着色金経済

刻堂元記

着色金経済の要約

現金では、お金に色を付けられない

だからこそ、電子マネーを前提にした着色金経済にすべき



政府から配られるお金→青

自分の力で稼いだお金→赤

合意なく奪われたお金→黒



そしてお金は、着いた色によって使途の範囲が決まっている


青→衣食住+生活必需品+書籍費+就職・企業関連費のみ

赤→娯楽を含めて、社会的に認められている物なら何でも

黒→公的な慈善団体への寄付か、奪った相手への返還のみ



しかしこの場合、税制制度は破綻し得る

とはいえ、黒いお金の扱いに例外を設ければ、さらに問題になる

そこで税金そのものを無くす



税金を無くすと、弱者救済が出来ないのでは?


税金はない上、青いお金がBIの役割を果たすので、基本的には問題ない



税金を無くすと、格差の拡大が広まるのでは?


ある程度の格差に関しては、仕方ない部分もある

所有する電子マネーの総額に制限を設けることで、格差拡大を抑制したい



交通費はどうなるの?


国営あるいは自治体運営のため、全て無料

交通を民間に任せると、買い物難民が発生しかねない



家や車、貴金属を買いたいんだけど、どうすれば?


質素なもので良ければ、家や車を青いお金で買うことは出来ます

ですが、貴金属を青いお金で買うことは諦めてください



何かを人に売った場合、お金の色は何色になるの?


法的に認められている物は赤、そうでない物は黒になります



赤色のお金が増えたら、支給される青色の金は減る?


はい、減ります

赤色のお金を規定額以上に持っている人は、青色のお金を貰えません

青色のお金を満額貰いたい場合、赤色の電子マネーを減らすことから始めて下さい



どうして税金を無くそうと?


電子マネーを持つ人の合意なく奪われたお金の場合、黒いお金になります

そして黒いお金はルール上、寄付か返還をしなければいけません

なので着色金経済では、税金が意味をなさないのです



企業も、個人と同様に、電子マネーのルールが課されるの?


もちろん、全ての取引は電子マネー決済になります

また、一企業の持つ電子マネー総額が、個人以上になるのは必然ですので、その制限は個人を対象としたものよりも、大幅に緩和されるでしょう



物の値段はどうやって決まるの?


国が質、機能、あるいは量などの点から、物の値段を決めます

そのため企業は、国が定めた物価のルールに従って、商品を販売することになります



つまり?


自由ではなく、制限が設けられた中での企業間競争になります

それゆえに商品の値段が下がりすぎる事もなければ、上がりすぎる事もありません



雇用が心配……。安心して暮らせるかな?


物の値段も一定で、企業が持てる電子マネーの総額制限もあります

ですから、貰える給料は常にほぼ一定に保たれるでしょう

それにいざとなれば、青いお金を政府から貰うことも出来ます



色にお金をつける仕組みはどうやって実現させるわけ?


様々な案をこちらで検討しているいる最中です

もちろん、皆さまの案も募集しています



最後に言いたいことは?


思い付きで考えただけなので、細かい制度はよく分かりません

ですが、電子マネーでの取引が100%となるため、現金の場合よりも、汚職や粉飾決算などは減ると思います

ここまで読んでくださり、ありがとうございました

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

着色金経済 刻堂元記 @wolfstandard

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ