第2話

何か学校の校舎のような建物の玄関口にいるようだ外への扉には錠前があり出れなさそうだ。一歩足を踏み入れるたびに、不気味な雰囲気が増していくように感じた。しかし、私はどうしてか中を見て回らないと行けないという衝動に駆られ、建物内を進んでいった。


その男の子は自分を「探求者」だと自称した。彼は冷静な表情で私を見つめ、彼は私に、記憶を取り戻す手助けをすると申し出た。そこで私は初めて記憶が無いことに気づいた。私は嫌に冷静だった、不思議と焦りや恐怖などはなかった。探求者は私を校舎に連れて回った。


探求者の案内に従いながら、私たちは部屋から部屋へと移動していった。部屋ごとに過去の記憶が刻まれた映像や物品が展示されており、私たちはそれらを見ながら自分たちの過去を振り返った。私の家や、友達、近くの店や風景様々なものを見て回った。


時折、私の中には微かな記憶の光が差し込むことがあった。しかし、その記憶は不完全で、断片的であり、まだ全体像を掴むことができなかった。私は自分の過去を辿り続けた。

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