も忍び足でも。」
「バレたかー!いつも同じ場所だとダメなのかなー。場所変える?」
「そのために変えなくてよろしい。」
「ちぇっ!今回は、何書いたの?」
「先に謝っておく。君を傷つけてしまうような内容だ。」
「わかってて書いたの?」
「君に嘘の気持ちで、語り合いたくなかったから、書くしかなかった。」
「なるほどね。わかった!先に傷つく準備が出来た!ありがとう!」
「君は生まれつき楽観的なんだろうなー。ところで傷ついて泣かないでよ、困るから。」
「へえ!困るんだ!書いた本人のくせにー。」
「書かざるを得なかった僕の気持ちを察してくれ。」
「あなたって、面白いひと!」
「どこが。いたって真面目だよ。」
「そういう意味じゃないー!いつかわかるさ。」
「なんだよ。でも、僕も君といると、生きてるの、ちょっと楽。君は面白い。」
「お褒めにつかまつり、ありがとう!」
「この今月のノートの内容で、君は僕のことを嫌いになるかもしれない。」
「そうかな?大丈夫だと思うよ!私はあなたより心が強いから!」
「まあ、そうか。嫌われないことを、切に祈っておくよ。じゃあ、また。」
「うん、安心して!嫌いにはならないから、ばいばい!」
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