プロローグ(2/2) 私は1:99の男女比世界で、初恋をしてしまった

 昼休みの時間になったので、女装して女学園に入り込むようなクズである僕は立ち入り禁止と書かれた看板を無視して、学園から渡された屋上の鍵を開けては屋上に足を踏み入れる。


「……はぁ」


 全く、どうしてこの学園は僕のような男を編入する事を許してしまうのか。

 いくら国からの命令だからと言っても、由緒正しいお嬢様学校なのだからそんな事はとても看過できないと主張すればいい癖に、僕の容姿を見た瞬間に了承を出すだなんて本当に信じられない。


「……どうせ、僕は男じゃないですよーだ」

 

 屋上の鍵を閉め、先日に雨が降った所為で出来た水溜まりをローファーで乱暴に踏み、僕は屋上から地上の様子を垣間見る。


 ……女性、女性、女性。

 誰も彼もが、女性。

 当然ながら、男なんて教職員含めて1人もいる筈もなくて、屋上から見下ろすこの景色はこの世界の縮図のように思えてならないけれど、もしかしたらこの学園のどこかに僕と同じ女装をした男子がいるのではないかと探してしまう。


「……何をしてるのかな、僕は……」


 隠し切れないほどの重い嘆息を吐いた僕は現実逃避がてら戯れに屋上に溜まっている水溜まりを鏡代わりにして、女装にどこか不備が生じていないかどうかを再確認する事にした。


「……酷い顔。死人の方がもっとマシ」


 水の鏡に映る紺色のボレロ型の制服に身を包み、母親譲りの赤い瞳で水を朱く染め、風でなびく銀の長髪を有した僕の姿は誰がどう見ても女性でしかないけれど……僕は不思議とその光景に懐かしさを覚えた。


 一体何故なのだろうと、顎に口を当てて考えて、僕は1つの答えに行きついた。


「あぁコレ、母さんの遺影か」


 アルビノの母は僕を産んだ後に死んだ。

 父の名前と顔と情報は知っているけれど、どんな性格は知らない。公共精液バンクで産まれたのだから、父なんていないようなもの。


 身寄りが無かったけれど、幸いにも僕は男だったから、そのまま国が管理する男子専用の孤児院で何とか生きてきて、エレベーター形式に男子校に進学して、高校3年生まで進んで……そして、僕は不登校になった。


 不登校になった理由は簡単で、女子校にいても男だとバレないような母譲りの容姿の所為とも言えるだろうけれど……僕は男子校にいた時に寮を利用していた。


 ここ聖エーテルフィギュア女学院とは真逆で、どこを向いても男、男、男だなんていう絶滅危惧種保護区で、女性らしい容姿を持つことはどんな恐ろしい目に遭うのかだなんて考えるべきだったろうに、あの時の僕は『男だから』という理由で大丈夫だろうと高を括っていた。


「……まさか、ルームメイトに襲われるとはね……」


 今でも思い出せる。

 暗い部屋。

 動かせない手足と頭。

 肌に絡みつく気持ち悪い吐息。

 脱がされていく衣服。

 耳が痛くなるぐらいに助けを呼ぶ声。 


「……っ……! だ、駄目だ……。もう3ヶ月になるっていうのに、トラウマのまま……!」


 未遂だったとはいえ、あの時の恐怖を思い出しただけで脂汗が身体中から湧き出て、寒くなって震えが止まらなくなり、呼吸が浅く早く不安定になって、視界が段々と赤黒くなって、両膝が勝手に地面に付く。


 情けない話だと笑われそうではあるけれど、僕はその所為で男性不信になってしまって、男子校にいられなくなった。


 だからと言って、女子校に来るのはどうなんだと思われそうかもしれないけれど、それでも僕には海よりも深い事情があるのである。


 正直言って、この世界では男性であることは大きなアドバンテージがあると言っても過言ではない。


 月に一度ある精液提供さえやっていれば、国からの補助金で最低限の生活は約束されていて、何も仕事なんてしなくても生きてはいけるけれども……それは正常な男性であればの話でしかない。


 僕は、あの日以来……


 男性が怖い。

 男性器が怖い。

 男らしくなくて、女らしい自分が嫌い。

 そんな僕を男だと主張する自分の男性器すらも、あの日の事を思い出してしまって、怖くて、怖くて、本当に怖くて……!


「……ぅ……ぁ……」


 いよいよバランスを保てなくなった僕の身体がぐらりと揺れる。

 駄目だ、このまま倒れちゃ駄目だ。

 

 このままでは屋上の上に広がる水溜まりの中に身体が入ってしまう。

 そうなってしまえば、当然ながら制服は濡れてしまって洗濯が面倒で……いや、そんな事よりも今ここは屋上で、誰も入ってこないように鍵を閉めたばっかりで、しかも今の時間帯は昼休み。


 今、このタイミングで意識を失ってしまったら本当に不味いのだから、僕は震える自分の身体に鞭打って、再び両の足で立とうとして――最悪な事にバランスを崩してしまう。


「――あ」


 身体が固い地面にぶつかるか、屋上からの飛び降り防止に設置されたフェンスに強打するか、あるいはそのフェンスを打ち破って空中に放り出されるか。


 バランスが崩れ、頭に酸素が回っていない所為で、今の自分の状況がどうなっているのか分からなくて、とにもかくにも大惨事になってしまうのだから何とかしなければと思うのに、身体が言う事を聞いてくれない。


 そんな僕が唯一出来る行動なんて、あの日みたいに瞼を閉じて現実から逃げる事ぐらいしか出来なくて――。



















「随分と下手な自殺の真似事ですね、光輝さん」


 何も見えない視界の中、そんな声が響くのと同時に自分の肩が何か強い力で引き戻される。


 一体何が起こったのか分からない僕は現状を把握する為にも一文字に閉じていた瞼を開けると……そこにいたのは、僕をこの女学園に送り込んだ元凶にして、クラスの中で一番の美人である琴見硝子の顔だった。


「深呼吸。早くしなさい」


 つまらなさそうな表情でそう言い放った彼女の声……いや、命令に頭が働かない僕は素直にその言葉に従って、全身という全身に酸素を取り入れる。


 充分に稼働してくれなかった頭が少しだけ軽くなり、血がべったり付いたかのように赤黒かった視界は晴れ、身体にまとわりついていた倦怠感がマシになる。


「落ち着きましたか」


 心配の言葉も、嘆息も、涙も出さずに無表情のままにそう口にした彼女を視界に入れて、僕はようやく今の現状に気付き始める。


「ちょ、こ、これ……⁉」


「ご覧の通り、膝枕ですが。呼吸を安定させる為にこのような処置を取りました。緊急の事でしたので是非はありませんのでお気になさらず」


 赤面もせずに、先ほどの授業で教科書を音読するかのようにすらりすらりと言の葉を述べる彼女の表情には羞恥の色だなんて全く見えない。


「だ、だけど、僕が恥ずかしくて……⁉」


「そうですか。ですが、私は別段恥ずかしくもありませんし、今の貴方は普通の状態ではありません。大人しく横になられて回復に努めてください」


 頭の裏側から女性特有の柔らかさなんていう味わう感覚に悶えつつ、口や鼻から入ってくる彼女の良い臭いで心臓が壊れてしまいそうになるぐらいに鼓動する。


 けれども、先ほどよりかは真反対と言ってもいいぐらいに心地いい感情だった。


「……どうして、鍵を閉めていた筈の屋上に琴見さんが……?」

 

「貴方にも鍵を渡されているのですから、貴方の面倒を見る私にも渡されている。普通に考えてそう思うのが妥当だと思いますが、違いますでしょうか」


 確かにそれは言われてみれば当然かもしれない。

 というのも、僕がこうしてこの聖エーテルフィギュア女学院に女性として偽って入学したのは、目の前にいる彼女も関わってくる問題なのである。


「偶々私が通りがかったとはいえ、先ほどのような行為は控えてください。私は貴方の面倒を見るよう学園側に命令されている身。貴方が怪我や何か問題を起こせば、全て私の管理不届きによる責任問題になるのです。私に責任を負わせるという事は我が琴見家に泥を塗るのと同意義……その事実をお忘れなきよう」


「……だからと言って、女学園に男がいるのを見過ごすのはどうなんですかね」


「あの時にも申し上げたつもりですが、私の家は資金の問題で傾いております。故にこそ、国家機関のプロジェクトに協力する事で資金を獲得し、琴見家を私の手で立て直す。その為ならば、貴方が男であるという事実なんていくらでも隠し通す覚悟にてございます」


「……あぁ、そんな事も言ってましたね。だけど、こんな事で社会問題である男性引きこもり問題なんて、解決できるとは思いませんけどね」


「それはサンプルの数が少ないからかと。現代日本は男性は男子校に、女性は女子校に行くのが習わしになっております。昔あったという共学の形を模倣するというのは面白い試みであると思いますが」


「……昔の世界って狂っているとしか思えない。キョウガクだなんて、常識がないと僕は思いますけどね」


「貴方はそのサンプルに選ばれた。引きこもりかつ、生殖能力を喪失し、女性に近い容姿を有している事を喜ぶように。実際、貴方にも私にも国から一生を遊んで暮らせるだけの大金が贈られたでしょう」


 そうこうしながら彼女との話をしていると、不思議なことに段々と全身が安心感のようなモノで包まれて、トラウマを思い出してしまった時の何倍も良好になっていく。


 鉛のように重かった身体は空に浮かんでいるように軽くて、不快だった脂汗はすっかり消え失せてしまった所為で身体が寒くなったけれど、彼女の身体の熱のおかげで元の体温にへと戻っていく。


「……先ほどよりもマシな顔になりましたね。でしたら早く立ってください。もう少しで昼休みも終わりますので」


 彼女に言われるがままに僕はその場から立ち上がって、彼女に助けてくれた礼を言おうとして……彼女が水溜まりで濡れてしまっていた事に気づいた。


「琴見さん、スカートや靴下にタイツが物凄く濡れて……」


「予備がありますので貴方が気になさるだけ時間の無駄です。それでは私は着替えて参りますので、これで失礼いたします。光輝さんも早々に教室に戻りますよう」


「あ、ちょっと、待って琴見さん……⁉」


「何か。私の濡れた脚を止めるに足る御用件でしょうか」


「あ、ありがとうございます……! いや、その、こんな事言うのもアレかもしれないけれど、物凄く気分が良くなったから……!」


「……御家再興の為の仕事ですので。故に貴方から礼を言われる筋合いはございません。それでは」


 僕に背を向けた彼女はそう冷たく言い放ったのと同時に、もう話す事なぞ無いと言わんばかりに足早にその場から去っていった。




━╋━━━━━━━━━━━━━━━━━╋━



「……」


 着替えを持参して、女子更衣室に入る。

 濡れたスカートが足にまとわりついて、普通であれば気持ち悪さを感じさせるのだろうけれども、不思議と気に食わなかった。


 だって――。

 








(ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ⁉)


 私、琴見硝子は膝枕をしました。 

 えぇ、膝枕してしまいました。

 なんかノリで膝枕してしまったのです。


……男の人に、膝枕……してしまい、ましたっ……⁉︎)


 何ですか、アレ。

 何ですか、膝枕。

 どうして殿方を下半身の膝に乗せただけで、真反対の上半身に位置する胸がこんなにも苦しいのでしょう。


(……あぅっ……胸が苦しいです……! 顔が熱い……⁉ 光輝さんの顔を思い出すだけで身体が……⁉ 何ですかコレは⁉ 病気なのですか⁉ 病気なのですね⁉ だってだって、だって……! こんなに心の臓がドキドキって……⁉ こんなの絶対におかしいに決まって……⁉)


 耳にまで聞こえてしまうぐらいに心臓がドキドキドクンドクンドバンドバンドゥンドゥンとうるさくてうるさいですが、姿身に映る私の表情は赤面せずに無表情のまま。


 琴見家の令嬢たる人間として昔から演劇を嗜んでいたおかげで表情筋は強固ではあるけれども、心臓はドキドキで膝はガクガクとおかしい事になっていた。

 

 しかし、私はこの聖エーテルフィギュア女学院を主席入学し、常に主席を維持し、生徒会長を務めるような才女の中の才女にして、琴見家の現当主。


 御家再興の為にも共学化プロジェクトに手を挙げ、この学校に協力を仰ぐ程度には仕事も出来る有能の中の有能にして、東洋の芸術と称されるような美少女。


 母の代で琴見家は大きく傾き、かつての栄光から没落したとはいえ、琴見家は日本が誇る名家の1つ。


 没落してしまったという分かりやすい弱点を抱え、東洋の芸術だなんて言う2つ名を有した私は幼い時からお見合いをさせられて、自分より何倍もの年齢の男性を数多く見てきたつもりではある。


 だからこそ、断言しても良い。


(ちょっと待ってください、えっ、本当にちょっと待ってくださいませんか? え? え? え? あの人、お礼を言うだなんて優しすぎませんか……⁉ 何であんなに優しいの……⁉ 私、冷たくしてますよね⁉ 無表情ですよ⁉ だって無表情のままにしないと絶対におかしい表情を浮かべてしまいそうだから、必死になって無表情にしてるのに……! どうしてそんな不器用な私を優しくするんです、あの人……⁉ ちょっと気になったから屋上まで監視という名目でついてきて、ドアの隙間から貴方の後ろ姿をずっと見ていたら何故かいきなり倒れそうになったから、助けないとって頭の中がいっぱいになっただけの私に何故お礼を……⁉)


 知らない。

 私は、あぁいう男性を知らない。


 私の知っている男性というのは己が1:99という男女比による特異性からプライドが高く、酷く傲慢で、優しさだとかそう言ったモノに欠ける欠陥生物の筈なのに。


(何で、何で……⁉ お礼を言われただけで、どうして胸が、こんな苦しいの……⁉)


 たかが異性にお礼を言われた……そんな生まれて初めて味わった経験を前に、私の心臓がまるで100個に増殖したかのように、身体の中で何度も何度も暴れ回って、私を苦しめる。


(怖い、痛い、苦しい、意味が分からない……! こんなの生まれて初めてで……! 知らない、知らないっ……! こんなの知らないっ……!)


 優しい男性という生き物は創作上での幻の生き物だと思っていた。

 だけど、そんな幻の生物が自分の近くにいると思うだけで、心臓がまるで身体の外から出そうなぐらいに更に強く動き出しそうになる。


「……え、あ、あれ……?」


 ぽつり、ぽつり、と。

 地面に水滴が落ちる。


 雨でも降ってきただろうかと思って空を見上げても、一面に広がるのは更衣室の天井で、水漏れなんか絶対に無かった。


 だけれども、もう一度地面の方にへと視線を向けると落ちていく水滴を見て、私はようやく自分が涙を流していることに気づく。


 心が乱れて、目尻が熱くなって、次から次へと溢れてしまう涙を抑えられない。


 訳も分からず、数年ぶりに流してしまう涙を前にした私は当然ながら、今の自分がどういう状況なのかが本当に分からなくて、不安でしかなかった。


「嘘、なんで、私、泣いて……⁉」


 どうして、泣いてしまうぐらいに気持ちが抑えられないんだろう。


 どうして、泣いてしまいたいぐらいに心が痛いんだろう。


 どうして──


「え?」


 ぽろりと、私の知らなかった言葉が、溢れ出た。

 その言葉を認めた瞬間に、勝手に零れ落ちる涙が止まって、心の中に温かいものが満ちていく。


「……すき?」


 今まで痛かっただけの心臓の鼓動が、心地いい音で早鐘を鳴らしていく。

 

「……すき」


 あぁ。これ、多分、絶対に認めちゃいけない感情だ。

 それを分かっているけれども、私はその大きな感情を無視する事なんてとても出来なくて、もっと具体的な言葉を口にした。


「好き」


 そう口にした瞬間、今まで嘘みたいに稼働していた心臓が嘘みたいに静かになった。


 その想いを自覚した瞬間、今まで必死に我慢していた口端がぴくぴくと動いて、頬が物凄く熱くなる。


 一体、いつから?

 そんなの、多分、絶対、彼と初めて出会った時から。

 だって、同じ年齢の男性と出会うだなんて生まれて初めてだったから。


 意識するな、って言われても、そんなの無理に決まってた。


「私は、彼が、好き」


 触るだけで火傷してしまいそうな頬を両手で押さえて、勝手に笑う自分の表情を無表情にしようとするけれども、それでもやっぱり出来なくて。 


「っ~~~~~~~~~~~~⁉」


 あの男相手に一目惚れしただなんて、私は死んでも認めたくなかった。

 過去の私に聞かせても絶対に信じないであろう現実に直面してしまった私は、必死になって、心の中で言い訳という言い訳を述べてみる。


 彼は勃起しないのだから、男性に期待すべき生殖能力を有していない。


 そう、それは問題だ。とんでもないほどに問題だ。

 生殖能力の無い男性だなんて、この世界において何の役にも立たない穀潰しでしかない。


 無駄。そう無駄。

 彼と付き合うメリットは無い。


 だけど、だというのに、それなのに――脳裏に浮かぶのは彼だけだった。


「こ、こういうのは……その……もっと、こう……その、デートだとか、そういう神聖なる行事をやってから好きだって自覚するって、古典に書いていて……⁉ え、あ、う、うそ……嘘です……だって、その、一目惚れ、そう一目惚れしたから好きになるって……そんなの駄目です、そんな曖昧すぎる理由で好きになっていい訳が……! ……。……いい、のかな……?」


 この世界は男女比が1:99だ。

 男性は少なく、女性が多くて、子供を作るのは恋愛なんて一切不要である人工受精で事足りる。


 そう、子供を作る上で恋愛は無駄でしかなくて、する必要なんて無い。


 ……だからこそ、なのだろうか。


「一目惚れが、人を好きになる理由になって、いいのかなぁ……?」


 無駄だとは分かってはいても、私はこの世界での人生で体験する筈もなかったその無駄れんあいという毒に、中毒むちゅうになってしまいそうだった。

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