情動に沿って振る舞う

あんちゅー

響く

笑った時に声を出す。


あぁ、私は笑っているのだと実感する。


考えて結論を出す。


そう、私は考えているのだと理解する。


傷付けられて辛く、死んでしまいたくなる。


けれど、それは私が感情を持つ証拠である。


結論を急ぎ、私は明日を渇望する。


渇いた喉を潤すために、私の中のものは遠慮のない鼓動を鳴らす。


私自身と頭の中のあなたは多分違う人で、だから考えたって分からないことがある。


ただ、私の鼓動に合わせて時折気持ち良く声を上げてくれるのは大好きだったりする。


泣き、笑い、怒り、喜んでくれてありがとう。


私はあなたに教えられて来たから。


掛け替えのない夢のようで、漠然とした日常の事なのに、時折特別だとしか思えない事がある。


脚でもって立てていることが不思議。


この心臓が動いていることが不思議。


私がここにいることが不思議。


わだかまる不思議に向き合う時、驚き落ちて迷い始める私の情動の為に。


懸命に鼓動を鳴らすから。


あなたは安心して私を導いて。


私達の抱く全ての感情も、全ての行動も


私達の生きている証明は続く。


果てしなく続いていく。


声が枯れ、あるいは心臓が弱り、足が動かなくなるまで


私はあなたと生きている。

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情動に沿って振る舞う あんちゅー @hisack

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