第25話 義妹のえっちなコスプレ

 亞里栖は甘い声を発していた。

 その度に俺はゾクゾクした。

 人前では決して見せない恍惚こうこつとした表情かおと声。それだけで興奮できた。そして、ダーツマシンに亞里栖を立たせたまま俺は後ろからじっくりと触れていく。


 長い金の髪、流れる背中……腰と大きなお尻。今は突き上げるようにして俺を挑発する。

 なんてエロい尻をしてやがる。



「こ、この体勢……ちょっと恥ずかしい」

「我慢するんだ、亞里栖。主導権は俺が握っているんだ」



 スカートの中に手を入れ、下着を脱がす。亞里栖のフトモモを抜けていく勝負下着。

 ……って、こんな派手なのをいていたのかよ。俺とヤれると期待していたんだ、このヘンタイ義妹めっ!


 すっかり準備が整い、俺は亞里栖の中へ……。


 夢中になって亞里栖を愛した。



 ◆



「…………両ちゃん、ほんと容赦ないね」



 ベッドの上で、ジトっとした目で俺をにらむ亞里栖。あれから、いろんなコスプレもしてもらって楽しんだ。

 特にナース服は最高すぎた。儀式カードで白衣の天使が降臨したかと思った。

 あの純白は目でも楽しめたし、肌触りも最強クラスだったな。亞里栖のボディがより強調され、俺のあらゆる感情を揺さぶってきた。



「すまんすまん。もう深夜の三時か~。ヤりすぎた」

「ヤりすぎ~! もう眠いって……」

「そうだな。寝よっか」


 シャワーを浴びてすっきりしたし、亞里栖を抱えて寝ようっと。


「りょ、両ちゃん……」

「いいだろ」

「うん。いいけど、寝ている間に襲ったら怒るからね」

「安心しろ。いつの間にか生で挿れているかもしれない」

「出来ちゃったら責任取ってもらうけどね!」

「別にいいよ。亞里栖の面倒、一生見るし」


 そう断言すると亞里栖は、ちょっと不安そうにしていた。

 それも……そうか。

 あの親父のせいで借金は抱えるし、家を失うし……。俺に関しては婚約の話もまだ有耶無耶うやむやのままだ。


 問題は山積している。

 なんとかしないとな。


 明日、瀬奈さんに婚約の件を話してみるか。

 どのみち彼女とは結婚できないと思う。俺の予想が正しければ瀬奈さんこそが本当の妹だ。そのことを話さねば。


 改めて亞里栖に話そうとしたが、すでに寝ていた。


 仕方ない、俺も寝ようっと。


 ・

 ・

 ・


 起床して辺りを見渡すと亞里栖の姿は、やっぱりなかった。もう先に出ていったのだろうか。

 部屋をウロウロしてみると、バスルームから声が聞こえた。なんだ、いるのか。


 バスルームへ入ると、そこには朝シャワーを浴びる亞里栖の姿があった。……おや、珍しい。



「あ、両ちゃん。おはよ」

「おはよう、亞里栖。今日は勝手に出て行かないんだな」

「行かないよ。もう両ちゃんを固定客にする方が稼げるからね!」


「そういうことか。なんか欲しいものでもあるのか? ほら、親父へ支払うこともなくなったんだろ」


「けどさ、瀬奈ちゃんに支払う義務があるよね……」

「そっちは心配すんな。コインパーキングの収入でなんとかする。あと軽いアルバイトもしようかなと検討中だ」


「そっか。わたしが体を張ってもいいんだけど」

「それはダメだ。亞里栖はそのままでいてくれ。頼む」



 誰かとヤっているところなんて想像もしたくない。亞里栖は俺の義妹だ。俺だけ見てくれていればいい。愛してくれればいい。それだけが望みだ。

 だからこそ、俺が頑張らねばならない。



「分かったよ。でも本当に困ったら、立ちんぼでも何でもするよ」

「させない。六芒星の呪縛を発動してでも亞里栖を縛り付ける」

「あはは~、トラップカードかぁ。――って、なんか久しぶりに遊●王やりたくなってきた。ねえ、両ちゃん。勝負しない!?」


 いきなり笑顔になる亞里栖。

 そういえば、昔少しだけ決闘デュエルしたことあったっけ。……ああ、出会ったキッカケみたいなものだった。


「今日は大学も休みだし、カードショップでも行くか」

「いいね! ポ●カとかワ●ピカードも見てみたいし!」


 そういえば、ポ●カは下火になってきたけれど、ワ●ピは人気なんだよな。いろんなトレカがあるが、俺は遊●王派だ。

 MTGやデ●エマをプレイしていた頃もあったが、なんだかんだ遊●王が一番だった。ただし、初期とエキスパートルールに限る!


 いや、熱く語っている場合ではないな。

 亞里栖とデートが出来るわけだ。楽しみだな――!

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