リコネクト

・リコネクト

ジャケットがかわいい

星に向かって飛んでく緑仙とパンダたち


緑仙自身が話していたように、リコネクトはほかのオリジナル曲と比べて、ポップで明るいかわいい曲

けど、たしかに明るい曲ではあるけど、太陽みたいな底抜けの明るさ、という感じでは

ない

それこそ、夜空に浮かんでる星みたいに

佇む(たたずむ)ような明るさ

言葉で表現するのはちょっと難しい


歌い方もそれぞれのパートで変化があって好き


「AM2:00過ぎに 星が降り注ぐ」

独り言を呟くような声

夜空に降り注いでるのはラジオを聴いてくれる人や音楽か

それらを「星」と表現していたり

これから素敵な時間が訪れることを予感させるところが、ラジオへの「好き」を感じさせる


「今はすべてを忘れて」から、徐々に声色がはっきりしてくる

今はすべてを忘れて、というのは普段の活動でのしがらみとか、そういった事は一旦置いておこう


「これは僕のNumber」

緑仙のオリジナル曲には、僕(緑)に対する君(緑仙)が登場して、君のことを歌った曲も多いけど、この曲は僕(緑)として僕の気持ちを歌った曲だ、そんな想いが「これは僕のNumber」という歌詞に込められていると思う

何かを込めたような声色がする


「溢れる想いを少し粧してレディオ」

ラジオ大好きな気持ちをそのまま言うのは恥ずかしいからちょっと隠したりしつつ、この曲とともにラジオの電波にのせる


「明日になれないな なりたくないな この曲が終わるまで」

粧して、とは言いつつも「好き」は十分に溢れ出してるよなあ、そう思う


「今の君を僕に教えて

僕の全てを君に届けるよ」

少し落ち着いた声色で、

「届けるよ」の言い方が好き


互いのことを伝えあう

コミュニケーションは、

緑仙がずっとしたかったことのはず

今まで「伝わらない」「すれ違い」という歌詞をたくさん歌ってきた人だから


「流行りの曲 誰かの記念日も

案外僕は何も知らないらしい」

これはラジオでいろんな人とやり取りを重ねる中で得た実感だと思う

何気ない会話で知った自分の知らない出来事


「懐かしいあの子にも 一度切れた縁にも

素直に言えないから To your town

(あなたのいる場所まで) 繋がれ」


ラジオでリコネクトを初お披露目した時か、次の回だったか忘れたけど、連絡が途絶えてしまった同級生がラジオへの出演を知って

メッセージをくれたという話


ラジオが生むつながりは、インターネットでの活動とはまた別の道を辿って、だれかと緑仙を結びつける

曲のタイトル「リコネクト」は、そうやって今まで途切れてしまっていたいろんなものを

再び繋ぎ合わせる、そういう意味が含まれている


「繋がれ」の言い方、良い

リコネクトは歌い方の細かなニュアンスに好きなところがたくさんある


「あの日の想いも今の願いも 電波に乗せて」

あの日の想い、例えばジョークスで歌われている「すれ違って伝わらずに 海に沈んでいったっけ」もそうだし、それに限らず今までのオリジナル曲、歌ってみたを出した曲に「あの日の想い」が無数に詰まってる

過去に願って叶わなかったことを出来る場所としてのラジオでもある


「明日になれないな なりたくないな

この曲を止めないで」

1番では「この曲が終わるまで」だったけど

ここでは「この曲を止めないで」に変わってる

ずっとラジオをしていたい、強い思いが伝わってくる


「Hey! please watch over me

 (僕を見て)

 I can speak without dressing up here

 (ここでなら飾らずに話せるから)

 I am looking forward to message

 from you

 (あなたからの声が届くのを待ってる)」


電波の向こう側から聞こえてくるノイズの入った緑仙の声


いつからかインターネットにいることが息苦しくなっていた緑仙にとって、ありのままの自分で居られる場所であるラジオは、本当に大切な存在

飾らない自分で居られる場所、相手がいないと、自分のことがよくわからなくなってしまうから


「何気ない会話から

ホントの自分みたいなものに

会えたような 気がした」


1番の「I am saved by a casual news

(何気ないニュースに救われる)」と重なる

ホントの自分に会える場所


「これは僕のNumber」

君と僕が再びつながる場所の歌

だからリコネクトなのかな、と思う


「この場所が僕は必要なんだ

この場所が僕は必要なんだ」


大切な事は何度だって伝えるべき


「溢れる想いを少し粧してレディオ

電波に乗せて

明日になれないな なりたくないな

この曲が終わるまで


今の君を僕に教えて

僕の全てを君に届けるよ」


粧して、とは言うけれど

溢れる想いが歌声にのって元気いっぱい


「Just a little more

(もう少し)

Until this song ends

(この曲が終わるまで)」

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