第3話

探求者の助けを借りながら、私は過去の記憶を辿る中で、次第に不穏な出来事に遭遇するようになった。


最初は些細なことから始まった。人の影を見たり、外から叫び声や動物の鳴き声が聞こえたりするのだ。だが不思議と恐怖はない。そうして数日過ごしているうちにお腹が減らないこと、また喉もかわかないことにきずいた…きずいたのは人が生きるには食事や飲水が必要だということか。


やがて、私は建物の中の展示品を見終え外にも出ることを許された。しかし、外の世界も私を取り巻く不気味な雰囲気は変わらず、なにか思い出せそうで思い出せない風景が広がる、見渡す限りの白い空間。建物の中で聞いた奇怪な音の発生源はわからなかった。奇妙な気分だ建物といい外の景色といい見た覚え…いや懐かしいような気がする。

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あの日の記憶 @awman23

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