第2話 美人な子は

ある日、結城先輩が瑞希に言った。

「瑞希…。…ごめん」

瑞希は驚いて声が出なかった。

「えっ…、どうしたの?」

瑞希はやっとの思いで言った。すると、結城先輩が静かに語り出した。話によると、その美人な子は結城先輩の幼馴染で、ずっと結城先輩はあの美人な子に恋をしていたのらしい。私は悔しさでたまらなかった。でも、瑞希は知っていた。その美人な子が結城先輩を狙っていることを。

(あの2人は両思いだったんだ……)

瑞希は悔しくて、悲しくて、泣きそうになった。すると、その様子を見ていた結城先輩が言った。

「僕も、あの子の性格は嫌いだったんだ。」

でも、瑞希は知っていた。その美人な子は結城先輩のことが大好きだった。その美人な子は、結城先輩に告白したらしい。結城先輩はちゃんと、

「瑞希のことが大好きだから、ごめんなさい」

と言ったと聞いて、瑞希はホッとした。瑞希は嬉しくて、涙が出た。美人な子は、

「もうっっ!私はずっとあなたのことが好きだったのにっ!あの女のどこがいいのよっ!信じられないわっ」

と、わめいていたらしいけど、瑞希にはどうだって良かった。結城先輩にフラれたその美人な子は、1週間後に転校した。それから、瑞希たちはもっとたくさんの思い出を作った。

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