浅はかな子供時代の妄想
子供の頃は何かにつけて大人の存在が疎ましかった。毎日のように怒られるし、外に出ると何かしら買ったり行ったりするにも金がかかる。そのお金も少ないので自由になるほどない。
ある日仲間と2人で上述の障害が無くなるとどうなるか考えた。
自分たち以外の人すべてが世の中からいなくなれば怒られもしないし、金を払わずに好きなものが無限大に手に入ると。
彼は子供なのに何故か喫茶店でコーヒーが無料で飲めるだとか言うし、俺は趣味に使う物を何万円分も金が無くて手に入るし、店の食品どれも手に入ると考えた。
大勢の人が毎日働いてやっと得られる糧や物なのに、子供の一時期そんな妄想を考えたりしていた。
世の中の人がいなくなればせいぜい自由なのは数日までだ。
それも食事は缶詰程度で、水も出なくなるし、トイレも使えなくなる。
子供はそんなことすら認識出来なかった。
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