第3話 素敵な女性
数日を経て、青年は徐々に回復し、やがてまた仕事である薪取りに山に向かうようになった。
そんなときである。帰路で、とある魅力的な女性と出会ったのは。
奉公先を探している、お雪、と名乗った彼女に、どこか懐かしい雰囲気を覚えた巳之吉は、あの事件以外のことはほとんど話しつくしたと言っていいほど、その女性と語り合った。女性は、相手がいるか、と問うてきた。茂作も、あなたには決めた男性がいるか、と聞いた。だが、道を進むうちに、語り合ううちに、二人の間には恋心が芽生えるのは当然と言えば当然で。
帰宅した巳之吉はさっそくお雪を紹介した。母はたいそうお雪のことが気に入り、奉公先がみつからないならばしばらくここで留まらないか、と提案する。そして案の定、お雪はお嫁さんとして巳之吉の家にとどまった。
二人は結婚し、たくさんの子供に恵まれ、幸せな生活を過ごした。
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